日本でも脚光を浴びているドラマネタがある。非現実的であっても視聴者を引き込む魅力を持つ”タイムスリップ”だ。今回は難事件を解決するために”時間旅行者”になる刑事たちを描いた韓国ドラマ3作を紹介しよう。

タイムスリップとは、主に2つ以上の共通のタイムラインがあり、時間に逆らったり、追い越したりして過去、または未来に行くことを言う。通常ありえない現象だからこそ人々の心を動かし、いつしかこれは自分にも充分起こり得る現象なのではないかと考えることもあったりなかったり‥。

タイムスリップがテーマのドラマは、日本でもたびたび放送されている。韓国でもリメイクされたドラマ『JIN-仁-』(2009)は平均視聴率25.3%を記録し、最近ではドラマ『テセウスの船』(2020)が人気を博した。

韓国ドラマにもタイムスリップをテーマにしたドラマは多いが、今回はその中から時空を超越する刑事ドラマを3つ紹介しよう。

愛の迷宮~トンネル~(2018)

ドラマ『愛の迷宮~トンネル~』

ドラマ『愛の迷宮~トンネル~』ポスター(画像出典:ocn)

■あらすじ

連続殺人犯を追跡中に犯人から襲撃を受け、気絶した刑事グァンホ(チェ・ジニョク)。目覚めると、30年後の世界にタイムスリップしていた。過去に戻るため、ある事件の真相を突き止める必要があると知ったグァンホは、新入り刑事のソンジェ(ユン・ヒョンミン)とともに捜査を開始する。果たして、愛する妻と再会することはできるのだろうか‥。

■見どころ

チェ・ジニョク

『愛の迷宮~トンネル~』は、チェ・ジニョクの除隊後初復帰作!(画像出典:ocn)

ドラマ『九家の書〜千年に一度の恋〜』(2013)や、ドラマ『傲慢と偏見』(2014-2015)などに出演し安定した演技力を発揮。2015年には日本映画『恋する♡ヴァンパイア』に出演し、日本でも人気のあるチェ・ジニョクの除隊後復帰作となった本作品で、熱血ベテラン刑事を好演している。またアイドルグループVIXX(ヴィックス)のメンバーでリーダーのエンが、物語の重要な鍵を握る役で登場するのでこちらも注目して欲しい。


“昔の刑事”チェ・ジニョク VS “最新の刑事”ユン・ヒョンミン VS 犯罪心理専門家(動画出典:OCN)

シグナル(2016)

ドラマ『シグナル』

ドラマ『シグナル』ポスター(画像出典:tvN)

■あらすじ

天才プロファイラーのパク・ヘヨン(イ・ジェフン)は、幼い頃好きだった女の子が誘拐される現場を目撃する。その事件がきっかけで警察官になった彼は、ある日偶然古い無線機を拾う。故障しているように見えた無線機から音声が入り、聞こえた情報をもとに廃墟になった病院へ行くと、そこには白骨遺体が。しかし、無線の情報は15年前に行方不明になっているはずの、イ・ジェハン(チョ・ジンウン)刑事からのものだった――。

■見どころ

キム・ヘス

キム・ヘスが演じる役どころを日本では吉瀬美智子が演じた(画像出典:tvN)

ドラマ『シグナル』(2016)は、『シグナル 長期未解決事件捜査班』というタイトルで日本でも2018年にリメイクされ、2021年には日本版が映画化されることも決まっている人気の高い作品。天才プロファイラー、パク・ヘヨンとチャ・スヒョン(キム・ヘス)が、ある事件の真相にたどり着くため30年という時を超えた無線機1つで、イ・ジェハンと繋がり事件を解決していく。過去の時間を生きるイ・ジェハンの孤軍奮闘や、『華城連続殺人事件』など、社会的に大きな反響を呼んだ実際の事件をモチーフにした数々の題材が興味を誘う。


『シグナル』プロローグ(動画出典:tvN DRAMA)

ライフ・オン・マーズ(2018)

ドラマ『ライフ・オン・マーズ』

ドラマ『ライフ・オン・マーズ』ポスター(画像出典:ocn)

■あらすじ

刑事ハン・テジュ(チョン・ギョンホ)は、元フィアンセで検事のチョン・ソヒョン(チョン・ヘビン)に頼まれ、連続殺人の容疑者を追っている最中に狙撃されてしまう。テジュが目覚めると、そこは現在から30年前、1988年の世界だった。そしてテジュは仁娍(インソン)市西部警察署の班長として赴任するが、過去の刑事たちの古い捜査方法に馴染めずにいた。係長のカン・ドンチョル刑事(パク・ソンウン)と敵対しながらも、2018年の世界で追っていた連続殺人の容疑者の痕跡を発見するが‥。

■見どころ

ドラマ『ライフ・オン・マーズ』

イギリスBBCの名作『時空刑事1973 ライフ・オン・マーズ』をリメイクした作品(画像出典:ocn)

タイトルを聞いて故デヴィッド・ボウイの名曲『Life On Mars?』が思い浮かんだ人もいるかもしれないが、それもそのはず、本作はボウイの母国イギリスBBCの名作『時空刑事1973 ライフ・オン・マーズ』をリメイクしたドラマなのだ。愉快なアナログ捜査に戸惑いながらも、2018年の刑事が1988年の刑事たちと共に事件を解決しながら、韓国ドラマらしいユーモアや心温まるシーンも盛りだくさん。リメイク度のクオリティーも高いので、見比べる楽しみも。


『ライフ・オン・マーズ』5分ハイライト(動画出典:OCN)