4月3日、tvN(Netflix)『二十五、二十一』が最終話を迎え、『二十五、二十一』ロスになっている方にお勧めのドラマtvN『応答せよ1997(2012)』を紹介する。
4月3日、tvN(Netflix)『二十五、二十一』が最終話を迎え、ドラマの世界観にどっぷり浸かっていた視聴者の中には、終映を悲しんだ人もいるだろう。
そこで今回は、『二十五、二十一』ロスの方に、きっと楽しんでいただけるだろうお勧めのドラマ、tvN『応答せよ1997(2012)』を紹介する。
時代背景やストーリー展開など、共通する部分がたくさんあるため、楽しんでいただけるのではないだろうか。
それではまず、『二十五、二十一』を簡単に振り返ってみる。
『二十五、二十一』は、1998年を舞台に、IMFの影響で夢を奪われた若者たちが、苦悩と挫折に直面しながらも、自身の夢のために迷い、成長していく姿を描いた青春メロドラマ。
ストーリーは、ナ・ヒド(キム・テリ扮)の娘が母の日記帳を見つけ、過去を遡っていく展開となっており、ラブラインであるペク・イジン(ナム・ジュヒョク扮)との関係性が少しずつ紐解かれていくのが見所の1つ。
1998年を象徴する小物が多く登場し、当時を記憶する人にとっては懐かしく、知らない人にとってはレトロ感を感じさせるのもこのドラマの魅力。
劇中、ブラウン管テレビのような厚さのあるパソコンや、その青い画面でメールする様子、ポケットベルに届いたメッセージを聞くため、公衆電話に小銭を並べるシーン、時代を感じさせる衣装など・・。
日本では馴染みがないが、韓国では当時流行した漫画やダンスなども、ナ・ヒドが熱中したもとして取り上げられた。
一方、『応答せよ1997』は、視聴者から好評を得て、その後シリーズ化された程の人気作品。
実在した韓国のアイドルグループH.O.Tのメンバー トニー・アンの熱烈なファンで、高校2年生のソン・シウォン役をApink(エーピンク)のチョン・ウンジが、幼なじみのユン・ユンジェ役を俳優のソ・イングクが務めた。
2人の恋模様がメインに描かれた青春メロドラマで、大人になり同窓会に出席するシーンから物語が始まり、過去を振り返りながら徐々に真実が明らかになっていくというストーリー展開。
結末が気になり、自然とドラマに没入してしまう構成になっている。
そして、90年代後半の学校生活やアイドルのファンダム、人気ドラマ、IMF、流行りの服装など、当時の様子がリアルに描き出され、見る人によってノスタルジックさとレトロ感を存分に味わうことができる。
ここまででも十分、『二十五、二十一』を彷彿とさせるが、まず心を掴まれるだろうシーンが、ドラマのオープニング。
映像のテイストが、当時にタイムスリップしたかのような仕上がりで、『二十五、二十一』を見た人にとっては、同じ匂いを感じて一気に引き込まれるのではないだろうか。
ここまで共通点のみ挙げてきたが、脚本も監督も異なる両作。やはり大きな違いも存在する。
『二十五、二十一』は、ロマンスを描きながらも、IMFという現実が作り出した時代の重みと、正面からぶつかって戦う若者の姿を描いた作品。
これに対し、『応答せよ1997』は、当時の青春を生きる若者の愛と友情、家族愛をメインに温かに描いている。
その中で、男性主人公の恋愛に対するアプローチ方法も違いの1つ。
『二十五、二十一』のペク・イジンはナ・ヒドに好意を抱いているものの、彼女の心の成長に合わせ、終始控えめな態度であったのに対し、『応答せよ1997』のユン・ウンジェは積極的なタイプで、ドラマ放送当時、多くの女性を胸キュンさせたほど。
『二十五、二十一』の世界観はそのままに、また一味異なるロマンスを楽しめる『応答せよ1997』。
現在本作は、U-NEXTとAmazon Prime Videoで配信中。ゴールデンウィークに一気にご覧になられてはいかがだろうか。
(作者名:西谷瀬里)
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