KBS2ドラマ『あいつがあいつだ』でヒロインに扮するファン・ジョンウム。アラフォー世代でありながら”ロマンチックコメディー”というジャンルで主演に抜擢されたのは、現在の韓国にある”風潮”が追い風となったようだ。

去る6日、KBS2新月火ドラマ『あいつがあいつだ』の制作発表会がオンライン生中継され、ファン・ジョンウム、ユン・ヒョンミン、ソ・ジフンらが出席し華やかな時間を届けた。

ファンジョンウム

鮮やかなドレス姿で登場したファン・ジョンウム(画像出典:KBS2ドラマ公式Instagram)

主演に抜擢されたファン・ジョンウムは「37歳という年齢なのに、ロコ(ロマンチックコメディー)の提案が入ってきたことにとても感謝している。ありがたい気持ちを持って挑んだ」と出演への喜びを語った。
続いて「本作は従来のロコとは一風変わった内容なので、これまでより進化した姿をお見せできるのではないか。作品の中でさらに成熟した演技をお見せできると思う」と付け加えた。

また、共演者であるユン・ヒョンミン、ソ・ジフンとの呼吸については「2人とも”キロクチ(「背が高くてカッコいい」の意)”が素晴らしく、見ているだけで笑顔にしてくれる」とし、「ヒョンミンさんはいたずらっ子で、ジフンさんはとても善良だ。優しくて面白い弟たちと撮影ができて嬉しい」と語った。

ドラマ『あいつはあいつだ』

どのようなコミカル演技が飛び出すのか、出演者のケミが期待される『あいつはあいつだ』(画像出典:KBS)

劇中では、仕事のできるウェブトゥーン企画のチーム長であり、非婚主義者であるソ・ヒョンジュ役に扮するファン・ジョンウム。
役柄については「仕事熱心で現実的なところが私と似ている」と語るも、「私の方がより現実的かもしれない。”今”に感謝して、楽しもうという気持ちで生きています」と付け加えた。

アラフォーとは思えないファン・ジョンウム

アラフォーとは思えない美しさを誇示するファン・ジョンウム(画像出典:KBS2ドラマ公式Instagram)

制作発表で喜びを語ったファン・ジョンウムは、前述した通り韓国の年齢で37歳という”アラフォー世代”の女優だ。
中年への入り口となる年齢に差し掛かっていながらも、彼女が”ロマンチックコメディーの主役”に抜擢されたのは、現在の韓国でみられる風潮も一役買っていそうだ。

最近の傾向として”非婚主義”を取り入れた作品が増えている韓国ドラマ界。
これは”非婚主義”という傾向が韓国の社会全体に広まっていることもあり、題材として取り上げられる頻度が高くなっているから。

現在、韓国では、恋愛・結婚・出産を放棄した”サンポ(三放)”世代なる若者が増えているそう。低賃金や雇用不安により誰もが思い描く”未来と家族”を予め放棄するのだ。
その代わりに彼らは、多くの時間とお金を自身に投資し、余裕ある豊かな生活を満喫している。美貌を保ちつつ、着実にキャリアも積んでいく‥シングルならではの贅沢な人生の楽しみ方だ。

このような風潮を取り入れたドラマとなると、年を重ねても美しく魅力的な女性‥つまりはアラフォー世代女優のニーズが高まり、スポットが当てられる。中年と呼ばれる世代に突入するにも関わらず”ロコ主役”になれるのは、それが理由だろう。

ソン・イェジン

ロコの女王といえばこの方、ソン・イェジン!ハリウッド進出の話題も期待が高まる(画像出典:ソン・イェジン 公式Facebook)

実際、昨今のドラマ界を盛り上げ、活躍をみせている女優たちは”アラフォー世代”が多い。
『愛の不時着』のソン・イェジンを筆頭に、『オー・マイ・ベイビー』のチャン・ナラ、『太陽の末裔』のソン・ヘギョ、『椿の花咲く頃』のコン・ヒョジン、『ある春の夜に』のハン・ジミン‥と、いずれも美しく、重ねられたキャリアが表情に映し出されたトップ女優とあって、作品の説得力も増している。

日本をはじめ海外でも”非婚主義”は市民権を獲得し、シングルライフを謳歌している男女が多く存在する。
ドラマを楽しむ世代の特徴を取り入れた作品は、彼らにとって身近に感じられ好感を持って受け入れられるだろう。
多くの共感を呼ぶことがヒット作への近道であるゆえ、風潮にマッチした俳優のセレクトということが理由に挙げられるのも納得だ。

一方、KBS2『あいつがあいつだ』は、3度に渡る前世の”あいつ”のせいで非婚主義者になってしまった鉄壁の女性と、彼女を取り巻く2人の男性が繰り広げる”非婚死守”ロマンチックコメディーで、お茶の間に笑いと共感をお届けする予定だ。