チョン・ドヨン、リュ・ジュンヨル主演のJTBC新作ドラマ『人間失格』が、去る9月4日初回放送を迎えた。JTBC 10周年特別企画ドラマ『人間失格』が描いているものとは・・?

行く場所は”そこ”しかなかった。

「夫と姑は、私の味方ではない‥」

葛藤の末、ブジョンが向かった場所は、老父の家だった。

一緒に食事をした2人は、家を出てバス停に向かう。

韓国ドラマ『人間失格』

(画像出典:JTBC)

夫のいる家に戻りたがらない娘のブジョンを、老父は必死になだめた。

バスを待っている間、ブジョンは老父にこう呟く。

「私もお父さんのように、古紙を拾おうかなー、ヘルパーさんでもいいし‥」

老父は、心の内を明かしてくれないブジョンに「何かあったのか?」と尋ねるが、娘は必死にこらえた。しかし、それも長くは続かない。

ブジョンは、ついに嗚咽してしまう。

韓国ドラマ『人間失格』

(画像出典:JTBC)

「お父さん、私、全てが狂ってしまったみたい」

「会社で何かあったのか? それとも(夫の)ジョンスと?」

「そうじゃない! そういう次元の問題じゃない! ただ、悪いだけ。理由がない‥」

ブジョンは呼吸を整え、話を続ける。

「苦労して私を育ててくれたお父さんのことを考えると、頑張らなきゃならないのに、努力ってやつをどうすればいいのかわからなくなった‥。父さん、私”何”にもなれなかった。この世で、”何”にもなれなかった。結局”何”もやり遂げられない気がする。だから寂しい」

思わずたまっていた感情を吐き出し始める。

「父さんより貧乏になると思う‥そしたら父さんも悲しくなるよね? 父さん、私どうすればいいの? 私には資格がない‥」

“何”にでも取り組んで、それを成し遂げ、父さんの”自慢の娘”になりたかったブジョン。

40代となり、振り返れば”何”もできていなかった。意欲を喪失した哀れな現実に耳を傾けてくれるのも、残念ながらこの世には老父しかいない。

***

新作韓国ドラマ『人間失格』で、チョン・ドヨン演じるブジョンは、以下のように描写されている。

代筆作家として失敗し、日当たりヘルパーとして仕事を点々とする40代女性。家族にそんな姿は見せたくないため、疎遠となってしまう。頑固な性格の”姉さん女房”で、1年前に待望の赤ちゃんを授かるも、流産。躁うつ病を患っており、姑とも仲が悪い。実父にとっては才能あふれる”世界一の自慢の娘”。

チョン・ドヨンは『人間失格』でブジョンを演じる

『人間失格』でブジョンを演じるチョン・ドヨン(画像出典:JTBC)

『人間失格』は、生きるべき方向を失い、道に迷ってしまった40代女性が、その道で出会う1人の青年との”出会い”を描くドラマだ。

その”出会い”は、予想も期待もしていなかった出来事であり、決して愉快なものではないが、ブジョンが忘れていた”何か”を見つけてくれるかもしれない。

ブジョンを見ている同年代の人々は「自分が(何かを)忘れているのか、それとも、(何かに)忘れられていくのか」と、彼女を通して”何か”を共感できる時間になるだろう。







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