韓国で開催された『第57回百想芸術大賞』で3冠を達成した、JTBC『怪物』。複雑な展開を見せた心理スリラー劇であるこのドラマが、視聴者を魅了した理由‥。それは、作品に込められた”あるメッセージ”への共感からのよう。

去る13日に韓国で開催された『第57回百想芸術大賞』。
“韓国のゴールデングローブ賞”と呼ばれるだけあって、韓国のトップ俳優たちが会場に集結。カリスマとオーラをまといながらレッドカーペットに登場し、華やかな雰囲気に包まれ授賞式が行われた。

JTBC『怪物』は『第57回百想芸術大賞』で3冠に輝いた

『第57回百想芸術大賞』で3冠に輝いた、JTBC『怪物』(画像出典:JTBC)

国内だけでなく国外のドラマファンからも賞レースの行方を見守られるなか、”今年の顔”となったのは、JTBC『怪物』。本作は、テレビドラマ部門の”作品賞”、”男性最優秀演技賞”、”脚本賞”と3冠に輝き、ドラマファンも納得の結果となった。

ドラマ『怪物』のあらすじ

JTBC『怪物』は、”男性最優秀演技賞”を受賞したシン・ハギュンとヨ・ジングが競演し、ある田舎町を舞台に連続殺人事件の謎を追う心理スリラー劇。

俳優のシン・ハギュンは主人公イ・ドンシクを演じた

主人公イ・ドンシクを演じた、俳優のシン・ハギュン(画像出典:JTBC)

かつてソウル地方警察庁広域捜査隊所属の警部補だったイ・ドンシク(シン・ハギュン)は、ある理由により左遷されてしまい、田舎町にある交番の巡査部長になった。町では良い人として知られているが、何か秘密を持っているようで本音が分からない人らしい。

そんな彼の前に現れたのが、ソウル庁外使課出身のエリート刑事ハン・ジュウォン(ヨ・ジング)。
ハンサムな容姿に優れたスペック、次期警察庁長官の有力な候補である父親を持つ頼もしい背景まで、すべてを備えている人物。だが、彼もまた、秘密を抱えて交番にやってきた。

チグハグでありながら仕事のパートナーとなった2人の前に、20年前の連続殺人事件に似た事件が発生する――。

見どころ

このような背景のなか、ストーリーは進行する。
最初の出会いから腹の探り合いや勢力争いを見せていた彼らは、真実を追いかけるために危険な協力を始める。謎の多いイ・ドンシクと真実を追ってきたハン・ジュウォンの協力捜査、果たしてその先にあるものとは‥?

俳優のヨ・ジングはイ・ドンシクの相棒となるエリート刑事ハン・ジュウォンを演じた

イ・ドンシクの相棒となるエリート刑事ハン・ジュウォンを演じた、俳優のヨ・ジング(画像出典:JTBC)

本作の見どころは、怪物を捕まえるために怪物になったイ・ドンシクと、怪物を捕まえるために怪物にならないというハン・ジュウォンの危険な共助だろう。

表向きはタフに見えるイ・ドンシクだが、心には傷を負っている。彼は誰かによって人生の方向が決まってしまったが、自分だけの道を選んで無謀に突き進む。
さらにエリート出身で、気の強い潔癖症という強めの個性を持ったハン・ジュウォンが、イ・ドンシクと衝突しながらも、ともに事件を追う。

絶妙な心理戦と手に汗握る展開を見せるスリラー追跡ドラマとあって、劇中に多くの伏線が敷かれており、その謎を解いていく醍醐味も本作の魅力である。

ドラマに隠されたメッセージとは

このドラマは、「”怪物”は誰なのか」、「お前なのか、それとも私たちなのか」という疑問を投げかけ、事件の裏に隠された人間の多様性を緻密に追っている。

一体、誰が"怪物"なのか。『怪物』は奥深い心理劇で視聴者を魅了した

一体、誰が”怪物”なのか。奥深い心理劇で視聴者を魅了した『怪物』(画像出典:JTBC)

誰もが怪物のような姿をしている中で、自分はいい人だと信じるのか。
すべての登場人物が”怪物”になり得るということ、また、人間の利己心や小さなミスや隠蔽、それらが積もれは”怪物”のようにもなり得るということを発信している。







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