数多くの”ドロ沼劇”を生み出している韓国ドラマ界。そのなかでも究極のドロ沼劇とも呼べるのが、KBS『人形の家』ではないだろうか。韓国のお家芸とも言えるあらゆる要素を詰め込んだ、本作の魅力を紹介しよう。
韓国では数多くの”ドロ沼劇”なる作品が生み出されているが、そのなかでも究極のドロ沼劇とも呼べるのが2018年に放送されたKBS『人形の家』だろう。
日本の韓ドラファンも注目し始めているドラマ『人形の家』は、華やかなアパレル業界を舞台に、欲望と野望、そして秘密が渦巻いたファッション財閥一家の愛憎劇を描いている。

究極のドロ沼劇とも呼ばれるKBS『人形の家』(画像出典:KBS)
ストーリーをリードするのは、平凡な家庭の妻であり母でありながら、ファッション財閥一家の執事としての顔も持つクム・ヨンスク(チェ・ミョンギル)、高級ブランド店で働きながら有名デザイナーになりたいという夢を抱き続けているヨンスクの娘、ホン・セヨン(パク・ハナ)、傲慢で買い物中毒の財閥令嬢ウン・ギョンヘ(ワン・ビンナ)という3人の女性だ。
悪縁で繋がれた彼女たちを襲うのが、憂うつな慕情による行き違った運命、復讐と陰謀が入り混じった感情、残酷な真実の虚像、殺してやりたい憎悪と狂おしいほどの欲望といった、救いようのない数々の展開。
一見、華麗で輝いているように見えるファッション財閥一家だが、お互いの騙し合いや、それぞれの欲望のために駆けつける人々、その裏に隠された莫大な秘密まで。復讐で結ばれた関係と血縁関係、愛によって結ばれたのに無残な悪縁になってしまった恋人など、数多くの事情と恨みが絡んでいる。
賛否両論の理由
平日の連続ドラマであり、ドロ沼劇の要素をすべて詰め込んだとあって多くの話題性と好評を博したが、その一方で批判的な意見も見られていた。
まず、悪役専門女優として知られるパク・ハナとワン・ビンナが主演にキャスティングされたことで、誰がヒロインで誰が悪役なのか視聴者を混乱させてしまった。
次に、あらすじを見るとパク・ハナがヒロインのポジションのように見えるが、「容易に善と悪で分けられない登場人物」や「予測できない展開を生む」という企画意図から、ヒロインが存在しない非倫理的展開を見せるのではないかという期待もあった。しかし蓋を開けてみると、ほかの連続ドラマと変わらないという評価だ。
また、復讐劇を期待していたが、ドラマの序盤では女性主人公らの固い友情が主に描かれていた。
この展開を楽しみにしていた視聴者も多くいたのだが、ストーリーのなかに隠された伏線により、これが続かない事が早々に分かってしまうなど、残念な部分も見られていた。
連続ドラマながら若い世代をも魅了
残念な声も見られていたが、多くの視聴者からは高い評価を得ている。

女優達の競演に、視聴者から称賛が届いた(画像出典:KBS)
まず、放送前にはヒロイン役が似合うのかと疑問を生んだパク・ハナだったが、劇中では没入感を高める優れた演技を披露し好評を博している。
また、財閥令嬢ウン・ギョンヘ役を担ったワン・ビンナのビジュアルと演技にも称賛が届けられた。
救いようのない度を越した悪役であったが、背景に事情があることから”ワケのある美しい悪役”として多くのファンを生み出した。
視聴率は芳しくなかったものの、女性主人公が紡いだ友情、ヒロインの切ないロマンス、それを演じ切った優れた演技力で話題となり、若い世代までをも魅了していた。
極端な背景や展開で賛否両論に分かれたドラマであるが、これぞドロ沼劇という醍醐味をまとった作品だ。
1話を見始めたらハマってしまう、韓国のお家芸が詰まった『人形の家』は、日本の韓ドラファンも魅了するに違いないエンターテインメントドラマだ。
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