いよいよフィナーレを迎えたtvN(Netflix)『ヴィンチェンツォ』。ドラマの人気とともに出演俳優にも関心が寄せられている。なかでも特に注目が集まっているのが、敵役であるバベルグループ会長チャン・ハンソ役を演じたクァク・ドンヨンだ。彼の過去作にまつわるエピソードが秘かに話題となっている。
フィナーレを迎えた話題作、tvN(Netflix)『ヴィンチェンツォ』。
笑いあり涙ありという人情味あふれるシーンも盛り込みながら、重厚ながらも洗練された韓国ノワールを届け、日韓の視聴者を魅了し続けてきた本作。
ソン・ジュンギやチョン・ヨビン、テギョン(2PM)など韓国を代表する俳優らに加え、キム・ヨジンやチョ・ハンチョル、ヤン・ギョンウォンなど優れた演技力を持つ名バイプレーヤーたちが集結し、小気味良いテンポでストーリーを進行している。
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実力派俳優が顔を揃え、印象深いキャラクターを創り上げているなか、特に注目を集めたのが、バベルグループの会長チャン・ハンソなるキャラクターだ。
対外的にはバベルグループの若い会長として知られているチャン・ハンソだが、実は”操り人形”にしか過ぎない存在だ。がっしりした体格ながら屈託のない笑顔を見せており、素直さと可愛らしい魅力も持つ。だが、知識が浅く相当な天然キャラゆえ、抜けているところも多々。その結果、浅はかな行動を見せてしまう。
彼が登場する度に視聴者はひやひやとしてしまうのだが、回を重ねるごとに不思議と彼の魅力にハマってしまう人も多いようだ。
キャラクターの人気を受け、これを演じた俳優のクァク・ドンヨンにも注目が集まっている。
1997年3月生まれの24歳(日本年齢)であるクァク・ドンヨンは、新人俳優のようなフレッシュさを持っているものの、実は10代から俳優活動を続け、数多くのドラマ作品に出演している。
KBS『棚ぼたのあなた(2012)』で俳優デビューした彼は、その後、SBS『チャン・オクチョン(2013)』やSBS『モダン・ファーマー(2014)』、SBS『帰ってきて ダーリン!(2016)』などに出演。ドラマを中心に、映画、演劇、ミュージカルなど多様なジャンルを行き来しながら演技力を積んできた。
クァク・ドンヨンの名が世に広まったのは、パク・ボゴム主演のドラマ、KBS『雲が描いた月明り(2016)』だろう。
彼は劇中、パク・ボゴム扮する世子イ・ヨンの親友であり、護衛を担当するキム・ビョンヨン役で出演している。
最初にキャスティングされていた俳優が降板し、そのピンチヒッターとしてクァク・ドンヨンが演じることになったのだが、それにもかかわらず、秘密を持っている護衛武士の役割を完璧に表現。キャラクターはもちろん、イ・ヨンと息の合った名コンビぶりに視聴者から多くの称賛が届けられた。
演技とともに注目を集めたのが、クァク・ドンヨンが披露したアクション演技だ。
華麗でキレのあるアクション演技と称された彼が、演技をするにあたり2本の映画作品を参考にしたそう。それが、同名コミックスを原作にした日本の実写映画『るろうに剣心』と韓国映画『王の涙 -イ・サンの決断- 』だという。
映画『るろうに剣心』は、日本だけでなく韓国でも人気が高い俳優の佐藤 健が主演を務めた作品で、現在、日本にて”究極の最終章”と称される『るろうに剣心 最終章 The Beginning』が公開されたばかりだ。
クァク・ドンヨンが日本でも人気作である『るろうに剣心』も参考にしたというエピソードは、日本のファンにとって嬉しい出来事だろう。
ここで知名度を上げた彼はその後、チャ・ウヌ主演のJTBC『私のIDはカンナム美人(2018)』やユ・スンホ主演のSBS『ボクスが帰ってきた(2018)』などで、準主演キャラクターを演じている。
このように、過去、様々な話題作に出演していたクァク・ドンヨンだが、それに気付かせないほど『ヴィンチェンツォ』のチャン・ハンソ役に溶け込んでいる。
出演する度に極上キャラクターに仕上げてしまう俳優クァク・ドンヨン。彼の次期作にも多くの期待が寄せられている。
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