美貌の女王”テ・ヘ・ジ”とは、2000年代初期から20年近く韓国美人女優として君臨してきた3人(キム・テヒ、ソン・ヘギョ、チョン・ジヒョン)のことを言う。それに対し、興行の女王”ハ・ソン・キム”とはいったい誰のことだろうか。
美貌の女王”テ・ヘ・ジ”については、以前Danmeeでも数回取り上げたことがある。今回はまた別のトロイカ女優、興行の女王と呼ばれる”ハ・ソン・キム”について、スポットを当ててみる。
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“ハ・ソン・キム”とは、女優ハ・ジウォン、ソン・イェジン、キム・ハヌルの3人のこと言う。 映画界で100%信頼して投資できる女優3人組を指す言葉だ。出演するドラマや映画は、ほとんどが大ヒット、もしくは大ヒットとまではいかなくとも話題作として人気を博すものが多い。
特に映画界で”投資される俳優”とはすなわち、チケットパワーを持つ俳優のこと。いくらシナリオの内容がおもしろく有名監督が製作を務めたといっても、結局”誰が出演しているか”がその作品を見る最初の基準となる。
そんな中、ハ・ジウォン、ソン・イェジン、キム・ハヌルは、投資会社や観客が認める女優のBIG3としてスポンサーが安心して投資できる、言ってみれば”商品価値の高い”女優たちなのだ。ここからは、3人の数多くのヒット作を見ていこう。
ハ・ジウォン
2000年の映画『真実ゲーム』を皮切りに女優としての人生をスタートさせたハ・ジウォンは、投資家が最も好む俳優ランキング第1位として常に名前が挙がっている。
『友引忌(2000)』『ボイス(2002)』でホラー・クイーンのタイトルを獲得、『セックス・イズ・ゼロ(2002)』でドル箱女優と呼ばれるほどの女優に成長。その後も『デュエリスト(2005)』『1番街の奇蹟(2007)』『TSUNAMI -ツナミ-(2009)』『私の愛、私のそばに(2009)』『第7鉱区(2011)』など出演する映画はすべて話題作になった。
特に『TSUNAMI -ツナミ-』では、女優としては珍しく、観客1000万人のヒロインとなる栄誉も手にした。
ドラマは『チェオクの剣(2003)』『バリでの出来事(2004)』『ファン・ジニ(2006)』『シークレット・ガーデン(2010)』『奇皇后 〜ふたつの愛 涙の誓い〜(2013)』などが高視聴率を記録。時代劇も現代劇も違和感なく演じられる貴重な女優でもある。
ソン・イェジン
2000年『秘密』でスクリーンデビューしたソン・イェジン。巨匠イム・グォンテク監督の『酔画仙(2002)』をはじめ、『永遠の片思い(2002)』、『ラブストーリー(2003)』、『私の頭の中の消しゴム(2004)』、『四月の雪(2005)』、『ナンパの定石(2005)』、『妻が結婚した(2008)』、『白夜行 白い闇の中を歩く(2009)』など、全体的にメロドラマに強い一面を見せている。
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ドラマも『夏の香り(2003)』『恋愛時代(2006)』、昨年一世を風靡した『愛の不時着』などメロドラマ中心に出演しているが、清純なメロドラマの主人公からコメディー要素のある女性、セクシーな主婦まで、演技の幅が広いのがソン・イェジンの最大の強みだ。
キム・ハヌル
キム・ハヌルは前述した2人の俳優に比べ、興行の起伏は激しい方だが、最初から主演として活動してきた豊富な経験とノウハウ、コメディー感覚が卓越しているという点で投資会社から歓迎されている女優だ。
映画『バイ・ジュン~さらば愛しき人~(1998)』『ドクターK(1998)』『リメンバー・ミー(2000)』など、早くから主演に起用されていたが、演技の才能が花開いたのは『同い年の家庭教師(2003)』『彼女を信じないでください(2004)』『7級公務員(2009)』といったコメディー映画だった。しかし、コメディー作品だけに留まらず、シリアスな役にも果敢に挑戦。2011年に出演した『ブラインド』ではデビュー後初となる主演女優賞に輝いた。
ドラマでは『秘密(2000)』『ピアノ(2001)』『ロマンス(2002)』『紳士の品格(2012)』などで高視聴率を記録。特に『オンエアー(2008)』では、プライドの高いトップ女優だが、心に闇を抱えるオ・スンア役を熱演し、演技力の高さを視聴者に印象づけた。
***
業界関係者から「3人の共通点はトップ女優にも関わらず、芸能人としての華やかさを追わず、演技のみにこだわる女優魂を持っていること」と言われている。その証拠に、この3人には、世間を騒がせるようなスキャンダルで名前が上がったことはない。年齢的にはすでにアラフォーの3人だが、長年イメージに傷がついていないことも、女優として成功し続けている理由の1つだろう。
興行の女王”ハ・ソン・キム”は、これからも新しいジャンル、キャラクターに挑んでいくはずだ。今年はどんな”ハ・ソン・キム”に会えるのか‥。観客、視聴者、そして業界人すべてが熱いまなざしを向けている。
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