2012年に韓国で放送されたドラマ『太陽を抱く月』で、主演俳優キム・スヒョンの祖母役を演じた女優キム・ヨンエさんが生前残した遺言が人々を涙させている。
韓国ドラマやシチュエーションコメディーなど、多数の作品に出演しドラマ界を支えていた国民的女優キム・ヨンエさん(享年66才)。
ドラマ『愛の群像(1999)』ではカン・ジェホ(ペ・ヨンジュン扮)の伯母、『キルミー・ヒールミー(2015)』ではチャ・ドヒョン(チソン扮)の祖母など、主人公のお母さんや祖母の役柄を主に演じていたが、中でも強く印象に残っているのは、『太陽を抱く月(2012)』で演じたイ・フォン(キム・スヒョン扮)の祖母役ではないだろうか。

劇中キム・ヨンエさんは、キム・スヒョンの祖母役を熱演した(画像出典:太陽を抱く月 公式HP)
『太陽を抱く月』は、李氏朝鮮の架空の時代を舞台にしたドラマで、キム・スヒョンが太陽のようにあたたかな王を演じたファンタジーロマンスだ。2012年に韓国で放送されていた当時、最高視聴率46.1%を記録して大ヒット。
同作の劇中、キム・ヨンエさんは、宮廷を制し、呪殺や暗殺など権力を手に入れるためなら手段を選ばない、イ・フォン(キム・スヒョン)の祖母・大王大妃(テワンテビ)ユン氏を演じ、胸を打つ迫真の演技で視聴者を魅了した。

キム・ヨンエさんは迫真の演技で大衆から愛されていた(画像出典:太陽を抱く月 公式HP)
1951年に生まれたキム・ヨンエさんは、1971年に文化放送(MBC)3期公開採用タレントとして芸能界デビューし、女優として活動してきた。
だが、『太陽を抱く月』の撮影中にすい臓がんの診断を受け、過去にあるトーク番組で「マスコミには徹底して隠していましたが、当時はガンと死闘を繰り広げていました」と告白。彼女は、制作チームに迷惑をかけないために、すい臓がんという事実を隠したまま通院のみで耐え抜き、体が痛く、怒鳴る演技が上手にできなかったため、腰にヒモを巻いて撮影に挑んでいたようだ。
ドラマ終了後、9時間におよぶ大手術を受けたのち再び女優活動を継続したが、2016年に健康状態が悪化。その後、2017年4月に他界し、キム・ヨンエさんの最後の作品はドラマ『月桂樹洋服店の紳士たち(2016)』となった。

キム・ヨンエさんが生前語っていた言葉が切なさと感動を与えている(画像出典:太陽を抱く月 公式HP)
撮影最中に病状が悪化し、医療スタッフの制止にもかかわらず外出届けを出して撮影に臨んでいたキム・ヨンエさんは、生前にこう言葉を残している。
「死を前に惜しむことはありません。でも演技は惜しいです。これだけの俳優に成長するには40~50年かかりますから。それ以外は未練も惜しさもありません」
「俳優が素晴らしいと思いますか? いいえ。良い俳優、良い役は皆さんで作るものです。ですから、いつも周囲に謙遜しなければなりません」
「できるなら来世でも、もう一度俳優になりたい。生きていれば、泥に埋まったり、石につまずいたりすることもありますが、そのつど立て直してくれたのが演技でした」
がん闘病後も相次いで作品に出演し、「70才になってもさらに深く繊細な演技をしたい。顔のシワも演技のひとつなので施術はしない。倒れる直前まで最善を尽くすことが演技者としての姿勢」と語っていたキム・ヨンエさん。彼女の演技への情熱は多くの人々に切なさと感動を与え、その誠実な人柄はこれから先も永く語り継がれていくだろう。
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