• JTBCドラマ『医師チャ・ジョンスク』が、視聴率20%を超えるのではないかと期待されている。
  • そんな作品で好演を繰り広げているのが、お母さん役に定評のあるベテラン女優キム・ミギョンだ。
  • 母親役がハマり役と言われる彼女の活躍を紹介するとともに、過去の出演作で演じた役を振り返る。
JTBC『医師チャ・ジョンスク』は、視聴率16%を超えた

視聴率16%を超えたJTBC『医師チャ・ジョンスク』(画像出典:JTBC)

JTBCドラマ『医師チャ・ジョンスク』が、第8話で視聴率16%を突破した。

放送回を重ねるごとに熱い視線を浴び、人気作の基準の1つとされている20%超えが期待されるようになった本作、いよいよヒットが現実味を帯びてきている。

面白いストーリーや演出に加え、演技力に定評のある役者陣の活躍が大きいようだ。

その中の1人がキム・ミギョン。主人公チャ・ジョンスク(オム・ジョンファ扮)の母役を務めているベテラン女優だ。

キム・ミギョンは女優

女優キム・ミギョン(画像出典:CL&Company 公式ホームページ)

第1話から登場し、病気が見つかっても心配してくれる人がおらず、家族のために自分を犠牲にしてきた娘の境遇を嘆く演技を披露。

結婚や子育てにより医師というキャリアを捨てざるを得なかった女性、というチャ・ジョンスクの設定をより一層ドラマチックにするとともに、苦労する娘を持つ母という世界観を一気に完成させた。

本作を見ていない人でも、韓ドラファンならなんとなく想像がつくのではないだろうか。演じずともキム・ミギョンの登場だけで、その後の展開が予想できるほどのハマり役。

もはやドラマという枠を超え、韓ドラの「世界観」を作り上げていると言っても過言ではないほど、これまで多くの作品で彼女が描き出してきたあの母親像だ。

キム・ミギョンは、韓ドラの世界観を作り上げていると言っても過言ではないほど多くの作品で母親像を描き出してきた

韓ドラの世界観を作り上げていると言っても過言ではないほど多くの作品で母親像を描き出してきたキム・ミギョン(画像出典:JTBC『医師チャ・ジョンスク』)

例えば、日本でも大ヒットを記録した『相続者たち』(SBS/2013)。言語障がいを持ち、夫を事故で亡くした後、家政婦として働くも貧しい生活から抜け出せない。それが原因で様々な辛い経験をし涙する娘を慰め、なんとかしてあげようとする母を演じた。

またタイムスリップを題材にした『ゴー・バック夫婦』(KBS/2017)では、母が10年後に死んでしまうことを知っている我が子を憐れみ、娘の気持ちに寄り添うシーンが。

そして今年は、tvN『イルタ・スキャンダル〜恋は特訓コースで〜』で、惣菜店を営み女手一つで一生懸命子どもを育てる主人公ナム・ヘンソン(チョン・ドヨン扮)の母に扮した。

早い段階でこの世を去った設定であったため、主人公が大人になってからは直接関わりがなかったものの回想シーンで登場。温かな人物像を描き出して、存命であれば我が子を全力で支えたのではないかと思わせる演技を披露した。

キム・ミギョンは、ナム・ヘンソン(チョン・ドヨン扮)の母を演じた

ナム・ヘンソン(チョン・ドヨン扮)の母を演じたキム・ミギョン(画像出典:tvN『イルタ・スキャンダル』映像キャプチャー)

同時期に放送されていたJTBC『代理店』では、主人公アイン(イ・ボヨン扮)に、実の母親から捨てられたというトラウマを与えた張本人を演じ、我が子を愛する一方で、夫のDVに命の危機を感じ子どもを置いて1人で生きることにした母を熱演している。

『ヒーラー~最高の恋人~』(KBS/2015)では闇の便利屋を営む人物に、『主君の太陽』ではお金持ちのマダムを演じるなど、お母さん役以外でも好演を繰り広げてきた女優だが、多くの視聴者にとっては母のイメージが圧倒的に強い。

このため一部ドラマファンからは、キム・ミギョンが毎回似たような役を担当することから、「またか・・」と言った声や、「作品が混同してしまう」といった批判的な意見が上がることがあるものの、彼女の描き出す母親像はいまや韓国ドラマの風物詩と言っても過言ではない状況。

ハマり役は時として役者の演技活動の幅を狭め、作品に出演する機会を減少させる原因になり得ることがあるが、キム・ミギョンは高い演技力でその枠を超え女優としての自らの地位を確立したようだ。

西谷瀬里

韓国ドラマが大好きな西谷です。現在はK-POP関連の記事を主に投稿しておりますが、韓ドラの魅力や、俳優&女優さんの活躍も随時紹介していきたいと思います。あらゆる年代の読者の方に、楽しんでいただける記事が届けられたらなという思いです。

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