MBCドラマ『ありがとうございます(2007)』に出演し、主演コン・ヒョジンの娘役として注目を集めた子役のソ・シネ。15年前に話題になった彼女は現在でも芸能界で活躍を見せている。今回はそんなソ・シネの活躍と近況をご紹介する。
韓国演劇界には、子役出身の俳優が多数活躍している。
2007年に放送されたMBCドラマ『ありがとうございます』に出演し、主演コン・ヒョジンの娘役として注目を集めた子役のソ・シネ。
彼女もまた、知名度が高い子役出身の女優の1人だ。
『ありがとうございます』は温かい家族のストーリーを描きながらも、劇中で認知症やエイズ、未婚の母など様々な社会問題を取り入れた作品であり、視聴者に印象を強く刻みつけた。
取り上げる問題は少し刺激的なものが多かったものの、ドラマ自体は感動を与えるヒーリングドラマとして人々から愛され、当時ハートフルな展開が好評を博していた。
その中でも特別な存在感を放っていたのが、イ・ボム役を演じた子役のソ・シネだ。彼女は、輸血事故でエイズになったコン・ヒョジンの娘役を演じ、子役とは思えない並外れた演技力と、かわいらしいルックスで人々の心を一気に惹きつけた。
一躍人気子役へと成長し、韓ドラ界の”妖精”と呼ばれたソ・シネは、その後も様々なドラマやCMに出演している。
代表作はMBC『明日に向かってハイキック(2009)』や、MBC『女王の教室(2013)』、JTBC『ソロモンの偽証(2016)』など、話題作も少なくない。
演技活動に精力を入れ、若手女優として活躍を見せるソ・シネだったが、2021年には演技活動ではなく、ある騒動で注目を浴び、連日ネット上を賑わせた。
2021年2月頃、ガールズグループ(G)I-DLE(ジー・アイドゥル)のスジンが、中学生時代に校内暴力を行っていたという疑惑が浮上し、その被害者の1人として同じ中学校に通っていたソ・シネの名前が上がったのだ。
スジン側は校内暴力を否定し、「ソ・シネと会話をしたこともない」と主張したが、ソ・シネは自身のインスタグラムにコメントを掲載し、「言い訳はいらない」と、反論するような姿勢を見せた。
コメントでは、過去に自身をいじめた加害者の名前を直接出しておらず、加害者を”私について言及したあの方”と表現。しかし、スジンについて語っているのは明らかであると、当時は大きな話題となった。
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その騒動後、2021年8月にスジンは(G)I-DLEを脱退することになる。脱退に追い込んだとして、ソ・シネは、(G)I-DLEの韓国ファンから誹謗中傷を浴びることもあったようだ。
彼女は2016年に成均館大学演技芸術学科に進学。2018年に公開された映画『あなたの頼み』に出演以降は、特別な演技活動を行っておらず、勉学に勤しむ姿をSNSを通じてファンに届けていた。
2022年2月には、自身のインスタグラムにて6年間通った大学の卒業を報告しており、「卒業したので、私はそろそろお金を稼ぎに行きます」と今後の活動についても予告している。
将来が期待される子役俳優から、韓国中を震撼させたアイドルのいじめスキャンダル議論の中心に立たされたソ・シネ。女優としての活動復帰を期待させる彼女の投稿に、ファンから応援の声が寄せられているのは言うまでもない。
(構成:松原すずの)
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