- 『ブラッドハウンド』(Netflix)が、韓国のみならず日本でも高い支持を得ている。
- 主演を務めるウ・ドファンは、悪人から善人役まで幅広い演技を披露する俳優で、その姿は大物俳優チャン・ヒョクを彷彿とさせる。
- 過去の出演作を振り返り、彼の活躍とチャン・ヒョクとの共通点を紹介する。
Netflix(ネットフリックス)で配信中の『ブラッドハウンド』が、連日“今日のTV番組TOP10”で首位の座を独占している。
ハラハラするストーリー展開はもちろんだが、主演を務めるウ・ドファンのアクションも大きな見どころの1つ。
すでに最後まで完走したドラマファンの中には、彼のキレのある動きに魅了された人も多く絶賛の声が上がっている。
また、それと合わせて熱い視線を浴びたのがギャップだ。
ウ・ドファンが演じたのは、ボクサーで闇金業の世界に足を踏み入れることになったゴヌ。
ここだけを取り上げると粗暴なキャラクターをイメージするかもしれないが、実は思いやりに溢れた誠実な性格で、貸金業者で働くようになったのは母親の借金を返済するため。
迫力あるハードアクションを披露したかと思えば、別のシーンでは優しくキュートな笑顔を見せるなど魅力的な役を描き出した。
そんな彼はこれまでにも各作品で様々なキャラを演じており、悪人から善人まで幅が広いのが特徴だ。
例えば、2019年に公開されたパク・ソジュン主演の映画『ディヴァイン・フューリー/使者』では、自分の目的を達成するため、人の弱点を見抜いて罪のない人々を利用する凶悪なジシン役を熱演。
悪を崇拝し黒魔術を使うミステリアスな司祭役を見事に演じ切り、『第40回黄金撮影賞映画祭』で新人男優賞を手にした。
また、イ・ビョンホン、カン・ドンウォン、キム・ウビンという豪華俳優陣が名を連ねた映画『MASTER マスター』(2016)では、イ・ビョンホン扮する詐欺師の手下で、全身タトゥーの殺し屋スナップバックに扮し狂気的な演技を披露、韓国のゴールデングローブ賞と言われる『百想芸術大賞』の男性新人賞候補にノミネートされた。
惜しくもトロフィーは逃したが、大衆に名を知らせるきっかけに。
そうかと思えば、冒頭で触れた『ブラッドハウンド』では純粋で母思いの役を演じており、『ディヴァイン・フューリー/使者』や『MASTER マスター』での悪役ぶりからは想像もできない姿を見せている。
加えて『私の国』(JTBC/2019)では、信念や家族、友情の間で葛藤しながら一時道を踏み外すも、友達思いで友達の妹の面倒を変わりにみるなど、心根の優しい人物像を描き出した。
キャラクターを悪役と善人役に二分すると、多くの役者がどちらか一方に偏りがちなもの。しかしウ・ドファンはその両方をしっかりと演じ分けている。
その姿は、彼がインタビューなどで度々ロールモデルであり、最も憧れる先輩に上げている大物俳優チャン・ヒョクを彷彿とさせるものが。
しかもアクションやコミック演技もお手の物で、色気があるという面でもチャン・ヒョクと似ている。
まずアクションは、ドラマでは『ブラッドハウンド』をはじめ、『私の国』や『ザ・キング:永遠の君主』(SBS/2020)などで、映画ではクォン・サンウとの共演作『鬼手』(2019)でキレのよい動きを見せており、コミカルな演技といえば『ザ・キング:永遠の君主』を覚えている韓ドラファンは多いのではないだろうか。
また色気は、『偉大な誘惑者』(MBC/2018)を筆頭にどの作品でもダダ洩れで、多くの女性視聴者を虜にしてきた。
ここまでチャン・ヒョクと共通点があれば、もはや彼の後継者と言っても過言ではないほどだ。
各出演作でしっかりと爪痕を残し、着実にキャリアを積んでいるウ・ドファン。まだチャン・ヒョクほどの地位には届いていないものの、今後大物になることが期待される俳優の登場に、多くのドラマファンが沸いている。
ブラッドハウンド
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