- 脚本家キム・ウンスクの最新作、Netflix『ザ・グローリー ~輝かしき復讐~』が注目を集めている。
- 彼女は数多くの名作ドラマを作り上げた、韓国一の脚本家としても知られている。しかし、主演を務めた俳優の証言によると、彼女の脚本に戸惑いを感じることもあったという。
- 今回はキム・ウンスク作品に対する俳優たちの反応をご紹介する。
脚本家キム・ウンスクの最新作、Netflix『ザ・グローリー ~輝かしき復讐~』(以下、『ザ・グローリー』)が注目を集めている。
『ザ・グローリー』は、女優ソン・ヘギョが主演を務める復讐劇だ。
これまで多数のメロドラマで視聴者を虜にしてきたソン・ヘギョが、新たな演技スタイルに挑戦した作品としても話題となっており、3月10日にはパート2が配信される。
『ザ・グローリー』を手がけた脚本家、キム・ウンスクは数々の名作ドラマを生み出してきた韓国を代表する人気脚本家の1人。
過去の作品を見てみると、SBS『相続者たち(2013)』、tvN『トッケビ~君がくれた愛しい日々~(2016)』、KBS2『太陽の末裔(2016)』、tvN『ミスター・サンシャイン(2018)』など、日本でも知名度の高い作品ばかりが名を連ねている。
多数の大ヒットドラマを書き下ろしてきたキム・ウンスクであるが、これまでに作品で主演を務めた大物俳優たちの証言を聞いていると意外なことが明らかとなった。
なんと主演俳優たちは彼女の脚本に登場するセリフや演出などに、戸惑いを感じてしまうことがあったという。
経験値の高い大物俳優にも冷や汗をかかせるキム・ウンスク。今回は彼女の作品に対する主演俳優たちの反応やエピソードをご紹介する。
イ・ミンホ
2013年に放送された『相続者たち』に出演し、パク・シネとの共演が話題となったイ・ミンホ。
彼は作品に出てくるある名台詞を、打ち間違いではないのかと疑っていたと証言を残している。
「もしかして、俺、お前のこと好きなのか?」
このセリフは劇中でキム・タン(イ・ミンホ扮)が、チャ・ウンサン(パク・シネ扮)に告白するシーンで登場する。直接気持ちを伝えるのではなく、相手に疑問を投げかけるというこれまでにない告白シーンは、視聴者の間でも話題となった。
彼はインタビューにて台本を受け取った時のことを振り返り、このように語っている。
「台本を受け取った時、とても新鮮でした。(セリフが)打ち間違っているんじゃないかと疑う程でした」「”こんな風に告白したり、セリフを言うこともできるんだな”と思いました」「多分、素の自分だったら、できないと思います」
この証言からもイ・ミンホが該当の告白シーンに、いかに戸惑いを感じていたのかが伝わってくる。その後、彼はSBS『ザ・キング: 永遠の君主(2020)』でもキム・ウンスクと再びタッグを組んでいる。
イ・ビョンホン
tvN『ミスター・サンシャイン(2018)』で主演を務めた、韓国を代表する人気俳優のイ・ビョンホン。
本作はキム・テリやユ・ヨンソク、ピョン・ヨハンなど名だたる出演陣が出演していることでも注目を集めたが、イ・ビョンホンは台本を読んだ際、ある悩みを抱えていたことを告白している。
彼は初めて台本を受け取った時の状況について、馴染みがない脚本に慣れなかったと振り返り、「作家の意図を汲み取れない時もあり、悩んだりもしました」と明かした。
しかし、イ・ビョンホンは脚本を担当したキム・ウンスクを高く評価。
「”キム・ウンスクの言語”が存在しているということを知りました。本当に不思議な力を持っている作家です」と語り、彼女を称賛している。
ソン・ジュンギ
ソン・ジュンギは、KBS2『太陽の末裔(2016)』にて主演を務めている。
劇中では職業軍人役として逞しい姿を見せ、ソン・ヘギョとの恋愛シーンでは多くの視聴者を虜にしたソン・ジュンギだが、撮影当時、彼は台本についての本音を共演していた俳優のチン・グに漏らしていたという。
チン・グはインタビューにて、ソンジュンギの男らしい性格について言及し、撮影時は台本に関する連絡が時々送られてきたと回顧。連絡の中には「お兄さん、ふざけたセリフがある」と、登場するセリフに戸惑いを隠しきれない様子のものもあったという。
『太陽の末裔』では、ソン・ジュンギ演じるユ・シジンが、ヒロインに甘いセリフを投げかけるシーンが度々か登場する。
それらのセリフに最初は焦りを感じ、チン・グにも相談していたソン・ジュンギだが、本番ではしっかりと大物俳優としての実力を発揮。
彼はインタビューにて「セリフが誰かに恥ずかしいと思われるものなら、僕がそう見せなきゃいい」とプロとしての意気込みをアピールしている。
コン・ユ
2016年に放送され、日本でも多くの韓国ドラマファンに愛されるtvN『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』。
本作で主演を務めたコン・ユは本読み当初、脚本を理解するまでに時間がかかったという。
コン・ユはインタビューにて、「台本を1回で理解できなかった」「”これは作家が笑わせようとして作られたものなのか?”と思った」「センスが落ちて自分も年をとったなと感じた」と、台本を読んだ際の焦りの心境を素直に語った。
さらに当時、コン・ユは脚本への理解不足をキム・ウンスクに悟られないようにするため、共演した俳優のイ・ドンウクに「このセリフは面白いもので合ってる?」とこっそり質問し、確認をしていたと明かしている。
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