• モデル兼俳優であったイェ・ハギョンさんの訃報の知らせは、韓国中に衝撃を与えた。
  • 今回の悲報により、かつての友人、チュ・ジフンが注目を浴びている。
  • イェ・ハギョンさんと一緒に麻薬類を吸引した嫌疑で起訴され、懲役刑が言い渡されていたからだ。

モデル兼俳優であったイェ・ハギョンさんの訃報の知らせは、韓国中に衝撃を与えた。

イェ・ハギョンさんが死亡した。享年40歳

イェ・ハギョンさんが死亡した。享年39歳(画像出典:韓国オンラインコミュニティー)

12月27日、スターニュースをはじめとする複数の韓国メディアによると、イェ・ハギョンさんが逝去したのは12月24日で、死因はまだ不明だという。享年39歳(日本年齢)。

韓国ネットでは、かつて故人の活躍などを共有する書き込みが増えているのだが、中でも多いのが、モデルとしての輝かしい実績だ。

2001年にモデルデビューしたイェ・ハギョンさんは、今や韓国を代表する俳優となった、カン・ドンウォンやコン・ユと肩を並べるほどの人気だったという。

2003年には、人気モデルが俳優へと転向する際の“登竜門”と呼ばれていた、MBCシットコム『ノンストップ4(2003)』の出演者に抜擢され、順風満帆な役者人生が約束されたかのように見えた。

しかし2009年4月に麻薬吸引の容疑で、懲役2年6カ月、執行猶予4年、社会奉仕200時間が言い渡され、自粛期間に入る。その後、何度か再起を試みるも度重なる不祥事により、韓国芸能界から遠ざかることに。

実は今回の悲報により、もう1人注目を浴びた俳優がいる。

その人物とは、俳優のチュ・ジフン。

前出の事件で、イェ・ハギョンさんと一緒に麻薬類を吸引した嫌疑で起訴され、懲役6カ月(執行猶予1年)が言い渡されていたからだ。

2009年 イェ・ハギョンさんと一緒に麻薬類を吸引した嫌疑で起訴されたチュ・ジフン

2009年 イェ・ハギョンさんと一緒に麻薬類を吸引した嫌疑で起訴されたチュ・ジフン(写真提供:©TOPSTAR NEWS)

2009年6月23日、ソウル中央地方法院・刑事合意27部は「チュ・ジフンが使用した麻薬類は、安価で且つ経口投薬が可能であるため、青少年へ多大な悪影響を及ぼす恐れがある。そのため、重い処罰は避けられない」とし「ただ、投薬回数は少なく他の犯罪歴がないため、懲役6カ月に処する」と明かしている。

これによりチュ・ジフンは、テレビ局からの出演停止リストに載ることになったが、2013年7月にMBC、2019年にKBSとそれぞれ解除された。

以上は、日本でも多く知られている内容だが、チュ・ジフンの事件には、まだ知られていない部分がいくつか存在する。

その一つが、当時、警察の麻薬検査(毛髪と検尿)で“陰性判定”を受けていたという事実だ。

言い換えれば、チュ・ジフンは当時、イェ・ハギョンさんと一緒に麻薬吸引をしていなかったという事である。

ではなぜ、彼は法廷に立ち、芸能人として望ましくない“犯罪歴”を残してしまったのか。

チュ・ジフンの“陰性”が確認された後、彼の弁護士は記者会見を開き、その理由を以下のように説明した。

「麻薬検査は確かに陰性だったが、捜査機関にはかつて投薬した過去を自白した。彼は自分自身を情けなく感じたため、良心に反して嘘を言ってはならないと思い、罪の代価を払うと決めた」という。

該当事件が明るみになる1年3~4カ月前に、2回に渡り吸引したそうだ。

すなわち、イェ・ハギョンさんとは無関係の、2008年に使用した事実を告白したのである。

そんなチュ・ジフンの良心的な自白が功を奏したのか、麻薬事件に厳しい韓国芸能界ながら、比較的早期復帰が果たせたのではと見られている。

その後、持ち前の演技力と抜群なキャラクター作りで様々な作品へ出演。

2015年に『SBS演技大賞(男子優秀演技賞)』、2018年には『釜日映画賞(男優助演賞)』『韓国映画製作家協会賞(男優主演賞)』、2019年には『春史大賞映画祭(男優主演賞)』を受賞するなど、韓国を代表する俳優へと成長を遂げた。

2015年にSBS演技大賞で男子優秀演技賞するチュ・ジフン

2015年にSBS演技大賞で男子優秀演技賞するチュ・ジフン(画像出典:SBSドラマ)

“麻薬容疑”という分岐点で、俳優人生に明暗が分かれてしまったチュ・ジフンとイェ・ハギョンさん。

2人は2009年の麻薬事件以降、交流は途絶えていたと見られている。

編集長コラム

Danmee編集長のコラムです。韓国芸能界の出来事やネットの話題を分かりやすく解説しております。日本のマスコミが滅多に取り上げない様々な韓国情報を読者の方々と共有していきたいと思います。

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