俳優のシン・グが、演劇『2人の教皇』に主役として出演中だ。しかし、今年3月には一時入院しており、健康状態は決していいとは言えない。“役者魂”を見せ現役で活躍中の彼の近況と、俳優人生の一部を紹介する。

『ごめん、愛してる(KBS2/2004)』は、日韓共に大ヒットした作品だ。

そんな名作に出演していた俳優のシン・グを覚えているだろうか。

シン・グは俳優。

俳優のシン・グ。(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)

主人公チャ・ムヒョク(ソ・ジソブ扮)の出生の秘密を知る、元スポーツ新聞記者役として登場。母を探すチャ・ムヒョクに、実母に関する情報を教え、その理由が後半になると徐々に明らかとなっていく役柄に扮し、ストーリーをより一層盛り上げていた。

シン・グは、『ごめん、愛してる(KBS2/2004)』に出演した。

『ごめん、愛してる(KBS2/2004)』に出演した際のシン・グ。(画像出典:KBS2『ごめん、愛してる』映像キャプチャー)

また、RAIN(ピ)が主演を務め、“サンドゥ廃人”なるマニアを誕生させた『サンドゥ、学校へ行こう!(2003/KBS2)』では高校の校長役を担当。

その他、『ありがとうございます(MBC/2007)』、『銭の戦争(SBS/2007)』、『善徳女王(MBC/2009)』、『ディア・マイ・フレンズ(tvN/2016)』などで活躍し、日本の韓ドラファンにも馴染みがある役者の1人だ。

一方韓国では、本国を代表する名俳優として有名。

中でも以前は、“昔ながらの厳格な父親”というイメージが強く、財閥の会長など地位の高い役柄を演じることが多かった。

しかし2000年代になると、シットコムにコミカルな役柄で出るようになり、“おふざけお父さんキャラ”が定着、見事役者として変身を遂げた。

それに加え、それまでは中壮年層から主に支持を得ていた彼だったが、イメージが変わったことにより若い世代にブームを起こし、幅広い層から愛される俳優に。

その活躍ぶりは非常に華やかで、ドラマ界と映画界を行き来しながら、広告やバラエティー番組にも多数出演、長年韓国の芸能界を盛り上げてきた。

そして、近年は演劇界でも積極的な活動を繰り広げ、8月30日に公開された『2人の教皇』では主役のベネディクト16世役に扮し、毎週月曜日を除いては毎日舞台に立っている。

シン・グは、演劇『2人の教皇』で主役のベネディクト16世役に扮している。

演劇『2人の教皇』で主役のベネディクト16世役に扮しているシン・グ(左)。(画像出典:ACOM)

しかし現在、86歳(日本年齢)という年齢で、韓国の現役俳優の中で2番目に高齢となった。

今年3月には、健康上の理由で入院し、当時公開中であった演劇『ラストセッション』を降板、オ・ヨンスが途中から代役を務めたことがある。

現在も健康状態は決して良いとは言えない状況のようで、9月8日に開かれた本作に関する記者インタビューでは、「(健康状態は)良くも悪くもありません。役になりきり耐えています」と明かした。

そして、「予期せず心不全を引き起こし、5日ほど病院に入院していました」「以降、医師の指示通り薬を飲んでいます」と、健康状態を説明。

『2人の教皇』に対しては、「僕が好きなこと(演技)をしているので、最後まで責任をとろうと努力しています」と語り、俳優としての決意を感じさせた。

“役者魂”ともいえるシン・グのこの強い思いは、演じる場がある限りいつまでも消えることはなさそうだ。

(構成:西谷瀬里)







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