俳優のキム・スヒョンが、約7年ぶりに来日するとして、ファンは既に盛り上がりを見せている。それもそのはず、彼はアジアのスターとして有名だ。その道のりは目を見張るものがある。本人がある“宣言”をし、着実に結果を残してきた俳優人生を振り返ってみた。

俳優のキム・スヒョンが、ファンミーティングのため来日することが分かった。

キム・スヒョンは俳優だ。

俳優のキム・スヒョン。(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)

約7年ぶりということもあり、10月の開催を前にして既に盛り上がりを見せている状況。長い期間が空いて人気が衰えるどころか、ヒートアップするとはさすが超大物韓流スターだ。久しぶりに会う日本のファンにどのような姿を披露してくれるのか期待が高まる。

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ところで、彼の出演料も超大物級なのをご存じだろうか。以前に、韓国メディアのtopclass(topclass.chosun.com)が、1話あたり5億ウォン(約5170万円)だと報じたことがある。韓国の男性スターの中で、最も高額なギャランティーだというから驚きだ。

では、キム・スヒョンは一体どのような過程経て、ここまでたどり着いたのだろうか。

デビューは、2007年のMBCシットコム『キムチ・チーズ・スマイル』だった。その後、2作品に出演し、2009年のSBS『クリスマスに雪は降るの?』で、役者としての可能性を示す。

2010年のSBS『ジャイアント』では、父を無念の死に追いやった人物へ復讐するためだけに生きるキャラクターをリアルに演じ、実力を立証。『2010 SBS演技大賞』でニュースター賞を獲得した。

同作を通して初めて演技で表彰を受けた彼は、受賞コメントで、「これから10年見守っていてください。必ず良い俳優になってみせます」と、謙虚な姿勢を見せ、役者としての決意を語っている。

そしてこれ以降、その宣言通り着実に実績を残していく。まず2011年に携わったKBS2『ドリームハイ』での大ブレイクがその始まりだった。

KBS2『ドリームハイ(2011)』で、大ブレイクしたキム・スヒョン。

キム・スヒョンが大ブレイクした。KBS2『ドリームハイ(2011)』(画像出典:KBS)

正直な田舎の青年ソン・サムドンに扮し、演技だけでなく歌やダンスなど多様な姿で人気を呼び、“サムドン シンドローム”を巻き起こして無限の魅力を発散。なんと各授賞式で合計7つもの賞を獲得するという快挙を成し遂げた。

その中の1つである『KBS 演技大賞』では、新人賞、人気賞、ベストカップル賞の3冠王に輝いている。受賞コメントでは、過去の「10年見守っていてください」という自身の発言に触れ、「これから9年間、一生懸命学び努力して、必ず良い演技をお見せします」と語った。

自ら大々的に宣言してカウントダウンを行う、彼の自信と意気込みはあっぱれとしか言いようがなく、それを立証するかのように、2012年には、彼にとって初の時代劇作品であるMBC『太陽を抱く月』で王役に挑戦し、トップスターの仲間入りを果たしている。

同作では、既存の王のイメージとは異なり、政治的な側面と初恋の切ない純情を合わせ持ったキャラクターを、見事に演じきったことが高く評価された。その結果、またもや7つの賞を獲得することに。

MBC『太陽を抱く月(2012)』は、キム・スヒョンがトップスターの仲間入りを果たした作品。

キム・スヒョンがトップスターの仲間入りを果たした、MBC『太陽を抱く月(2012)』(画像出典:MBC)

またこの頃には、映画界でも活躍するようになり、日本でも大ヒットを記録した『10人の泥棒たち(2012)』を通して、2012年の『第33回青龍映画賞』で人気スター賞を、翌年の『シークレット・ミッション(原題:隠密に偉大に/2013)』では、『第17回富川(プチョン)国際ファンタスティック映画祭』でFantasia Awardを手にした。

『第50回大鐘賞映画祭』では新人男優賞に輝き、受賞コメントで「これから7年間、(俳優として)しっかりとお見せしていきます。一生懸命頑張るので、見守ってください」と語っている。

『シークレット・ミッション(2013)』は、キム・スヒョンが出演した映画。

キム・スヒョンが出演した映画『シークレット・ミッション(2013)』((C)2013 michigan venture capital and mcmc ALL RIGHTS RESERVED.)

この時、まだ彼は大学生だった。学生生活と、俳優業の両立は多忙を極めたに違いないが、一歩ずつ役者として成功を収めている。

そして同年、言わずと知れた世界的大ヒット作、SBS『星から来たあなた(2013)』で、アジアスターとしての座を築いた。

特に中華圏での人気が凄まじく、中国の動画サイトの再生回数がなんと40億回を突破。当時、鳥インフルエンザの影響で経済に大打撃を受けていたが、劇中に登場したチメク(チキンとビール)文化が広がり、この危機を救ったとまで言われている。

SBS『星から来たあなた(2013)』がきっかけで、アジアスターとなったキム・スヒョン。

キム・スヒョンがアジアスターになるきっかけとなった、SBS『星から来たあなた(2013)』(画像出典:SBS)

また以前までは、中国で人気のある韓流スターは、主に食品類や化粧品類の広告のみに出演していたのだが、キム・スヒョンの人気と影響力を活かそうとする現地の企業がこぞって彼をモデルに起用しようと手を挙げた。

その結果2014年、ある中国メディアの報道によると、彼は現地で35本もの広告に出演していたという。CMはもちろん、バスの停留所、地下鉄の駅、飲食店、映画館、家電量販店など、至る所で彼の姿を目にしたそうだ。

飲料類、チョコレート、衣類、靴、ケーキ、ミネラルウォーター、デジタル製品などの業種を網羅していたというから、当時の中国はキム・スヒョン一色だったと言っても過言ではないだろう。総人口13億人と言われる国で、ここまでの人気を得た彼の功績には目を見張るものがある。

また、韓国でも絶大な支持を得ていた。それは前出の『ドリームハイ』でブレイクした時期に遡る。当時は6社、『太陽を抱く月』の頃には14社、『星から来たあなた』の頃には、なんと23社の広告モデルを務めていた。

10年も見守る必要はなく、既に俳優としての地位を確立していたと言える。それは、『星から来たあなた』を通して、各授賞式で11個の賞を受賞していたことからも証明されている。しかし、この時も彼の謙虚な姿勢は健在だった。

『2014 コリアドラマアワード』で大賞に輝いた際、「今はとても恥ずかしく申し訳ないですが、いつか堂々とこの場に立てる日がくるまで、最善を尽くします。見守ってください」と発言している。

キム・スヒョンは、『2014 コリアドラマアワード』に出席した。

『2014 コリアドラマアワード』に出席した際のキム・スヒョン。(画像出典:『2014 コリアドラマアワード』)

キム・スヒョンの目指す“良い俳優”、“良い演技”の終着点は一体どこにあるのだろうか。また、目標に掲げた10年という期間が既に経過した現在、彼の心境が気になるところだ。

ここまでの人気を得たら、私生活で多少のほころびのようなものがスクープされてもおかしくないのだが、キム・スヒョンは一度もスキャンダルに巻き込まれたことがない。趣味といえばボーリング程度で、俳優界でしっかりと自己管理をする人物として有名だという。

演技に真摯に向き合い続けるキム・スヒョンから、益々目が離せない。

(構成:西谷瀬里)







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