• 10年前に放送されたドラマ『相続者たち』は、今もなお世界の韓ドラファンに愛される名作。
  • 主演を務めたイ・ミンホは、海外ファンの心を掴み、アジアを代表するトップ俳優となった。
  • ドラマを愛する海外視聴者の中には、OST曲の歌詞を引用し、ドラマの副題として呼ぶ人もいるという。
SBS『相続者たち(2013)』の名セリフが話題の、俳優イ・ミンホ

SBS『相続者たち(2013)』の名セリフが話題の、俳優イ・ミンホ (写真提供：ⓒ TOPSTAR NEWS)

俳優のイ・ミンホが、ファッションマガジン『DAZED KOREA』8月号のカバーを飾った。

グラビアとともに進行されたインタビューでは、自身の出演作に触れ、現在も度々話題になる“名セリフ”にも言及している。

それは、SBSドラマ『相続者たち(2013)』の第2話に出てくる「俺、お前のこと好きなのか？」というセリフ。

韓国メディアの朝鮮日報は、インタビューのビハインドとして、名セリフについて聞かれた彼が笑い「馴染みがなかったり新しいものに決まった型はない。そのようなものを受け入れる度に、まるでそれが元々存在したかのように感じられる」と語ったと伝えている。

多くの視聴者の記憶に残る名セリフが、改めてインタビューで取り上げられ、今再び注目を集めている。

2013年10月から韓国で放送された『相続者たち』は、日本を含め、世界中から愛される名作ドラマの一つ。

階級制度のある「帝国高校」で繰り広げられる、逃れられない宿命を背負った若者たちの愛と友情を描いた、甘く切ない青春トレンディードラマだ。

『相続者たち』は、海外ファンからも根強い人気のある名作ドラマ

『相続者たち』は、海外ファンからも根強い人気のある名作ドラマ (画像出典：SBS)

物語の主人公は、財閥“帝国グループ”の御曹司キム・タン(イ・ミンホ扮)と、アルバイトをしながら高校に通う苦労人チャ・ウンサン(パク・シネ扮)。

前出の名セリフ「俺、お前のこと好きなのか？」は、イ・ミンホ演じるタンがウンサンに告白するシーンで登場する。

このセリフは、相手に気持ちを伝えるのではなく、疑問を投げかけるという斬新な告白が視聴者の間で大きな話題になったが、イ・ミンホ本人も｢台本をもらった時、とても新鮮だった。初めて台本を見たスタッフも、書き間違いではないのかと疑うほどだった｣と明かしている。

他にも、劇中には少女漫画を彷彿とさせるような胸キュンシーンがふんだんに盛り込まれ、王子様のような御曹司と平凡な女の子が織りなすシンデレラストーリーとして高い人気を博した。

最終回の視聴率は25.6％という高い数字を記録し、2013年の『SBS演技大賞』では、イ・ミンホの最優秀演技賞をはじめ、ベストカップル賞など9冠を達成している。

繊細な心を持つ御曹司タン役がぴったりと言われた、イ・ミンホ

繊細な心を持つ御曹司タン役がぴったりと言われた、イ・ミンホ (写真提供：ⓒ TOPSTAR NEWS)

流行の名セリフも誕生した『相続者たち』は、特に海外のファンから愛されたドラマでもある。

劇中に登場したロケ地巡りも人気となり、ファンは、タンとウンサンが住んでいた豪邸や、ウンサンのアルバイト先のカフェ、ドラマに出てくるゼウスホテルの舞台となったホテルなど、思い出の地をまわって作品の余韻を楽しんでいるようだ。

また、欧米など海外ファンの間では『相続者たち』の副題を、「～Love is the moment～」と呼ぶ人もいるのだそう。

これは、2AM(トゥーエーエム)のイ・チャンミンが歌ったOST曲『Moment』に出てくる歌詞。

劇中ではこの曲が頻繁に流れたため、ドラマを楽しんだ外国人が、耳に強く残った「Love is the moment」というフレーズを、そのままドラマの副題として使うようになったようだ。

つまり、それだけドラマが海外で人気を得たということだろう。

『相続者たち』を通じて、多くの海外視聴者の心を掴んだイ・ミンホは、韓流スターから、アジアを代表するトップ俳優の地位を手に入れた。

今年、デビュー18年目を迎えた彼の時期作は、2024年公開予定のドラマ『星たちに聞いてみて』。

国内初の宇宙ステーションを背景にしたSFロマンティックコメディーで、約500億ウォン(50億円)ほどの制作費が投入されたとも言われている。

放送はまだ先ではあるが、次は宇宙で名セリフが誕生するのを期待しよう。

SBSドラマ『相続者たち』の名セリフシーン
イ・チャンミン(2AM)が歌う、『相続者たち』のOST曲『Moment』

酒井知亜

韓国のデパ地下が大好き、酒井知亜です。韓ドラファン歴が長いですが、主にK-POP関連の記事を発信しております。韓国SNSで話題の最新イシューやスターの気になる素顔などを、読者のみなさんにわかりやすく伝えることをモットーに奮闘中です。

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