- ”K-長女”という新造語が、主に韓国のネット上で使用されている。
- 家父長制が根強い韓国社会で、耐え忍んできた女性を指しており自嘲的にも用いられる。
- 新ジャンルと言われる”K-長女”を描いた、日本人女性も共感できるおすすめのドラマを4作ご紹介。
韓国に、”K-長女”という新造語が登場した。
“Korea”の頭文字“K”と“長女”を合わせた言葉で、主にネット上で使用されている。
韓国社会に根強く残る家父長制の下、なんとか耐え忍んで生きてきた女性を一言で表現しており、自嘲的に用いられる場合も。
兄弟姉妹のなかで最年長であるがゆえに、また女性であるがゆえに、自分の意志に反した行動をとらざるを得えず葛藤してきた人のことだ。
この特徴を捉え新ジャンルとして、今韓国では、“K-長女”が登場するドラマが増えている。
K-長女ドラマとは
日本でも長女は、我慢を強いられるや、親の期待が大きいなど、様々な苦労があると言われがちだが、儒教の国韓国では、さらに彼女たちの選択や思想を縛るケースが多い傾向にあり、戸惑う女性がいるのが事実だ。
家父長制の世界観や、そんな彼女たちの置かれた状況をリアリティーたっぷりに描き、心情を取り上げたドラマが“K-長女ドラマ”。
『キングダム』シリーズ(Netflix/2019/2020)もそうだったが、大抵の場合、登場人物の設定の1つとなっており、メインストーリーではないものの視聴者の熱い視線を集める。
そこで本記事では、日本人女性も大いに共感する部分があるだろう長女の姿が描かれたドラマを紹介する。
キングダム (Netflix/2019/2020)
1作目は、前述の『キングダム』シリーズ。時代劇とサスペンススリラーのミックスが面白いと高く評価された作品だが、実はキム・へジュンが演じた若い王妃チョ氏はK-長女だった。

『キングダム』シリーズのK-長女、チョ氏(画像出典:Netflix)
本作をご覧になった人なら、王室に嵐を巻き起こした張本人といえば、お分かりいただけるのではないだろうか。
悪役は視聴者から嫌われがちなものだが、チョ氏に多くの女性視聴者が共感したという。
父の権力のために利用され、息子を産んだことでやっと存在価値を認められるなど、女性差別を散々受けてきた彼女が、自身の欲望を爆発させる行動だったから。これまでのうっ憤を晴らすかのようなチョ氏の姿は、観る者に爽快感をプレゼントした。
●日本で視聴可能なVOD(2024年9月20日):Netflix
卒業 (tvN/2024)
2作目は、ウィ・ハジュンとチョン・リョウォン主演の『卒業』。大人になった元教え子と塾の女性講師が繰り広げる師弟ロマンスを描いた作品だ。

『卒業』のK-長女へジン(画像出典:tvN)
本作でK-長女キャラを務めたのは、主人公で人気国語教師ソ・へジンに扮したチョン・リョウォン。早く大人にならざるを得なかった長女を熱演した。
父を養い、家族の作った借金の返済と弟の学費を稼ぐため、朝はチラシ配りを夜は塾講師のアルバイトをし、大学生にして一家の大黒柱の重みを知ることに。
法学部に通っていたが、家庭の事情のために自分を犠牲にして休学したと、辛い過去の経験を涙ながらに打ち明けるシーンもある。
自身の夢を諦め塾講師になったきかっけも、お金のためだった人物だ。
●日本で視聴可能なVOD(2024年9月20日):U-NEXT
となりのMr.パーフェクト (tvN/2024)
3作目は、Netflixで配信中の『となりのMr.パーフェクト』。幼なじみの男女が再会して繰り広げるロマンチックコメディーだ。

『となりのMr.パーフェクト』のK-長女ソンニュ(画像出典:tvN)
本作では、チョン・へイン扮するスンヒョの相手役、ソンニュ(チョン・ソミン扮)が典型的なK-長女。親の態度が、自分と弟では異なることにストレスを感じているキャラクターだ。
ある理由によって今は退職し実家に帰ってきたものの、優秀な成績で海外の大学を卒業し、世界的な大企業に就職していたソンニュ。
ヘルスケアトレーナーの資格に落ち続けている弟には寛容な母が、自分に対しては厳しいことに我慢の限界を迎え、感情を爆発させるシーンが。
分量としては10分ほどで決して多くないのだが、共感するとの声が多数上がっており、YouTube(ユーチューブ)に掲載された映像クリップの再生回数は凄まじい数字を記録している。
●日本で視聴可能なVOD(2024年9月20日):Netflix
家いっぱいの愛 (JTBC/2024)
4作目は、『家いっぱいの愛』。チ・ジニとキム・ジスが主演を務めるロマンチックコメディーだ。

『家いっぱいの愛』のK-長女ミレ(画像出典:JTBC)
本作でK-長女を描き出したのは、ムジン(チ・ジニ扮)とエヨン(キム・ジス扮)の娘ミレを演じたソン・ナウン。責任感と自己犠牲から抜け出せないキャラクターだ。
家を出た父の代わりに、家賃とクレジットカードの支払いを負担し、弟の学校の単位まで心配するなど家長の役割を果たしてきた彼女。
ある日現れた父親に自分がこの家の大黒柱であると言い放ったものの、「これまで大変だったな。もう力を抜いて生きていけ」という言葉に涙が止まらないシーンが。
望まずして早くから大人になってしまった長女の姿が、そのまま描かれている。
●日本で視聴可能なVOD(2024年9月20日):Netflix
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