• 韓国メディアの10asiaが韓国芸能界の”想像恋愛”の被害を伝えている。
  • 最近では想像恋愛の末、虚偽の事実を流布し芸能人を苦しませるケースが増えているという。
  • 今回はEXOのセフンやミョン・セビンらが巻き込まれた事例をチェックしていこう。
EXOのセフンは3月に婚前妊娠説が話題となった

3月に婚前妊娠説が話題となったEXOのセフン(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)

K-POPや韓国ドラマなどで活躍し、世界的にも注目されている韓国芸能人。

輝かしい世界で歓声を浴びる彼らであるが、芸能人に待ち構えているのは華やかな事ばかりではない。

6月13日、韓国メディアの10asia(tenasia.hankyung.com/)は、多数の韓国芸能人が苦しむ”想像恋愛”に関する現状を伝えた。

”想像恋愛”とは、芸能人など憧れの相手との恋愛を想像の世界で行うこと。現在、韓国芸能界では想像恋愛に没入し、芸能人との結婚予定や妊娠など、虚偽の事実をネット上で発信する事例が増えているという。

もちろんこれは犯罪行為である。ファンの域を超えた悪質な投稿は、病的なまでに繰り返され、対象となった芸能人はありもしない噂で苦しんでいる。

想像恋愛の被害者は女性芸能人だけではなく、男性も例外ではない。婚前妊娠説に包まれ、怒りを示したのはEXO(エクソ)のセフンだ。

去る3月、ある韓国オンラインコミュニティーに「産婦人科で有名アイドルグループのメンバーを目撃した」という書き込みが登場した。

投稿者はさらに「名前だけ聞けば分かるアイドルグループのメンバーが、恋人と検査を受けに来ていた」と綴り、一部のネットユーザーは特徴などからセフンと推測。

ネット上で噂が瞬く間に広がり、所属事務所のSMエンターテインメントは「全く根拠のない虚偽事実です。最初の投稿者及び、噂を拡散した人々のモニタリングを進めています。法的に厳正な対処を行う予定です」と声を上げている。

セフンもファンプラットフォームを通じ、「じっとしていたら、このような状況になってしまって腹が立つけど、皆さんに誤解もしないでほしいと話したいです」と直接憤りを伝えた。

女優ミョン・セビンは自身のインスタグラムで結婚詐称犯への苦悩を明かした

自身のインスタグラムで結婚詐称犯への苦悩を明かした女優ミョン・セビン(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS、ミョン・セビン 公式Instagram)

JTBC『医師チャ・ジョンスク』で、主人公の夫の不倫相手役を務めた女優のミョン・セビンも、想像恋愛に苦しめられた芸能人の一人だ。

6月12日、彼女は自身のインスタグラムを更新し、数年前から続いていた結婚詐称犯による苦痛を明かしている。

深い悩みの末に投稿することにしたとし、「2〜3年前から私と結婚するというイ・〇〇さんが大きな事業をするとして、あちこちの不動産仲介業者から新居と建物の紹介を受け、事業資金の投資を受けようとしているという情報提供が、様々なところから入ってきています」と直接相手について言及。

さらに「皆さん、私はそんな人は全く知りませんし、まだ結婚の計画もありません。もしこんな人が私との結婚を詐称して近づいてきたら誤解をせずに、被害を受けないように注意してください」と注意喚起を行った。

女優のムン・チェウォンは詐称男に対して法的措置を講じた

詐称男に対して法的措置を講じた女優のムン・チェウォン(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)

tvN『悪の花(2020)』やSBS『ペイバック~金と権力~』で主演を務めた女優ムン・チェウォンは、詐称男の想像恋愛に長年苦しみ、過去に法的対応を取っている。

所属事務所のIOKカンパニーは今年3月、SNSなどでの度を超える虚偽の噂の流布に関し、「これ以上見逃すことができないと判断し、所属俳優を保護するための強力な法的対応を進めたいと思います」と声明を出した。

これに先立ちムン・チェウォンは、2017年にあるネットユーザーに対して法的措置を講じている。

男性は当時、自身のブログに「2015年3月からムン・チェウォンと付き合っている」と虚偽の事実を掲載し、「事実でなければ全国民が見る前で自分の指を切る」と主張。

過激な発言だけに止まらず、名誉毀損に繋がる侮辱的な文章でムン・チェウォンに苦痛を与えた。

彼はその後、情報通信網法上の名誉毀損の疑いで裁判にかけられ、懲役1年、執行猶予2年の有罪判決が下されている。

しかし、彼女の根拠のない噂はYouTubeなどの個人メディアの定番素材となり、依然としてフェイクニュースに悩まされる日々が続いているという。

これらの3つの事例は全て想像恋愛から始まった出来事だ。ファンの度を超えた愛や、悪意的な行動が韓国芸能界を襲い、現在も芸能人に精神的な負担を与えている。

前出の10asiaは想像恋愛について、「被害を与える彼らの行動の理由に言い訳は通用しない。ファン心から始まったという理由で許すこともできない。これは単純な愛ではなく、犯罪に過ぎない」と呼びかけている。

ダンミ ニュース部

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