- 20年前の今ごろ、ソン・ヘギョとピ主演の『フルハウス』(KBS2/2004)が韓国で放送された。
- 絶大なる支持を得て、主演の2人をアジアのスターへとのし上げたドラマだ。
- OTTが登場する以前に初めてアジアを席巻した本作と、ソン・ヘギョ&ピの活躍を振り返る。
![『フルハウス』は、20年前の今ごろ韓国で放送された](https://danmee.jp/wp-content/uploads/2024/03/Full-House.jpg)
20年前の今ごろ韓国で放送された『フルハウス』(画像出典:KBS)
今から20年前の今ごろ、『フルハウス』(KBS2/2004年7月)が韓国で放送された。
日本でも2007年に日本テレビを介して韓ドラファンの元に届けられ、いまだ愛され続けている韓国ドラマの1つ。
主演を務めたソン・ヘギョと、ピ(RAIN)をアジアのスターへとのし上げるとともに、絶大なる支持を得たドラマだ。
OTTの登場により、今でこそグローバル人気の獲得が比較的容易になったものの、当時はまだ各国のテレビ局が放映権を買付けるスタイルが主流。そのような状況下で、アジア全域を席巻したのは本作が最初だと位置付けられている。
そんな韓ドラ史に残る『フルハウス』の人気の理由は、なんといっても面白い脚本と、出演者の息の合った演技。
売れない小説家ジウンをソン・ヘギョが、トップスターでツンデレキャラのヨンジェをピが演じ、2人が飛行機の中で最悪の出会いを果たすところから物語がスタートする。
もう2度と顔を合わせることはないと思われた両者だが、ひょんな出来事をきっかけに同居が始まり契約結婚まですることに。
ラブコメディーの定番をいくストーリーで、小学生のようなケンカを繰り返しながらも互いに惹かれ合っていく様が見どころの1つだ。
また、ソン・ヘギョとピ(RAIN)のケミストリーは熱愛説が浮上するほど抜群。2人が描き出した少女漫画を彷彿とさせるキャラクターとシーンの数々が視聴者をときめかせ、思わずクスッと笑ってしまう掛け合いも観る者を楽しませた。
韓国では最高視聴率40.2%を叩き出し、その後2005年にタイやフィリピン、台湾などを含めた計14カ国で放送され、2007年には日本と中国にも上陸。アジア全域で爆発的ヒットを記録した歴史的ドラマだ。
![『フルハウス』は、面白い脚本とソン・ヘギョ&ピの息の合った演技が魅力](https://danmee.jp/wp-content/uploads/2024/07/korean-drama-fullhouse-episode-3.png)
面白い脚本とソン・ヘギョ&ピの息の合った演技が魅力の『フルハウス』(画像出典:KBS)
もちろん主演を務めた2人も大きな注目を浴び、ピは一躍アジアのスターへと上り詰め役者としての地位を確率。これを足がかりに2008年にはハリウッドに進出、ワールドワイドな活動を繰り広げていくことに。
中国での放送から7年後の2014年には中国映画にも出演、放送日は未定だが現在中国ドラマにもキャスティングが決定しており、『フルハウス』によって得た人気は今もなお健在だ。
![ピは、『フルハウス』をきっかけにアジアのスターになった](https://danmee.jp/wp-content/uploads/2024/07/korean-drama-fullhouse-episode-1.png)
『フルハウス』をきっかけにアジアのスターになったピ(画像出典:KBS)
一方ソン・ヘギョは、元々『秋の童話』(KBS/2000)をきかっけに主に中華圏で支持されるようになり、『フルハウス』で知名度をさらにアップしてアジア圏で愛される女優に。
劇中で彼女が披露したメイクやファッションを真似する人が登場するなど、社会現象ともとれるほどの人気ぶりで、韓国の大手化粧品ブランドが彼女を広告塔にして、中国市場で瞬く間に名を知らせた逸話がある。
また2014年には韓国のファッションブランドが彼女をミューズに迎え、免税店の売り上げが前年比30%上昇して嬉しい悲鳴を上げた。今年からは、台湾の化粧品会社で広告モデルを務めており、ピ同様いまだ絶大なる影響力を持っている様子。
中国映画にも複数出演しており、トニー・レオンやチャン・ツィイー、金城武など錚錚たるトップスターらと息を合わせたこともある。
![ソン・ヘギョは、『フルハウス』をきかっけに知名度をアップしアジア圏で愛されるようになった](https://danmee.jp/wp-content/uploads/2024/07/korean-drama-fullhouse-episode-4.jpg)
『フルハウス』をきかっけに知名度をアップしアジア圏で愛されるようになったソン・ヘギョ(画像出典:KBS)
ソン・ヘギョとピの芸能人生を大きく変えた『フルハウス』。OTTが登場する以前のドラマとは思えないほどの波及力を持った作品だった。
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