Netflix(ネットフリックス)をきっかけに、OTT制作のオリジナルドラマが成功を収めることが多くなった。また自国放送と同時に、世界へ配信される作品に出演したことで、新人が韓国よりも先に世界から注目を集めるという、新展開も生まれている。ここでは、そんな世界から関心を集めた新人女優たちを紹介したい。

ニューフェイスはいつも期待を集める。

観客は、新鮮な顔と燃え上がる情熱で、これまで見たことのない世界を開いてくれる俳優の登場を喜ばずにはいられない。

制作者やマネジメントの間では、新人1人がトップスターへと成長するプロセスで形成される、付加価値とシナジーが魅力的だ。

YouTube(ユーチューブ)やOTT(オンライン映像サービス)フラットフォームの出現で、あっという間に新グローバスルターへと成長するチャンスが増えた現代。

若くて斬新なスターの、爆発的な評価を気にするなら、次の俳優たちの顔をぜひとも覚えていてもらいたい。

チョン・ホヨン

チョン・ホヨンは、Netflix『イカゲーム』が生んだワールドスターだ。

ワールドスターの階段を駆け上がったチョン・ホヨン

ワールドスターの階段を一気に駆け上がったチョン・ホヨン。(写真提供:ⓒ 女性東亜、画像出典:チョン・ホヨン 公式Instagram)

2021年下半期、世界を強打したコンテンツが『イカゲーム』ということに、誰も異論はないだろう。

この突風の真ん中に立った主人公は、カン・セビョクを演じたモデルのチョン・ホヨンだ。

1994年生まれで、中学生の時にモデルデビューを果たし、Hermès(エルメス)、CHANEL(シャネル)、LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)のランウェイを駆け抜けていた彼女が、俳優デビューにして満塁ホームランを打ち放った。

こうして2021年11月、トム・ハンクス、ブラッド・ピット、ビヨンセなどが所属する、米最大のエージェンシーCAAと契約を締結。

モデルとしてだけでなく、俳優としても世界で活躍するに至った。

キム・ミンハ

フランスのハイブランドからアンバサダーに選ばれたキム・ミンハ。(写真提供:ⓒ 女性東亜、画像出典:キム・ミンハ 公式Instagram)

Apple TV+オリジナルシリーズ『PACHINKO パチンコ』で世界の注目を集めたルーキーといえば、キム・ミンハだろう。

1910年代から1980年代まで、険しく続いた韓国近現代史の真っ只中を、全身で突き抜けなければならなかった女性を演じ、”魂を注いだ女優”と称賛を受けた。

彼女はこの役を勝ち取るまで、実に4カ月もの長いオーディションを受けねばならなかったが、これが無駄に終わらなかったという結果を生み出すことに成功する。

それは、フランスの老舗高級シューズブランド、Roger Vivier(ロジェ・ヴィヴィエ)が、キム・ミンハをアンバサダーに選定したことが物語っている。

『パチンコ』はシーズン2の制作が決定。彼女の演技に再び関心が集まることになりそうだ。

イ・ヨン

活躍に大きな期待がかかるイ・ヨン

今後の活躍に大きな期待がかかるイ・ヨン。(写真提供:ⓒ 女性東亜、画像出典:イ・ヨン 公式Instagram)

『D.P.-脱走追跡官-』で、アン・ジュノ(チョン・ヘイン扮)の妹として出演したイ・ヨンが、『未成年裁判』で視聴者を震え上がらせた少年ペク・ソンウだったと気付いた視聴者は、どれだけいただろうか。

それほどまでに、新人らしからぬ”別人”を演じ切った彼女の計り知れない能力は、天井知らずだ。

そんなイ・ヨンは、年内に同名ウェブトゥーンが原作のTVING『放課後戦争活動』の出演と、こちらもネイバートゥーンで人気を集めた作品『弱い英雄』が控えている。

どちらも原作が人気作品であるだけに、その壁を越えられるか、要注目だ。

キム・ヘジュン

恐ろしい演技力を発揮するキム・ヘジュン

愛らしい風貌で恐ろしい演技力を発揮するキム・ヘジュン。(写真提供:ⓒ 女性東亜、画像出典:キム・ヘジュン 公式Instagram)

Netflix『キングダム』『調査官ク・ギョンイ』で、強烈な印象を残したのは、キム・ヘジュンだ。

『キングダム』シーズン1では、視聴者に強い印象を与えることのなかったキム・ヘジュンだったが、1年後のシーズン2では、驚くべき成長を見せて爆発的なカリスマ性を発揮。

新人俳優のほとんどが、避けては通れない”演技力議論”から、素早く脱却した。

これは、海外ファンが「米ドラマシリーズ『ゲーム・オブ・スローンズ』のヒロイン、サーセイ・ラニスターを連想させる」と大絶賛したほど。

そしてイ・ヨンエのドラマ復帰作として、放送前から話題を集めていた『調査官ク・ギョンイ』では、放送が始まると演技でイ・ヨンエと対等に渡り合う姿で、視聴者から賛辞が殺到。

愛らしい顔をしながら、実はサイコパスな連続殺人鬼であるという人物を見事に演じた。

結果、第58回『百想芸術大賞』テレビ部門女性新人演技賞を受賞した。

チョ・イヒョン

『今、私たちの学校は』でアウトサイダーとして異彩を放ったチョ・イヒョン

『賢い医師生活』では末っ子感を出していた彼女が『今、私たちの学校は』でアウトサイダーとして異彩を放ったチョ・イヒョン。(写真提供:ⓒ 女性東亜、画像出典:チョ・イヒョン 公式Instagram)

『キングダム』に続き、”Kゾンビ”のバトンを受け取った『今、私たちの学校は』で、魅力的な女子生徒ナムラを演じたチョ・イヒョンも、忘れてはいけない次世代俳優の一人。

同作は放送開始から、15日間連続で世界1位を独占したほどの話題作だ。

学校を舞台に、初々しい学生が登場する作品の中で、チョ・イヒョンはひと際存在感を発揮。

誰とも言葉を交わさないアウトサイダーだったが、非常事態に陥ると心を開き、友達とコミュニケーションを図る姿は説得力があったと評判だ。

彼女は本作の前に、Netflixで大人気となった『賢い医師生活』シリーズに出演。

指導医たちにかわいがられるインターンとして知られ、多少の認知度はあったものの、『今、私たちの学校は』出演によって、”チョ・イヒョン”としてしっかり俳優としての地位を固めることに成功した。

最近、『今、私たちの学校は』シーズン2の制作が決定したと報じられたが、彼女の出演は極めて低いだけに、残念な声が寄せられている。

(女性東亜 イ・ナレ記者)

女性東亜 提供
本記事は韓国メディア Donga.com Co., Ltd.が運営する女性東亜の記事内容の一部あるいは全部 及び写真や編集物の提供により作成されております。





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