韓国ドラマ界で、不倫や泥沼劇がしばし流行したために息をひそめていた”純情男”が、最近人気を集めている。その象徴的なキャラクターが登場した『39歳』『二十五、二十一』『気象庁の人々:社内恋愛は予測不能?!』に登場した3人の男性の魅力を紹介する。

“男らしさ”、”男気”‥これらのキーワードは、もはや流行ではないようだ。

韓国メディアの女性東亜が『不倫&泥沼劇の陰に隠れていた”純粋男”の人気が再燃している』と紹介。ここでは、その代表的とも言える、3作品に登場した男性キャラクターを紹介したい。

『39歳』キム・ソヌは”勇敢なロマンチスト”

まず1人目は、JTBC(Netflix)『39歳』に出演した、ヨン・ウジン扮するキム・ソヌだ。

ミジョを、ソヌは近くで優しく見守り続けた

ソン・イェジン扮するミジョを、ヨン・ウジン扮するソヌは近くで優しく見守り続けた。(写真提供:ⓒ 女性東亜、画像出典:JTBC)

本作は、40歳を目前にした3人の女性の、友情と愛を描いた物語。

ヨン・ウジンが演じたキム・ソヌは、チャ・ミジョ(ソン・イェジン扮)と同い年の皮膚科医で、イケメンかつ思慮深い性格の持ち主である。それでいて飾らない率直さと、愛の前で迷わない猪突的な一面も。

チャ・ミジョに一目惚れした彼は、運命に導かれるかのようにミジョと同じ病院で働くことになり、本格的にアプローチを開始する。

ミジョもまた、ソヌとの出会いにときめきを抱いていた。しかし、愛だけに溺れるのは難しい状況だった。

それは、家族同然の関係で人生を共に過ごしてきた、親友のチョン・チャニョン(チョン・ミド扮)が、末期がんであることが判明したからだ。

そんなソヌは、チャニョンに残された時間が少ないことを知り、絶叫し気絶するほど大きなショックを受けたミジョを、静かに見守る純愛を見せるのだった。

『39歳』の中心人物は、ミジョ、チャニョン、チャン・ジュヒ(キム・ジヒョン扮)の友情であり、ソヌの占める比準は決して大きくない。それでも、ヨン・ウジンが登場するたびに、繊細ながらも淡泊な演技を見せ、視聴者の心を温めた。

『気象庁の人々:社内恋愛は予測不能?!』イ・シウは”直進年下男”

2人目は、JTBC(Netflix)『気象庁の人々:社内恋愛は予測不能?!』でパク・ミニョンと胸キュンな姿を見せた若手注目株のソン・ガン。

愛らしさと頼もしさを立体的に見せたソン・ガン

シウとして、愛らしさと頼もしさの二面性を立体的に見せたソン・ガン。(写真提供:ⓒ 女性東亜、画像出典:JTBC)

熱帯夜よりも暑く、局地的豪雨よりも見当がつかない気象庁で働く人々の、仕事と愛を描いた職場ロマンスドラマで、パク・ミニョンが抜群のカリスマ性を誇る総括予報官チン・ハギョン役を、ソン・ガンは情熱的な特報担当のイ・シウ役を演じた。

全ての面において完璧な先輩ハギョンに恋をして、一人気を揉んでいたシウだったが、素直な告白で局面を展開させる。

また、社内恋愛で一度失敗をしているハギョンが、自分と付き合うことにためらう様子を見せると、「好きなら付き合う、そうでなければ付き合わないだけです。どっちですか?」と尋ね、直進的な姿を披露した。

この作品で、シウの魅力は多層的なところだ。普段はかわいくて愛らしいが、ハギョンがつらそうな時は、頼もしい後輩として完璧なパートナーへと変身する。

その姿を立体的に表現すしたソン・ガンの演技が、物語に面白さとトキメキを加えていた。

『二十五、二十一』ペク・イジンは”初恋のアイコン”

最後に紹介するのは、tvN(Netflix)『二十五、二十一』で甘酸っぱい青春期を見せた、ナム・ジュヒョク

ナム・ジュヒョクは最高のビジュアルに確かな演技力を加え"イジン病"を続出させた

最高のビジュアルに確かな演技力を加え”イジン病”を続出させたナム・ジュヒョク。(写真提供:ⓒ 女性東亜、画像出典:tvN)

“青春”ほど、清涼な単語があるだろうか。『二十五、二十一』は、まさにその青春の真っ只中にいる18歳のナ・ヒド(キム・テリ扮)と、22歳のペク・イジン(ナム・ジュヒョク扮)の愛の物語だ。

裕福な家に生まれたイジンは、世界を羨んだことなどなかった。しかし実父の会社が不渡りを出すと、瞬く間に孤独でつらい人生へと転落する。その孤独な人生の中、生計を立てるために新聞配達を始めた彼は、偶然の事故により、ヒドと出会う。

その後も貸本屋や塾など、事あるごとに遭遇する2人。ある夜、イジンが借金取りの前で頭を下げるている姿を目撃したヒドは、つらい目に遭ったイジンを学校に連れて行き、校庭にある水道場の水を全て出し笑い合う。

そして「2人でいる時は、少しだけこっそり幸せになろう」と伝えると、2人の距離は急速に近付いていく。

イジンもまた、ヒドが厳しい現実に挫折を感じた時は激励を惜しまなかった。

ある日、ヒドは「どうしてあなたは私を応援するの? 私の母でさえ私を応援しないのに」と疑問をぶつける。するとイジンは「ヒドはヒドじゃなくて、他の人を元気にさせればいい。僕の応援は、そんな君に贈る賛辞だ」と伝え、多くの視聴者の胸をときめかせるのだった。

この作品のロマンチックさを倍増させたのは、少女漫画から飛び出して来たような俳優、ナム・ジュヒョクのビジュアルと繊細な演技力あってこそ。

こうして彼は、ヒドを見る愛しいまなざしと、温もりいっぱいの言葉遣いで、多くの視聴者を”イジン病”に陥らせた。

女性東亜 提供
本記事は韓国メディア Donga.com Co., Ltd.が運営する女性東亜の記事内容の一部あるいは全部 及び写真や編集物の提供により作成されております。




ナム・ジュヒョク

モデルとして活動後、2014年ドラマ『インヨ姫』で俳優デビュー。

以降、ドラマ『恋はチーズ・イン・ザ・トラップ』(2016)『麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~』(2016)でバイプレーヤーとして活躍して頭角を現し、同年『恋のゴールドメダル〜僕が恋したキム・ボクジュ』では女優のイ・ソンギョンとダブル主演を務め、人気を博す。

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