- 『第60回百想芸術大賞』のノミネーションが、4月8日に一斉に公開された。
- 作品の人気と話題性をけん引した俳優たちが勢揃いした『助演男優賞』のノミネーションも大きな注目を集めている。
- 今年の『助演男優賞』候補5人を紹介したい。
来る5月7日に開かれる『第60回百想芸術大賞』のノミネーションが、4月8日に一斉に公開された。
同授賞式は、韓国ドラマ界において最も権威のある授賞式として知られ、アメリカの有名授賞式にちなんで「韓国のゴールデングローブ賞」とも呼ばれる。
というのも、韓国のドラマ授賞式といえば、地上波局を中心に自社作品だけを対象とする、いわば“家の宴”がメイン。局の枠を超え、“真の勝者”を決める授賞式としては、この百想芸術大賞が持つ象徴性と話題性は実に大きい。
1965年の第1回目以来、59周年を迎えた今年も、様々な人気作品と俳優、スタッフがノミネート。注目は(いつもそうだが)高いスター性と優れた演技力で作品を大ヒットに導いた主演男優賞と主演女優賞である。
しかし今年は、数々のドラマで主人公顔負けの存在感を発揮し、作品の人気と話題性をけん引した俳優たちが勢揃いした『助演男優賞』のノミネーションも大きな注目を集めている。
早くも韓国ネットで「誰が受賞してもおかしくない」「主演男優賞よりし烈」「今年、百想のハイライト」との声が上がっている『助演男優賞』候補5人を紹介したい。
『マスクガール』アン・ジェホン
日本では『恋のスケッチ〜応答せよ1988〜』『サム、マイウェイ〜恋の一発逆転!〜』の好演で知られるアン・ジェホン。
コミカルな演技を武器に、韓国ドラマには欠かせない存在として基盤を固めてきた彼は、昨年公開されたNetflixオリジナルシリーズ『マスクガール』でオナムに扮した。
学生時代に受けた同級生からいじめの影響で、他人とのかかわりが苦手な性格の持ち主。夜な夜なオタク生活を満喫していたある日、恋心を寄せていた女性BJが性暴力の危機に直面している事を知り、助けに行く。そしてとんでもない殺人事件に巻き込まてしまうのだが‥
歪んだ性的嗜好を持つ社会不適合者を見事に演じたアン・ジェホンが、百想芸術大賞『助演男優賞』にノミネートされた。
『ソンサン -弔いの丘-』リュ・ギョンス
『梨泰院クラス』で、セロイ(パク・ソジュン扮)の情熱に魅了され、改心したスングォン役でお馴染みのリュ・ギョンスが、『ソンサン -弔いの丘-』で好演でノミネートされた。
本作でリュ・ギョンスは、主人公ソハ(キム・ヒョンジュ扮)の腹違いの弟、ヨンホを演じている。
ある日突如、遺産として受け取るようになったソンサン(先祖の墓がある山)により、不吉な出来事に巻き込まれるソハ。そんな彼女を混乱させる弟ヨンホ‥
リュ・ギョンスは、謎めいた存在であるヨンホを見事に演じ、ストーリー全体に漂う不気味な雰囲気を上手く表現したと評価されている。
『殺人者のパラドックス』イ・ヒジュン
現在、遅咲きの俳優として韓国で最も熱い視線を注がれている俳優イ・ヒジュン(44)。
今年2月に公開されたNetflixオリジナルシリーズ『殺人者のパラドックス』では、無差別殺人を行うサイコパス元刑事ソン・チョン役に扮した。
原作(ウェブ漫画)では、老齢の元刑事として登場するが、イ・ヒジュンはまだ40代。劇中で過去を回想するシーンのために、若いソン・チョン役を念頭に置いたキャスティングだったが、イ・ヒジュンは老齢のソン・チョンも見事に演じきった。
『高麗契丹戦争』ジ・スンヒョン
こちらも、イ・ヒジュン同様“遅咲き俳優”として脚光を浴びる俳優、ジ・スンヒョン(チ・スンヒョン)。
2023年公開された時代劇『高麗契丹戦争』では、高麗の指揮官ヤン・ギュ役を演じ、役者人生における最高の1年を送った。
『高麗契丹戦争』の影のヒーローとしてお茶の間に愛されたヤン・ギュ。第16話で壮絶に戦死するが、その後多くの韓国視聴者が“ヤン・ギュロス”を訴えるほどだった。
『私の夫と結婚して』イ・イギョン
多数の作品でコミカルな演技を武器に日本の韓ドラファンにも注目される俳優イ・イギョン。
彼は、今年1月に同時配信され、なんと57カ国でAmazon PrimeビデオTVショー部門グローバルデイリーランキング1位を獲得した『私の夫と結婚して』に出演した。
劇中でイ・イギョンは、浮気と不倫を繰り返す最悪の彼氏であり、最悪の夫ミンファンに扮して、“これ以上ない”演技を披露。いくら演技でも、イ・イギョンの演技には、視聴者の憤りを呼び起こしており、酷いイメージダウンにより「彼の引退作になるのでは?」と言われるほど、恥辱を辞さず、ミンファンのキャラクターに完璧に溶け込んだ。
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