韓国芸能界に広がる、スターの過去の校内暴力やいじめ問題。最近では歌手、チン・ダレの20年前のいじめが暴露され話題になったが、このように成人した後に発覚した問題は、処罰することができるのだろうか。今回は、韓国の学校暴力処罰について解説する。(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)

去る31日、韓国TV CHOSUNの人気番組『ミストロット2』の出演者、チン・ダレが校内暴力と、常習的ないじめの加害者であったという疑惑の浮上により、同番組を降板することが所属事務所の発表により明らかになった。

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韓国芸能人の学生時代における校内暴力問題は、もはや珍しいことではない。SISTARの元メンバーヒョリン、Jannabiの元メンバーユ・ヨンヒョン、NCT 127のメンバーテヨン、PRODUCE X 101に出演予定だった練習生ユン・ソンビンの事例は、記憶に新しい。そして、このような校内暴力は、芸能人のみならず、韓国社会一般においても散見される社会問題である。

いじめの加害者疑惑が浮上したことがあるヒョリン

ヒョリンは過去、いじめの加害者疑惑が浮上したことがある(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)

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絶えることのない校内暴力‥成人した後でも処罰できるか?

しかし問題は、ほとんどの校内暴力が、加害者も被害者も”成人後に発覚する”ということである。韓国には、行内暴力を行った者を処罰する”学校暴力予防法”という特別法があるものの、同法は成人した後には適用されない。

ただし、同法によらなくとも、処罰されることもあり得る。以下では、その韓国の学校暴力処罰について解説する。処罰は、大きく刑事処罰(加害者が懲役、国家に対する罰金を支払う形態等の処罰)と、民事損害賠償(精神的慰謝料)に大別され、それを分けて述べる事とする。

懲役・国家に対する罰金など(刑事処罰):”言語暴力”と”肉体攻撃”

まず刑事処罰は、その校内暴力の形態により、”言語暴力”と”肉体攻撃”の2つに分けられる。

そのうち、”言語暴力”が罪となる場合は、被害者が他人に対して”(隠したい事実を話して)人に恥をかかせる”もの(名誉棄損罪)と、いわゆる”悪口”(侮辱罪)である。

例えば、加害者がクラスメートに対し、「あの子(被害者)、実は二股してる。どんだけ男好きなんだよ」と言えば、名誉棄損罪となり得る。そして、被害者に対して直接「バカ。お前なんかと一緒のクラスになりたくなかったよ。死ね」と言えば、侮辱罪に当たり得る。特に前者は、その内容がたとえ事実であっても(例でいえば、被害者が2人の男と同時に付き合っていたことが事実であったとしても)、それが被害者に恥をかかせる内容であれば、処罰される可能性がある事に注意が必要である。

ただし、両方とも”公訴時効”、つまり一定期間までに被害者による告発などがなければ、処罰されないという事にも注意が必要だ。前者は、大概5~7年(ネット上での行為かどうかによって異なる)、後者は5年となる。

次に”肉体攻撃”については、暴力を振るわれたが傷害には至っていない場合(病院に行くほどではない場合)と、傷害に至った場合に大別できる。前者が暴力罪、後者が一般傷害罪となる。これは、説明を要しない犯罪であり、公訴時効は、暴行罪が3年、一般傷害罪が7年である。

被害者がもらう精神的慰謝料(民事損賠賠償)

上記名誉棄損罪、侮辱罪、暴行罪があった事、そしてそれにより被害者が精神的ダメージを受けた事が証明できれば、被害者は、加害者が自分に慰謝料を支払うよう請求できる(民事損害賠償)。消滅時効(上記公訴時効の民事での言葉)は10年である。

被害者が注意すべき行動も

一方、単に「冷たい、相手にしてもらえない」というレベルでは、処罰されないという点には注意が必要である。韓国の刑事法・民事法ともに、何かしら”攻撃”を受けた時の処罰を定めているわけであり、単に無視されるレベルに関しては、処罰が定められていないからである(ただし、その無視が、実質攻撃に当たるような場合には、例外が認められる)。

また、「加害者の人生をダメにしたい」という意図の元、その会社に連絡を入れる行為や採用を妨害するような行為など、自分が”逆に攻撃する”ことも、許されない。

法的処罰以上に、”イメージへの打撃”が命取りとなる芸能人

非芸能人でもそうであるが、特に”イメージ”が重要である芸能人の場合、上記問題は致命的である。実際、冒頭に言及したチン・ダレ、ヒョリン、ユ・ヨンヒョンも、実質的な活動休止やグループ脱退に追い込まれている。そして、多くの人が、被害者の立場に共感する分、他の犯罪に比べても、時間が経った後の復帰も、難しくなる。

果たして2021年は、芸能人が校内暴力問題に誰一人巻き込まれることなく、その元気な笑顔をファンに振りまき続ける事ができるだろうか。



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