北朝鮮が今月16日に、南北軍事境界線沿いの開城にある南北共同連絡事務所を爆破した。この出来事は日本でも速報として報じられ、以来ニュースでも連日伝えられている。一夜明けた17日、俳優のチョン・ウソンがニュース番組にゲスト出演し、自身の立場を言及。これが一部視聴者から批判を受けているようだ。

「北朝鮮が南北共同連絡事務所を爆破」の一報を受けた翌日17日。俳優のチョン・ウソンがYTN NEWSに出演。アンカーから意見を求められ、自身の言葉で思いを語ったのだが、“俳優がなぜ報道番組に?”、“偽善発言も甚だしい”などと、批判的意見が多数見られた。

「難民問題は他人事ではない」と言及するチョン・ウソン

南北情勢に加えて「難民問題は他人事ではない」と言及するチョン・ウソン。(画像出典:YTN NEWS動画キャプチャー)

この日の放送で、アンカーは「チョン・ウソンさんは、以前朝鮮半島の分断危機状況に関する映画に出演していたので特に憂慮されているのではないかと思う。最後にどんな考えを持っているか聞かせてほしい」と話を振られ、それに答えるようにコメントした。

チョン・ウソンは映画『鋼鉄の雨』で北朝鮮の最精鋭要員を演じた。

映画『鋼鉄の雨』で北朝鮮の最精鋭要員を演じたチョン・ウソン。(写真提供:©スポーツ韓国)

チョン・ウソンは「おそらく大韓民国の国民なら皆が抱かざるを得ない懸念だと思う。国民の一人として、少しでも早く平和の道に進むような行動がなされることを心より願っている」と言及。

続けて難民支援の話に及び、「この(南北の)休戦状態は1950年代当時、極貧国だった大韓民国という国が、国際支援を受けて2020年にはこのように先進国の仲間入りを果たすことのできる証言が歴史の中にあるの。だから、いま苦しんでいる難民のことを私たちとは関係ないと考えないで欲しい」と伝えた。


南北情勢についてコメントするチョン・ウソン(動画出典:YTN NEWS)

この発言は、彼が2014年5月に国連難民機関初の韓国人の名誉使節として任命された後、翌年の6月に公式親善大使に昇格しており、俳優活動と難民救済運動に様々な声を出していることから、関連性を持たせてコメントしたと思われる。

しかしこのニュースを観た視聴者の反応は、批判的なものが圧倒的に多く見られた。
「チョン・ウソン氏は、統一部(韓国の行政機関)かなんかの人なんですか?」
「中卒にあれこれ聞く記者が問題だよ」
「北朝鮮との平和なんてありえない」
「平和の道ってどんなものか具体的に教えてよ」

中には学歴差別を堂々と書き込む者もおり、もはや誹謗中傷のオンパレードである。「中卒だから」とバカにした人物がもし高校・大学を出ているのだとしたら「学歴があるくせに」と堂々と人を見下していたのだろうか、呆れるばかりである。



とはいえ、チョン・ウソンの本業は俳優だ。もちろんそれだけやっていればいいとは言わないが、様々な役柄に扮することを生業にしているだけに、その人自身に特有のイメージがついてしまうのは、少々惜しい気もする。

改めて、有名人の発言の影響力を考えさせられる出来事となった。

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