麻薬を投薬した疑いで警察に身柄を拘束されていたパク・ユチョンが、自身へ向けられていた疑惑を大部分認めた。
4月26日麻薬類管理法違反の疑いで拘束されていたパク・ユチョンが、拘束3日目の4月29日麻薬投薬を大部分認めた。
自身へ向けられた疑惑を認めることにより、ユチョンは法の審判を受ける身となる。
麻薬類管理法違反で先に逮捕された元婚約者のファン・ハナの供述により勃発したパク・ユチョンの「麻薬購入や投薬疑惑」。
去る4月10日には、自ら記者会見を開き「決して薬物はしてない。薦めたこともない。」と、強い口調で無実を主張したパク・ユチョンだが、今回の自白により国民やファンを欺罔(ぎぼう)したという批難を避けることは難しくなった。
麻薬に手を染めたということが明らかになった以上、パク・ユチョンは刑事責任を負うとともに、芸能人としての活躍も不透明な状態になった。
ただ、ファンと大衆の関心は今回の事件の本質である「麻薬所持や投薬したという事実」より「なぜ記者会見を行った?」にフォーカスされている。
特にこの件に対しては日韓のファンの反応もくっきり分かれている印象を受けざるを得ない。
自信あっての記者会見だから信じる
多くの日本人ファンは、記者会見でのパク・ユチョンの姿を鮮明に覚えている。
自身へ向けられた疑惑を乱れることなく、落ち着きを保ったまま時には強い口調で否定していたユチョン。
その姿を目にした日本のファンは「安心した」「信じたい」と口を揃えた。
そして4月26日、ユチョンが容疑を認めたと報じられても信じ難いという反応を見せている。
ファンの多くは「自信がなければあのような記者会見はできない。韓国の調査当局も信用できない。」と思っているようだ。
もし検察側が、虚偽事実を告げることにより、警察の調査を妨げたと判断したら一般的な「麻薬類管理法違反法」より重い形を求刑されるリスクもある。
パク・ユチョンが記者会見を敢行した背景には、それに相応する「確固たる自信と証拠」があったに違いないという見方である。
韓国調査当局への不信を語るにも、一連の捜査プロセスにおいて不可解な点が多かったためだと言える。
隣国の司法機関であるから「理解が不足する」だけで説明が付かないものが多い。
国民に対する欺罔行為は許せない
一方韓国のファンの反応は冷ややかだ。
日本のファンが思うような「確固たる自信と証拠」よりは「重度の虚言癖」と受け止めている印象。
その背景には昨今世間を騒がせている男性芸能人への不信感が大きく作用しているように見える。
元BIGBANGのメンバー・VI(スンリ)のバーニングサン事件により明らかになった数ある不祥事に疲れを訴えていた韓国ファン。
彼らは今回のパク・ユチョン事件を受け「お前もかよ!」という嘆きの声を上げているのだ。
もちろん自白が行われる前は、韓国ファンの間でも記者会見を行ったのは、それに相応する「確固たる自信と証拠」があるという空気が感知されていた。
しかし、自白したと報じられた後は、自身の罪を隠しつつ堂々と無実を主張する記者会見を開いた重度の虚言癖患者だったという世論に急激に変わっている。
韓国のファンと国民は、今回の事件を「ある有名アイドルの麻薬事件」ではなく「男性芸能人の間に蔓延している麻薬カルテルとの密接な繋がり」としてバーニングサン事件の延長線にあると信じ込んでいるかも知れない。
不可解な点を説明するという責任
パク・ユチョンは自白した。
しかし、真実が明らかになったにも関わらず「自白を信じていいの?」「裏工作があるのでは?」というどよめきが止まらない。
それには、捜査過程で不可解な点を多く残したまま、容疑者の自白を得たで事件を締めくくろうとする捜査当局にも責任がある。
その「説明責任」が果たされてない限り、今回のパク・ユチョン事件は、麻薬類管理法に基づく取り締まりではなく、何かを隠すため「魔女狩り」という非難を避けることは難しくなるかもしれない。
捜査当局が納得いく「結果」ではなく「ファン心」が納得いく「結果」でないと、この事件は終わっても終わりではないから..
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