韓国の有名な投資アナリスト、チ・イネ研究員が”YGエンターテインメントの株価”に対し、独自の見解を示した。彼女の予測によると、同事務所の”株価上昇の鍵”を握るのは、4年ぶりにカムバックするBIGBANGと、彼らをサポートする日本のファンだという。

「YGエンターテインメントの株価が上昇する」

2月28日、韓国のビジネス専門メディアであるビジネスポスト(businesspost.co.kr)は、新韓金融投資の研究員の分析を引用し、こう報じた。

この見解を示した人物は、チ・イネ研究員。彼女は、韓国エンターテインメント業界の動向を把握し、的確な投資意見を呈する事で有名なアナリストだ。

チ研究員が提示したYGエンターテインメント(以下、YG)の”目標株価”は、現状より約2万5000ウォン(約2397円)高い8万9000ウォン(約8536円)。もし実現すれば、40%近く大幅な上昇になる。

YGエンターテインメント

YGエンターテインメント(画像出典:YGエンターテインメント)

一体何を根拠に、そんな上昇ムードを予測しているのだろうか。

チ研究員が挙げる第1の根拠は、YG所属アーティストの”フル稼働”。BIGBANG(ビッグバン)のカムバックは既にアナウンスされており、BLACKPINK(ブラックピンク)も今夏以降のカムバックが予告されている。彼女たちはカムバックとともに、ワールドツアーも計画しているのではという予測も出ている。

加えて、iKON(アイコン)も第2四半期にカムバックすることを伝えており、TREASURE(トレジャー)は4月から待望のオフラインとオンライン公演を実施。

また、現在ベールに包まれている新人ガールズグループも、年内中にお披露目するだろうという見方だ。

中でも、YG株価上昇の鍵を握るとされているのは、4年ぶりにカムバックするBIGBANGと、彼らをサポートする日本のファンだという。

BIGBANG

BIGBANG(画像出典:YGエンターテインメント)

チ研究員は「韓国国内より、最も影響力が発揮できるとされる日本を中心に、活動すると期待されている」とし「東方神起の事例を見ても、日本のファンは2人の入隊の空白を感じさせないほど、熱い応援を続けていた」と分析した。

YGは今、昨年の業績不振により、投資業界から不安の眼差しが向けられている状況。

果たして、韓国投資専門家が予見するように、日本のファンがYGとBIGBANGの復活をけん引するのだろうか。

日本のファンがアーティストに見せるロイヤリティー(loyalty)は、他国に比べて格別で成熟していると、世界から称されている。

(関連記事)東方神起 日オリコン新記録樹立報道に韓国ネチズン「日本で人気長寿には理由がある」

また日本での業績が、韓国大手エンターテインメント企業の株価を牛耳るという現象は、今に始まった事ではない。

2020年、JYPエンターテインメントは『虹プロジェクト』の興行と、NiziU(ニジュー)ローンチの成功により株価が爆上げ。時価総額、1兆ウォン(約950億円)を達成した。

今回のBIGBANGのカムバックでも、日本のファンはその期待に応える”エンゼル”となるだろうか。韓国投資家の関心が、ここ日本に集まっている。





BIGBANG

BIGBANG(ビッグバン / ハングル 빅뱅)は韓国出身の4人組男性アーティストグループ。
メンバーはG-dragon、TOP、SOL、D-LITE(元メンバーV.Iは2019年3月に芸能界引退)で、YGエンターテインメントに所属している。2006年に韓国でデビュー。メンバーは、MTVコリアの「リアルドキュメンタリーBIGBANG」を通して選ばれた。
2006年デビュー後から若い世代のファッション、トレンドに大きな影響を与えたグループであり、これ以降にデビューするアイドルグループのコンセプトなどにも影響を与えたグループだ。

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