12月7日、WINNERのソン・ミノが、自身の3枚目となるフルアルバム『TO INFINITY』をリリースした。彼が満を持して公開したアルバムだったが、その中の1曲の歌詞が思わぬ議論に巻き込まれている‥果たしてその歌詞に隠された真意は‥?

BIGBANGの弟分であり、YGエンターテインメントに所属している人気アイドルグループ、WINNER(ウィナー)。

グループのメインラッパーであるソン・ミノが、12月7日に3枚目となるフルアルバム『TO INFINITY』を発表した。

12月7日に3rdフルアルバム『TO INFINITY』をリリースしたWINNER(ウィナー)のミノ

12月7日に3rdフルアルバム『TO INFINITY』をリリースした、WINNER(ウィナー)のソン・ミノ。(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)

この日、オンライン記者懇談会を開いたソン・ミノは「ジャンルにこだわらない、様々な楽曲を準備した」と、アルバムのコンセプトを紹介。「良い楽曲がたくさんあるので期待してほしい」と、ニューアルバムに対する満足感を示した。

しかし、彼が公開した収録曲の中で、ある楽曲が思わぬ議論に巻き込まれている。

その楽曲とは、『Drunk Talk』。原題は『ㅊ취했』で、意訳すると「よ‥酔っぱら‥」くらいになる。

“恋する女性に連絡を試みる”というコンセプトなのだが、お酒に酔った男性の心境や状況を「”誤字”で表現したかった」と明かしている。

議論を招いたのは「VIBE 何みたいで 毎日 酒だよ お前 本当に悪い 何故 既読なのに(返信がないの?)」という部分。

VIBE(バイブ)は、2002年にデビューした人気男性デュオの名で、ソン・ミノにとっては韓国芸能界の先輩となる。そして歌詞に登場した『酒だよ』は、VIBEが2006年に発表したヒット曲なのだ。

2002年にデビューした人気男性デュオVIBE

2002年にデビューした人気男性デュオVIBE。(画像出典:namuwiki)

『酒だよ』は、別れた相手が恋しいという感情がこみ上げ、毎日のようにお酒を飲んでしまうという内容で、韓国人男性が好きなカラオケソングでもある。

そのため、当初はソン・ミノが芸能界の先輩のヒット曲を*Shout Outしたと思われたのだが、「悪口のように聞こえる」という声が上がり、議論が大きくなってしまった模様。

*Shout Out:ヒップホップアーティストが、尊重と感謝を示す独特な表現

では、『Drunk Talk』の韓国語歌詞を見てみよう。

바이브 뭐 같지만 맨날 술이야

넌 진짜 나빠 왜 읽씹이야

上では、”뭐 같지만”を便宜上”何みたいで”と訳したが、正しく意訳すると俗語の”クソみたい”という意味を持つ。すなわち”VIBE クソみたい”とも読み取れる。

そして”읽씹이야”は、”既読スルー”という意味だが、”씹”が韓国では人間の性器や性行為を意味する最高レベルの悪口であるため、”읽씹”という言葉を使い、遠回しにVIBEをディスっているのだと疑われているのだ。

実はVIBE、ソン・ミノと大の仲良しとされるBlock B(ブロックビー)のメンバー、パクキョンとは犬猿の仲である。

Block Bのメンバー、パクキョン

Block Bのメンバー、パクキョン。(画像出典:パクキョン公式Twitter)

2019年11月、パクキョンは「VIBE(バイブ)のように、ソン・ハイェのように、イム・ジェヒョンのように、ジョン・サングンのように、チャン・ドクチョルのように、ファン・インウクのように買い占めをしたい」という文を掲載し、”音源買い占め疑惑”を提起。

VIBE側はすぐさま、パクキョンを名誉棄損で告訴するなど、一時期は両者間で攻防が繰り返された(最終的に、パクキョンは名誉棄損の罪で罰金刑を言い渡された)。

(関連記事)パクキョン(Block B) SNSに歌手の実名と共に音源買い占め疑惑を提起

このような不和と騒動が背景にあり、韓国ネットでは「(パクキョンの親友である)ソン・ミノが、VIBEをディスったのでは?」と騒いでいるのだ。

当時、パクキョンの発言がきっかけで、韓国では”音源買い占め”が大きな社会問題となり、ニュースや時事番組でも大きく取り上げられた。

今回、ソン・ミノが書いた歌詞がShout Outなのかディスリスペクトなのか、真相は本人のみぞ知る。

“天才的*リリック&*ライム製造機”ソン・ミノの、ほんの思い付きによる歌詞である可能性も、捨てきれない。

*リリック:lyric ラップの歌詞

*ライム:韻を踏むこと







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