TWICE(トゥワイス)メンバー初のソロデビューを飾り、積極的な活動を展開したナヨンがその活動を終える。

TWICEのナヨン(中央)が番組出演記念の階段ショットを披露 (画像出典：TWICE 公式Twitter)

アルバム発売後には、ビルボードメインチャート”ビルボード200″にて見事7位に名を連ねたナヨンだが、ソロ活動を行うには相当なプレッシャーがあったようだ。

6月24日、ナヨンの初のソロミニアルバム『IM NAYEON』が発売され、ナヨンはタイトル曲『POP!』でソロ活動をスタートさせた。

韓国の音楽番組に出演やSNSを通じて積極的な活動を行い、ナヨンは彼女らしいハツラツとした姿と、自身の新たな魅力を世間に大きくアピールした。

しかし、アルバム発売に先立ち行われた記者会見でナヨンは、ソロ活動への意気込みとともに、ソロ活動を始めるにあたり抱えていた悩みなどを正直に明かしている。

ナヨンは「初めて事務所(JYPエンターテインメント)側からソロデビューの提案を受けた時は、正直ピンと来なかった」として「ただ、”私とは遠い話だな”とだけ考え、”いつもは8人のメンバーと一緒に活動してきたけど、果たして私1人でできるだろうか”という恐怖が大きかった」と振り返った。

そして、今年(2022年)2月頃、海外ツアーを回りながら本格的なソロアルバムの準備が始まり、1人不安を抱えていたナヨンだったが、実はJYPの総括プロデューサーであるパク・ジニョン(J.Y.Park)からの言葉に勇気をもらえたと明かした。

ナヨンはその時のことを「私がソロ活動に対するプレッシャーを感じていた時、パク・ジニョンPDが、”TWICEが個人的な活動をして成し遂げることは個人のものではなく、それもまたTWICEに良い影響を与えるものだ”という話をしてくださって自信を持てた」と説明している。

続けて、「今回のアルバム作業自体が私にとって大きな挑戦であり、多くの学びの機会になった」として「これまでTWICEのアルバム作業をしながら感じた”限界”を、今回のソロ準備過程で破ったという点がとても良い」と話す。

ナヨンは「私が感じた”限界”というのは、メンバーが多いから1人でフルで歌うことも少なくなり、1人で歌うことに対する恐怖感があったこと」と説明した。

「でも今回、1人でレコーディング作業をしながら、”こうやって歌えばいいんだ”とたくさん学ぶことができた。特にレコーディングをしながら、とても幸せな気持ちになり、”あぁ、私は歌うのがこんなに好きだったんだ”と再度感じられるきっかけになりました」

ナヨンのためにメンバーが準備したコーヒーカー (画像出典：YouTubeキャプチャー)

しかし、これまで長年9人で頑張ってきた中で、急に1人での活動というのは寂しかったよう。今回のソロ準備は、何よりもTWICEメンバーの応援と激励が大きな力になったようだ。

ナヨンは「メンバーたちがMVの撮影現場にも来てくれて、私が難しがる部分に対しては、惜しみないアドバイスと激励をしてくれた」「特にメンバーが撮影現場にコーヒーカーも贈ってくれて、モモはジャケット撮影の時においしいものを買ってきてくれて、本当にありがたかった」と話した。

メンバーがMVの撮影現場を訪れる様子は、TWICEの公式YouTube(ユーチューブ)チャンネルで公開されているが、ミナとツウィが応援に来た際、ナヨンの姿を見たミナが涙を見せ、それを見たナヨンがもらい泣きしてしまうシーンがあった。

ミナが涙を見せた理由はわからないが、いつも9人一緒だったメンバーが、1人で頑張っている姿に自然と涙が出てしまったのが想像できる。

ナヨンにもそのミナの気持ちが伝わり、ソロ活動という緊張とプレッシャーで張りつめていた気持ちがほんの一瞬緩んだのだろう。

現場に姿を見せたミナとツウィに喜ぶが、涙を見せたミナにつられて泣いてしまうナヨン (画像出典：YouTubeキャプチャー)

ナヨンは1人で準備をしていた当時について、「9人が準備していたことを1人でしようとするととても難しかった。特に何かを選択しなければならない時に、メンバーがとても恋しかったし、MVを1人で撮る時も普段のようにメンバーたちと面白い話をすることができず、残念だった」と伝えている。

1人での活動は、メンバーの存在の大切さをより一層感じる時間となったようだ。

ナヨンは、今回発売したアルバムについて「何らかの成果を出さなければ、という特別な目標はない」と事前に明かしていたが、発売後7月9日付のビルボードメインチャート”ビルボード200″では7位に上がった。

これは、歴代KPOPソロアーティストでは最も高い順位であり、その後、”ビルボード200″には3週連続でランクインしている。

1人プレッシャーに戦っていたナヨンを勇気づけた、パク・ジニョンの言葉、そして大切なメンバーの存在が、TWICE初のソロ活動を見事に輝かせた。

(構成：酒井知亜)

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