韓国ではアイドル兼俳優のことを”演技ドル”と呼ぶ。アイドルが演技に挑戦すると、やはりどうしても「アイドルのくせに‥」「演技が下手」などアイドル目線で見られることが多い。しかし、そんな酷評をも自分の自信へと変えてしまう男がいる。

なんでも真剣に情熱を持って取り組む、まさに”アイドルの鏡”と言える東方神起(TVXQ)のユンホ。2003年に東方神起のリーダーとしてデビューしてからこの17年という長いあいだ、大きな問題やスキャンダルもなく、後輩アイドルたちの”理想の先輩”として、常に誠実な姿を見せている。

アイドルとしてだけでなく俳優の顔も持つユンホ

東方神起のユンホはアイドルとしてだけでなく俳優の顔も持つ(画像出典:東方神起公式FaceBook)

そんなK-POP界の大先輩ユンホは、アイドルとしてだけではなく俳優としても活躍の場を広げている。いままで出演したドラマを振り返りながら、ユンホの演技に対する思いを確かめてみる。

ユンホの出演ドラマ

ユンホのドラマ初出演は、2009年に放送されたMBC『No Limit~地面にヘディング~(2009)』(以下、『地面にヘディング』)だった。このドラマでユンホは、実業団に所属するサッカー選手のボングンを演じた。困難が訪れても、力強く前向きにがんばっていくボングンの姿に、ユンホ本来の姿と重ね合わせた人も多いだろう。しかし、ユンホの努力とは裏腹に、このドラマは残念ながら不評に終わってしまった。

ドラマデビュー作でサッカー選手役を演じたユンホ

ユンホのドラマデビュー作『No Limit~地面にヘディング~』。劇中サッカー選手役を演じた(画像出典:옛드 : 옛날 드라마 [드라맛집]YouTube動画キャプチャー)

次に出演したのは、2013年に放送されたSBS『野王~愛と欲望の果て~』(以下、野王)だ。このドラマでは財閥御曹司ペク・ドフン役としてキャスティングされた。ドフンは主人公のチュ・ダヘ(スエ)に振り回され、悲劇的なラストを迎えることになったが、ユンホの演技に関しては、おおむね好評価を得ていた。

財閥御曹司ペク・ドフン役を演じたユンホ

2作品目の『野王~愛と欲望の果て~』。劇中、財閥御曹司ペク・ドフン役を演じた(画像出典:SBS Drama YouTube動画キャプチャー)

3作品目の翌14年に放送された『夜警日誌』では、初の時代劇出演で王直属の武官カン・ムソクを演じた。このドラマではいままでよりさらに成長した姿を見せ、この役でアイドルのイメージを払拭することに成功した。

『夜警日誌』はユンホの時代劇初出演作品

ユンホの時代劇初出演作品『夜警日誌』(画像出典:SBS)

2015年にはSBS Plusウェブドラマ『あなたを注文します』に出演し、ツンデレイケメンシェフのグクテを演じ、2017年には同じくウェブドラマ『メロホリック』では、女性の心の声が聞こえるという特殊能力をもった男性ウノを演じた。

演技に対する評価とユンホの考え

演技に対しても情熱を持って取り組み、これまでさまざまなドラマで幅広い役柄をこなしていきながら俳優としても着実にキャリアを積んでいるユンホが、自身の演技に対する評価について、自分の思いを語ったことがある。

ユンホが、2014年に放送されたMBCバラエティ番組『カン・ホドンの星に願いを』に出演した際のことだ。

ユンホのほかに、BEAST(ビースト/現HIGHLIGHT)のユン・ドゥジュン、ヤン・ヨソプ、ソン・ドンウンなど、ユンホにとってアイドルグループの後輩たちもゲスト出演していたが、そこで、ユンホの演技力に関する話題になった。

演技力議論が起こったユンホ

ユンホの演技に対し悪評があったという話題に‥(画像出典:MBCentertainment YouTube動画キャプチャー)

番組に出演していたユンホの男性ファンが「演技が下手」「ストーリーがおもしろくないのはユンホのせい」など、『地面にヘディング』に主演したユンホに対しての悪評価があったことを語ると、レギュラー出演者のソン・ウニが『野王』での演技について「『歩き方もおかしい』というコメントもあった」とコメントした。

すると、この件に対しユンホは「その日に限って(共演者の)先輩たちの背が高かったので、思わずインソール(中敷き)を2つ入れた。『野王』という作品自体、生放送のように忙しかったので、もう一度撮り直すということができなかった。 だから歩き方が変になってしまった」と、撮影当時の状況でそうなってしまったことを説明した。

悪質なコメントも前向きに捉えていたユンホ

ユンホは悪質なコメントも前向きに捉えていた(画像出典:MBCentertainment YouTube動画キャプチャー)

それに加え、ユンホは「オンライン上の悪質なコメントだけでなく、いろんな人から後ろ指を差された。さまざまな叱咤を受けても、僕はすごくうれしい。むしろ反応があり、関心があるからこそ悪質なコメントも書いてくださるのだと思う」と話し、悪質なコメントに対しても、前向きに捉えていた。

ユンホはいつでもポジティブ

アイドルが本業ではない演技で人前に姿を見せるのは、簡単なことではない。歌やダンスに自信はあっても、経験の少ない演技はプレッシャーも大きかったはずだが、ユンホは演技に対してもポジティブマインドを忘れなかった。

その強さがあったからこそ、最初の演技では思うような評価がもらえなくても果敢に演技に挑戦し続け、世間の人たちに認められる演技力を手に入れられたのだろう。

近年、芸能人に対してのさまざまな悪質コメントが問題になっているが、ユンホはこの悪質なコメントでさえも、自分の自信に変えるという強い精神を持っているということが、これからの俳優としての仕事にもプラスになるはずだ。

ファンたちは、このユンホのポジティブマインドを誇りに思い、常に尊敬の眼差しを向けている。



東方神起

東方神起(TVXQ)は、チャンミン、ユンホによる韓国出身の男性デュオ。
レコード会社兼芸能事務所のSMエンターテインメントに所属し、韓国や日本を中心に活動している。
2010年までは5人組ボーカルグループで活動していたが、2009年7月メンバーのうちジェジュン、ユチョン、ジュンスの3人が所属事務所に対する専属契約効力停止の訴訟を起こし、5人での活動が無期限休止され、翌2011年1月のカムバック以降はユンホ、チャンミン2人で活動している。

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