過去に「バーニングサン事件」の真相を暴いた、韓国の調査報道番組「それが知りたい」。今回は故ソルリの死の真相について再び光を当てた。今回の放送ではソルリの友人による悲痛な思いや、ソルリが生前、病院で治療を受けていたという事実が明かされて、再びソルリの死について考えさせられる深い内容となった。

「誰がソルリを殺したのか..」

このような衝撃的なタイトルで、韓国・SBS調査報道番組「それが知りたい(原題 그것이 알고 싶다)」では、故ソルリ(ハングル 설리 / 本名 チェ・ジンリ)の死に再びスポットライトを当てて、芸能界や芸能人たちに向けられた悪質な視線に警告を鳴らした。

小学生の頃にSBSドラマ「薯童謠(ソドンヨ)」の子役としてデビューしたのち、ガールズグループf(x)のメンバーとしてスターダムにのし上がったソルリは、10月14日に自宅で亡くなったまま発見されて世間を騒然とさせた。

11月16日に放送された「それが知りたい」では「噂の噂の噂、誰がジンリを殺したのか(原題 루머의 루머의 루머, 누가 진리를 죽였나)」というタイトルで、なぜソルリは25歳という若さで自ら命を絶ったのか、その理由を徹底分析した。

故ソルリについて再びスポットライトを当てた「それが知りたい」

故ソルリについて再びスポットライトを当てた「それが知りたい」(画像出典:「それが知りたい」 Youtube capture)

この日の放送で、ソルリの所属事務所SMエンターテインメントの関係者は「外部には明らかにしなかった件だが、ソルリが4~5年前からこのような情緒的な問題を会社に相談し、週一回の頻度で病院で治療を受けていた」と伝えた。

また、インタビュアーとして出演したソルリの知人は「ソルリと一緒にライブ放送をしたことがあるが、コメントを見て驚いた。そのほとんどがとんでもない内容だった」とし、ソルリが直面している世界に驚愕したという。

他の友人は「なぜソルリに対する根拠の無い噂が相次ぐのか。なぜ彼女は多くの誤解を招いたのか。“なぜ”に対する答を出して彼女を救いたかった」と語り、それだけソルリは根拠ないデマに苦しめられていて、それが蓄積されたのだろうと推測した。

番組で、製作スタッフにインタビューされた、ソルリに悪質なコメントを書き込んだとされるネットユーザーは、自身がどのようなコメントをしたのか、また、なぜそのようなコメントをしたのかよく覚えていないという。

その人物は「メンタルの弱い人が芸能人になるか?多くの人たちの前に立たなければならないのに」とし「ソルリはノーブラを主張していたが、それによるセクハラ的な批判が原因で亡くなったとは思えない。芸能人は悪質コメントに耐えて、それを受け入れて生きていくのではないのか?」と、自身たちの悪質なコメントには問題がないというような衝撃的な考えを明らかにした。

また、「それが知りたい」では、ソルリに向けた悪質なコメントや悪質なネットユーザーが湧いて出た理由に「数多くの過激な記事のため」だと指摘。

特に、露出やノーブラと関連した論議が過激に記事化されたことによりイシューとなり、ユーザーたちの感情を煽り立てるように仕向けた内容で記事を作成した一部の報道機関が問題だと分析した。

現在韓国では、今回のソルリの問題を契機に嫌悪と差別から保護されるような法案が準備されているというが、ソルリのような被害者が再び現れないようにするために、軽々しくハラスメントのような発言をする“顔の見えない加害者”である悪質なユーザーと、彼らを生み出す報道のあり方について、今一度考え直すことが必要に思う。