• Stray Kidsのメンバーヒョンジンが、深刻なネットの誹謗中傷に見舞われている。
  • 中には、Netflixオリジナルシリーズ『ザ・グローリー』のシーンを用いて嘲笑するネットユーザーも
  • 最近、昨年のセールス記録が報じられており、自ずとStray Kidsは注目の的となったのだが、それと共にヒョンジンの過去が蒸し返される羽目に

“スキズ”という愛称で、ここ日本でも高い人気を誇るStray Kids(ストレイキッズ)のメンバーヒョンジンが、深刻なネットの誹謗中傷に見舞われている。

StrayKidsメンバー、ヒョンジン

StrayKidsメンバー、ヒョンジン (写真提供:©TOPSTAR NEWS)

この一件は、2021年2月に浮上した噂(中学時代の暴言を暴露)に起因するものと推測される。

またその中傷には、ある人気ドラマのワンシーンが用いられており「校内暴力を題材にしているドラマの広報大使」と、嘲笑までもが横行しているようだ。

そのドラマとは、12月30日に公開されたNetflixオリジナルシリーズ『ザ・グローリー~輝かしき復讐~(以下、ザ・グローリー)』。

本作は公開と同時に、韓国で視聴者数1位を獲得し、世界ランキングでもトップ10入りを果たした。

人気ドラマ『ザ・グローリー』とは

『ザ・グローリー』を配信しているNetflixのサイト(https://www.netflix.com/jp/title/81519223 )には、作品概要が記載されている。

壮絶ないじめを経験した高校時代から十数年の時を経て、綿密に練った復讐(ふくしゅう)計画を実行に移し始めた女性。その目的は、自分をいたぶった者たちに、罪の代償を払わせること。

ソン・ヘギョ 主演の『ザ・グローリー(Netflix)』

ソン・ヘギョ 主演の『ザ・グローリー(Netflix)』(写真提供:©TOPSTAR NEWS)

韓国が誇る人気女優、ソ・ヘギョが復讐に燃える主人公、ドンウンを演じた。

そんなドンウンに、暴力や暴言を繰り返したいじめグループ(5人)の首謀者は、ヨンジン(イム・ジヨン扮)。後にテレビ局の気象キャスターとなり、完ぺきな配偶者との結婚に成功する。

ある日、ヨンジンは母校から“誇らしい卒業生”と称えられ表彰されるのだが、この式にはドンウンも参加していた。

そして、厳粛な雰囲気に水を差すかのように大声で「ヨンジン、かっこイイぜ!」と、場違いな祝福を演出。

この日を機に、ドンウンの復讐計画が本格的に動き出すのだった。

ヒョンジンの“校内暴力問題”

ドンウンにとって“主犯格”であるヨンジンは、人生から洗い流すことのできない傷を、心と身体に刻んだ人物。

本作を書き下ろした作家、キム・ウンスク氏はそんなヨンジンを通して、学生時代の校内暴力が1人の人生に及ぼす影響を、赤裸々に描写した。

ソン・ヘギョ 主演の『ザ・グローリー(Netflix)』

酷いいじめに苦しめられたドンウン(画像出典:Netflix Korea)

そして“校内暴力”というイシューが再び韓国社会を襲い、2021年に世間をざわつかせた芸能人たちを召喚したのだ。

その1人が、Stray Kidsのヒョンジンである。

ヒョンジンは中学時代、クラスメイトに対して暴言をはいていた事が暴露され、その事実を認めて本人に謝罪したことを明らかにした後、活動を自粛する。

当時の指導教師が「“ヒョンジン主導で、暴力を振るっていた”というのは事実ではないため、非常に残念」「芸能人という理由で、当時クラス内で起きた全ての出来事に対する非難と責任が、ヒョンジンにだけ集中するのは酷だ」と擁護のコメントを出すも、韓国ネットでの批判は一向に収まらず、今もなお続いている。

(関連記事)Stray Kids ヒョンジン、当時の教師が擁護するも聞く耳を持たない韓国ネット

現在、多くの韓国ネットユーザーは、前出の「ヨンジン、かっこイイぜ!(멋지다 연진아)」と声を上げたソン・ヘギョのシーンを用いて「ヒョンジン、かっこイイぜ!(멋지다 현진아)」と嘲笑する。

“第4世代アイドル”の代表格は健在

今回ヒョンジンが召喚された理由は、“ヨンジン”と名前が似ていたことからでもあるようだ。

『ザ・グローリー』が、公開と同時に韓国ネットの話題を総なめにすると、2人(ヒョンジンとヨンジン)の名前が似ている事に着目したネットユーザーが、“嘲笑のネタ”として使いはじめたのである。

これに加えて、昨年の“大活躍”にも理由があったと見られる。

第4世代アイドルの'代表格'と評価されているStrayKids

第4世代アイドルの’代表格’と評価されているStrayKids(写真提供:©TOPSTAR NEWS)

Stray Kidsは、昨年発表したミニアルバム『MAXIDENT』が、300万枚を超える販売高(約310万枚)を上げた。

この数字は、2022年のK-POPアイドルの中で、BTS(アンソロジーアルバム『Proof』/ 約340万枚)に次いで2位という記録だ。

2023年の年明けから、昨年のセールス記録が報じられており、自ずとStray Kidsは注目の的となったのだが、それと共にヒョンジンの過去が蒸し返される羽目に‥。

一部のユーザーからは「ヒョンジンがドラマの広報に一役買っている」と、悪質なジョークも。

Stray Kidsはこれから“全盛期”を迎えようとしており、BTSの偉業(400万枚以上を売り上げた『MAP OF THE SOUL : 7』)に最も近いアイドルグループと評されている。

NCT DREAM、TXT、ENHYPENなど、し烈な人気グループ争いを繰り広げている第4世代アイドルの中でも、その“代表格”として紹介されるのが、Stray Kidsだ。

しかし、そんな彼らの音楽的成果よりも、メンバーの過去の話題にスポットライトが当たるという現状は、世界の音楽ファンにとって、残念でならないことである。

編集長コラム

Danmee編集長のコラムです。韓国芸能界の出来事やネットの話題を分かりやすく解説しております。日本のマスコミが滅多に取り上げない様々な韓国情報を読者の方々と共有していきたいと思います。

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