SEVENTEEN(セブンティーン) VS 韓国放送局MBC。強大な所属事務所 VS 強大な放送会社の葛藤ではどちらが損害を受けることになるのか。再び浮上した芸能事務所と放送会社の不仲説が、韓国のネットユーザーから多くの関心が寄せられているようだ。
SEVENTEEN(セブンティーン)は、かつて“MBC(韓国の放送局)の息子”と呼ばれるほどだった。
MBCが新しいバラエティー番組をリリースするたびに、最初にキャスティングに声が掛かるのがSEVENTEENのメンバーだ。
SEVENTEENは、国内外で高い人気を得ていることはもちろん、メンバー13人が皆バラエティーの才能も優れている。所属事務所Pledis(プレディス)エンターテインメント(以下:プレディス)とMBCの関係も厚く、今年のはじめにもMBC正月特集『2020アイドルスター陸上選手権大会』に出場した。
6月22日、7thミニアルバム『Heng:garae』をリリースしたSEVENTEENは、タイトル曲『Left & Right』で多様な活動を繰り広げる計画だった。
新型コロナウイルスの余波によって、各種オフラインでのイベントが制約されているため、音楽放送のスケジュールの重要性がより一層高まっていた。だが、そのような中、MBC音楽番組『ショー!音楽中心』への出演が不参加となり、“ある疑惑”が再浮上した。
SEVENTEENの一部のファンたちは、MBCとBig Hitエンターテインメント(以下:Big Hit)の不仲説という疑惑を再び照らし、“気力の戦い”にSEVENTEENが被害を被ったと主張している。
MBCとBig Hitの不仲説
MBCとBig Hitの不仲説は、昨年12月にBTS(防弾少年団)がアメリカABC『Dick Clark’s New Year’s Rockin’ Eve(ニューイヤーズロッキンイブ)』に参加し、2019 MBC歌謡大祭典に出演できなくなってからだ。
韓国の他の放送局であるKBSとSBSの年末の授賞式に参加したBTSが、自分たちの授賞式にだけ参加しないのでMBCが“報復”をしたとのことだった。
実際、当時MBC『歌謡大祭典』には、Big Hit所属のTXT(トゥモローバイトゥギャザー)をはじめとし、Big Hit傘下のレーベルSOURCE MUSIC所属のGFRIEND(ジーフレンド)が除外されて論議が起きた。
これに対しMBC側は「オンラインコミュニティー上の推測の話だ。全く事実ではない」とし「交渉は全てプロデューサーの裁量であり関与していない」と報復疑惑を否認した。
今年5月、Big Hitはプレディスを買収して事業を拡大。特にこれまでカムバックで問題なくMBCの番組に出演してきたSEVENTEENが、Big Hitに買収された直後に出演しなくなったため、この“買収”が決定的な要因になっているのではないかという憶測が増している。
MBC側は不仲説はないと解明しているが、SEVENTEENのファンたちは、信じられないという反応を示している。
’強 VS 強’の対決
MBCとBig Hitの間に不仲説が実在するか不明だが、音楽番組の出演を置いて放送会社と大型所属事務所が争うという形は賢明なことでないという指摘も出ている。
BTSとSEVENTEENは、国内外で最も人気が高いスーパーアイドルグループであるだけに、視聴率1%台である『ショー!音楽中心』に“二大勢力”の彼らが出演しない場合、返ってMBCが損害を被るのではないかと見込まれる一方、アーティスト活動に対する放送会社の偏向報道を懸念する声も上がっている。
かつてテレビはコンテンツ配信における絶大な力を持っていたが、インターネット技術の発展により「テレビに依存しなくても大丈夫」という認識が、K-POP界に広まっている。スーパースターを保有している大型所属事務所は潤った資金力で、高級コンテンツを独自で配信する時代になっているのだ。若者のテレビ離れもそのような動きに一助している。
しかし、テレビの力はまだ無視できない。ネットで量産される話題の大元はテレビであり、波及力における力の優位を見るとまだテレビのほうが上だという声が多い。
ネットユーザーたちは、この報道を受けて「互いに和解してMBCでも彼らが見られますように」「MBC、Big Hit。どちらを敵に回しても良いことは無いと思うけど」「醜い争いは終わりにしましょう」などの反応を寄せながら、対決よりは共存を促している。
SEVENTEEN (セブンティーン)
SEVENTEEN(セブンティーン / ハングル 세븐틴 / 愛称 セブチ)は、韓国の13人組男性アイドルグループ。
Pledisエンターテインメント所属。2015年5月26日にミニアルバム『17 CARAT』発売及びデビューショーケースで韓国デビュー。
ボーカルチーム、ヒップホップチーム、パフォーマンスチームの3チームで構成され、楽曲制作から振付に至るまでメンバー自らが担当している。
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