• ILLIT(アイリット)とNewJeans(ニュージーンズ)の振り付けに盗用疑惑が浮上し、世間を騒がせている。
  • 韓国のオンラインコミュニティーでは、振り付けの著作権に賛否両論が巻き起こっている状況だ。
  • 韓国政府が新たに発表した著作権に関する指針に触れ、本国での世間の反応を紹介する。

振り付けの類似性を巡り、議論が勃発しているILLIT(アイリット)とNewJeans(ニュージーンズ)。

ILLITのコンセプトや歌のスタイルが、一部NewJeansと似ているとの指摘が相次いでいたなかで、振り付けもその対象に。

韓国のネット上ではもちろん、日本でも両者を比較した動画がYouTube(ユーチューブ)にあげられるなど注目を浴びている。

そんななか、本国のSNSやオンラインコミュニティーには、振り付けの著作権に対し賛否の声が。以前よりK-POP界が抱える課題の1つだ。

本記事では、ILLIT&NewJeans議論を機に呼び起こされた著作権について、韓国での反応を紹介する。

ILLIT&NewJeans議論

今年3月に、1stアルバム『Super Real Me』でデビューしたILLIT。パフォーマンス映像が公開されるやいなや、「NewJeansと似ている」との声が多数上がった。

冒頭で触れたとおり、コンセプトや歌の雰囲気が近いと感じた人が多いのが大きな理由の1つだが、特に振り付けが指摘を受けることに。

上半身を倒して大きく円を描くように回しながら頭の後ろで手を組む動作が、NewJeansの『Attention』の一部を彷彿させたのだ。

ILLITは、NewJeansの振り付けと似ていると指摘された

NewJeansの振り付けと似ていると指摘されたILLIT(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)

そんななか、NewJeansの所属事務所であるADORの代表ミン・ヒジン氏が「ILLITはNewJeansのコピーである」と主張するなど、事態は深刻化していく。

4月25日に開かれた緊急記者会見ではミン・ヒジン氏が、「私たちの許可を得ずに、なぜ振り付けを使用するのか」と声を荒げる場面もみられた。

政府が振り付け著作権のガイドラインを策定

NewJeansとILLIT議論で騒がしいなか、これを受けてだろうか、韓国政府が振り付けの著作権に対する指針の策定に着手したと、5月18日に韓国メディアTV CHOSUNが報じた。

NewJeansは、ILLITとともに議論の対象となった

ILLITとともに議論の対象となったNewJeans(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)

政府関係者によると、「音楽コンテンツに対する概念の変化に伴い、制度もこれを手助けしなければならない」との見方。今年中に配布する計画だという。

内容には、振り付けの独創性の判断基準をはじめ、契約書、著作権料、算定法まで盛り込まれる予定だ。

しかし、ガイドライン自体に法的拘束力はないとのこと。大手事務所の実質的な参加につなげようとする意図で策定される。

世間の反応は?

一連の議論や韓国政府の動きから5月20日、韓国のオンラインコミュニティーthe qooには、振り付けの著作権を巡るスレッドが立った。

コメントには、「今回の件を見る限り、振り付けの著作権は必要だと思う」や、「頭を抱えている創作者のためにも作るべきだよ」

「以前から言われていたけど、やっと着手することにしたんだ。難しいと思うけれど上手くいくことを願う」と、著作権や今回の政府の発表に対し肯定的な姿勢が目立つ。

しかしその一方で、指針にすら否定的な見方をしている人もいるようで、「指針を作ってどうするの?」、「手の指が何度だとか、そんなものを作る気なのかな」との意見が。

動きに著作権を発生させるのには限界があり、現実的ではないという主張のようだ。

事実、以前よりバラエティー番組などでこの話題が持ち上がると、振付師がこぞって渋い顔をするケースが多い。本人たちが最も望んでいるのにもかかわらずだ。

つい最近も、ジェジェと少女時代のスヨンが司会を務めるYouTubeチャンネル『名曲チャンピオンシップ』に本国を代表する振付師が出演し著作権について触れる場面があったが、皆一様に難しいとの見解を示した。

賛否両論あるものの、創作者を保護する指針に着手するなど、振り付けに対する姿勢が徐々に変化を見せている韓国。今後どのような発展を遂げるのか期待される。

西谷瀬里

韓国ドラマが大好きな西谷です。現在はK-POP関連の記事を主に投稿しておりますが、韓ドラの魅力や、俳優&女優さんの活躍も随時紹介していきたいと思います。あらゆる年代の読者の方に、楽しんでいただける記事が届けられたらなという思いです。

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