アーティストたちのプライバシーにまで踏み込んでくるファン「サセン」。彼らの問題行動が原因で、どこで何をしていても気を抜けず、精神的に疲れてしまうアーティストたちが苦痛の声を上げている…

サセンたちの度を超えた行動にアーティストたちが苦痛を訴えている。

「サセン」とは、韓国語の「사생활(サセンファル = 私生活)」から来ている言葉で、芸能人の私生活まで追っかけまわすストーカーのようなファンのこと。

彼らの度を超えた行動にアイドルたち本人も困惑し、韓国ではサセンについて以前から問題視されている。

レッドベルベット レドベル ジョイ サセン

サセンからの電話に苦痛な表情を浮かべるRed Velvetのジョイ(画像出典:Red Velvet インスタライブ キャプチャー)

最近では、 ガールズグループRed Velvet(レッドベルベット)がインスタでライブ配信をしていた際、メンバーのジョイの携帯にサセンから電話が掛かってきたことがあり、またBTS(防弾少年団)メンバーのジョングクもライブ放送を行っていた際、サセンからの電話に困惑する表情を見せた。

(関連記事)BTS ジョングク、V LIVE中サセンからの電話に浮かべた苦悩の表情

このように、ライブ配信中に電話をかけるというサセンの行動は、自身がかけている番号が本当にメンバーの番号で合っているのか確認するためだという。

アーティストたちがサセンに対して疲弊しているのは、昨日今日始まったことではない。

日が経つにつれ、プライバシーの侵害水準はますます深刻化。

単純に宿舎や空港などで追いかけるだけでは満足できず、アイドル歌手の電話番号や、住所、パスポートなど個人情報までオンラインを通じて売買されているという。

そのような中、最近神話(SHINHWA、シンファ)のメンバーキム・ドンワンが、サセンに向けて警告を示した。

SHINHWA 神話 キムドンワン サセン

サセンに向けて警告をしたSHINHWAのキム・ドンワン(写真提供:©スポーツ韓国)

先月28日、キム・ドンワンは自身のインスタグラムに「私だけの空間で安定感を感じたい気持ちを尊重してください」という文章と共に写真を投稿。

公開された写真の中には、キム・ドンワンが受けとった郵便物にサセンが残した落書きが映し出されており、そこには「(あなたの)家を探すのにとても苦労したよ」「www見つけた!」などと書かれており、背筋が凍るような度を超えたサセンの行動を伝えた。

これに対しSHINHWAとキム・ドンワンのファンたちは「申告してください」「善処せずに処罰すべきです」「本当のファンならこういうことはしません」などの反応を示し、怒りをあらわにしたという。

キムドンワン インスタ サセン 手紙

鳥肌が立つサセンからのメッセージ..(写真提供:キム・ドンワン Instagram)

[wp-svg-icons icon=”instagram” wrap=”i”] キム・ドンワン Instagram

このような行為によって身体的・精神的苦痛を味わっているアーティストたち。

ある音楽関係者は「サセンたちが、宿舎はもちろん海外のホテルまで追いかけてくることが日常茶飯事だ。飛行機に乗れば周辺の座席はほとんどファンたちが座る。すべてのスケジュールを調べてアーティストより目的地に先に到着している場合もある」と説明。

また「アイドルたちが乗っている車両を追いかけて、4車線、6車線の道路を横切って走行するファンも目撃したことがある」と、事故を招きかねない身の毛もよだつような境遇も多々あると伝えた。

このように「アーティストが好き」という理由だけで、許されない行動を日常的に行っているサセン。

行き過ぎた行為で好きな相手に対して恐怖を与えたり、迷惑をかけるのではなく、「ホッと」安心出来る時間を与えてあげられるのが、本当のファンではないだろうか。

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