- DiorがK-POPアイドルのアンバサダーを整理し、公式インスタグラムに掲載した。
- 最近ではブランドの価格でアイドルをランク付ける”アイドルブランド階級論”も登場。
- 韓国ネットではディオール(Dior)の投稿に対し、「ファンの口論を防ぐため?」と推測する声も寄せられている。

Diorのグローバルアンバサダーを務めるBLACKPINKのジス(左)とBTSのジミン(画像出典:Dior 公式Instagram)
多くのK-POPアイドルが起用され、日本でも注目を集めているハイブランドのアンバサダー。
アンバサダーに関する話題は度々ニュースでも取り上げられているが、数多くの芸能人が起用され、部門もそれぞれ異なるため、ファンの間では誰が何のアンバサダーを務めているのか、曖昧になっている場合が多い。
そんな中、ファッションブランドのディオール(以下、Dior)が韓国アンバサダーを分かりやすく整理した、公式インスタグラムの投稿が話題となっている。
9月6日、Diorは公式インスタグラムを更新し、グローバルアンバサダーと、アンバサダーを務める韓国芸能人をそれぞれ掲載した。
現在、グローバルアンバサダーを務めているのは、BLACKPINK(ブラックピンク)のジスと、BTS(防弾少年団)のジミンの2人。
さらにアンバサダーをTXT(トゥモローバイトゥギャザー)、ASTRO(アストロ)のチャウヌ、NewJeans(ニュージーンズ)のヘリンが務めており、他にも女優のハン・ソヒ、キム・ミンハ、俳優のチョン・ヘイン、ロモン、元フィギュアスケート選手のキム・ヨナが名を連ねている。
最近ではハイブランドの消費者が10代〜20代と低年齢化し、海外の高級ブランドが巨大なファンダムを持つ韓国アイドルを次々とアンバサダーに選定している。

Diorのアンバサダーとして活躍するTXTとASTROのチャウヌ(画像出典:Dior 公式Instagram)
そのため、韓国では韓国アイドルの人気の尺度として、アンバサダーであるか否かに注目することが多い。しかし、その副作用としてブランドのレベルと、アイドルのランクを同一視した”アイドルブランド階級論”も登場。
アンバサダーに任命されること自体が名誉であるにも関わらず、そのブランドの価格帯や肩書き、グロバルか否かなどで、アイドルをランク分けする傾向が高まっているという。
実際に今回Diorがアンバサダーに関する投稿をした後、韓国オンラインコミュニティーではアイドルを格付けするような論争が繰り広げられた。
もちろん、全てのアイドルが高級ブランドのアンバサダーになれるわけではない。
大衆から特に愛を受ける人気アイドルがアンバサダーに抜擢されているが、そのほとんどが大手芸能事務所に所属している。
過去には地上波のテレビ番組にメンバーを出演させ、知名度を高めていけるかどうかが、所属事務所やマネージャーの腕の見せ所であった。
しかし、最近はハイブランドのアンバサダーに起用されるかどうかで、事務所の手腕が問われるという。

Diorのアンバサダーを務めるNewJeansのヘリン(画像出典:Dior 公式Instagram)
芸能業界の関係者は「高級ブランドのアンバサダーかどうかが非常に重要で、マネージャーと高級ブランド側の接触が重要視されています」と、事務所側の働きかけも大切であると説明。
さらに「アイドルがハイブランドを望むのも事実ですが、何よりブランドアンバサダーになると、アイドルの”級”が変わるのが最近の現状です」と付け加えた。
K-POPファンの間ではC社がハイブランドの中でも最高峰とされており、他のブランドに起用された場合、その事実を嘆く声も一部では聞こえている。
アイドルを応援している10代の娘を持つある親は「好きなアイドルがアンバサダーになれず、子どもが残念がっています」「また、”誰々はC社のアンバサダーなのに、誰は〇〇社のアンバサダーで、ちょっとがっかり”という話も聞きました」と若者の価値観について語った。
また、このような格付けに関連し、ネット上ではアイドルファンたちが激しい口論を繰り広げることも。
韓国オンラインコミュニティーでは、Diorのアンバサダーに関する投稿について、
「ファン同士の口論を防ぐために、アンバサダーをはっきり提示したのかな?」
「確かにDiorはアンバサダーが多いから難しい」
「K-POPファンのためにまとめてくれてありがたい」
「グローバルと普通のアンバサダーの違いが気になる」
など、さまざまな推測や意見が寄せられている。
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