JYPエンターテインメントとの契約期間が満了したGOT7は、メンバー全員が契約更新をしなかった。2014年にデビューした彼らは”魔の7年ジンクス”を越えることができなかったのだ。韓国アイドルにとっての”7年”という節目が意味するものとは‥。(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)
去る1月19日、JYPエンターテインメントは、ボーイズグループGOT7(ガッセ)と契約期間が満了し、メンバー全員の契約更新がなされなかった旨を発表した。

GOT7は”魔の7年ジンクス”を越えることができなかった‥。(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)
2014年のデビューから7年目。GOT7も、いわゆる”魔の7年ジンクス”を超えられなかったのである。
(関連記事)JYP、GOT7との再契約白紙へ‥今後のグループ活動に一抹の不安
“魔の7年ジンクス”とは、韓国のアイドルグループの多くが、その活動の7年目を節目にメンバー交代・チームの解体を経験する現象を指す。
それでは、なぜ”7年”なのか。表面的には、韓国の公正取引委員会が提示する『標準契約書(約款)』に定められた、最低7年間という事務所とアイドルグループの間での契約期間によるものとされる。しかし、より根本的な原因としては”経済的な理由”、詳しくはデビュー直後(1年~2年間)の経済的バランス、3年目以降の活動保障、という問題が潜んでいる。
デビュー直後の1年~2年間の”経済的バランス”
アイドルグループの契約の際、最も根本的な経済的問題としては、1.デビュー後の利益をいかに分配するか、2.アイドルグループの育成・管理費用をいかに分配するか、の2つが挙げられる。この問題は、グループがブレイクするかどうかが確実でない、デビュー1年~2年の間に、大きな問題となる。
まず1.事務所側としてはグループがブレイクした後でも、自分たちの利益分配率を大きくしたいという思惑がある。一方2.アイドルグループとしては、たとえ自分たちがブレイクできなかったとしても、事務所が自分たちの練習生時代にかかった費用(事務所先払い、デビュー後の精算制)、デビュー後の管理費用を、なるべく抑えたいという思惑があるのである。
つまり、ブレイクできなかった際の費用という”リスク”も、万が一ブレイクした際の”リターン”も、両方事務所が持つということで、デビュー直後の経済的バランスが成立しているわけなのである。
グループの3年次以降の”最低活動保障期間”としての”7年”
しかし、KARAやEXIDのようなごく一部の例を除くと、そのグループがブレイクするかは、デビューから1年~2年程度で判断できる場合が多い。
仮にブレイクできなかった場合、事務所側としては、費用は費用で発生し、収益が発生しない結果となり、不満が出てくる。反面、グループ側としては活動を続けたい気持ちもあるだろう。この7年間という契約期間は、そのようなグループに対する”最低活動保障期間”として機能しているのだ(もちろん、一部メンバーの離脱や、双方の合意による契約解除は十分に可能)。
一方、ブレイクした場合、今度はグループメンバーが、より大きな収益分配の希望、特に人気が出たメンバーへのインセンティブなどをめぐり、不満が出てくる事となる。しかし、契約関連の紛争を起こせば、グループのイメージが崩れる事となり、せっかくのブレイクが台無しになってしまう。つまり、売れたグループに対しても、この7年間は”最低活動保障期間”として機能しているわけである。
***
2021年にも、MAMAMOO(ママム)をはじめとした多くのアイドルグループが、デビュー(契約)7年目を迎える。果たして、そのグループたちは、経済的な利益の調整に成功し、”魔の7年ジンクス”を乗り越えることができるのだろうか。
GOT7(ガッセ)
JYPエンターテインメント所属の7人組ボーイズグループGOT7(ガットセブン / 愛称 ガッセ / ハングル 갓세븐)。
2014年1月20日に韓国で1作目のミニ・アルバム「Got it?」を発売し、正式デビューした。
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