韓国では、KPOPアルバムの大量浪費が環境問題に影響を与えていると話題になっている。SNSなどでは、KPOPファンの間でも「アルバムはせめてリサイクルできる素材だといいのに..」と改善を求める声が上がっているようだ。

韓国では、K-POPアルバムの大量浪費が環境問題に影響を与えていると話題になっている。

ファンが購入特典のフォトカードや、サイン会などへの応募権利を求めてアルバムを購入したものの、その不要となった大量のアルバムの廃棄処分が問題となっているようだ。

K-POPグループのアルバムは、デジタル配信でのリリースも増えてはいるものの、”フィジカルリリース”と呼ばれる、実物のCDでの販売が多い。

2021年に世界で販売されたK-POPのフィジカルアルバムは、約6000万枚。過去に比べると販売量は急増しているという。

これは、KPOP界がファンにアルバムの大量購入を誘導する戦略をとっているからだと推測できる。

日本では過去に、約600枚ものアイドルグループのCDが山中で発見されたニュースが話題となった。

そのCDは、同封された応募券を目的に大量購入されたものだったが、買主が処分に困り山中に捨てたのだ。

韓国でも似た状況が起きており、CDとサイン会などの応募権利がセットに販売されているため、CDではなく付属の応募券や抽選券が購入の目的となってしまっている。

そのため、ファンらは1人で数十枚、数百枚という単位でアルバムを購入。そして不要となったCDの廃棄処分が問題となるのだ。

さらに、ファンがアルバムを大量購入する目的はもう1つある。それは写真集やフォトカード、ポスターやポストカードなど、CD以外の構成品だ。

中には、構成品が25個も封入されているアルバムもあったという。

フォトカードは無作為で封入されることが多いため、推しメンバーのカード欲しさにファンは購買力を掻き立てられ、大量購入に繋がっている。

それがKPOPの販売戦略とはいえ、環境の観点から考えると大きな懸念が生まれる。

アルバムは、リサイクルできない素材で作られていることがほとんどだからだ。

プラスチックのケースや、両面ビニールコーティング紙が使われているフォトカードは、ほぼリサイクルができないという。

大量のアルバム廃棄処分による環境汚染については、SNSなどでKPOPファンの間でも話題となっており、「せめてリサイクルできる素材だといいのに..」と改善を求める声が上がっているようだ。

環境に優しい素材で製作したアルバムを発売したNCT DREAM

環境に優しい素材で製作したアルバムを発売したNCT DREAM(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)

そんな中、2022年5月に、KPOPグループのNCT DREAM(エヌシーティードリーム)が、環境に優しい素材で製作したアルバムを発売した。

このアルバムは、持続可能な森林を支援するために国際森林管理協議会(Forest Stewardship Council,FSC)の認証を受けた用紙を使用し、容易に自然分解される大豆油インク、揮発性有機化合物の排出がない環境に優しいUVコーティングなどの素材を活用している。

また彼ら以外にも、包装材や歌詞カードなどに再生紙を使用するアルバムも出てきているという。

K-POP界では、「環境汚染の負担を減らそう」という試みが見られるようになっているようだ。

韓国オンラインコミュニティーでは、

「NCT DREAMを見習おう!」

「K-POPがエコ文化を造成しなければならない」

「資源浪費による環境汚染が深刻すぎる、改善策を早く考えないと」

「K-POP文化の持続のためにも、関連業界が早く代案を用意してくれることを願う」

などの声が上がっている。

(構成:酒井知亜)






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