- 韓国だけでなく、日本ファンにも愛されていた、故パク・ヨンハさん。
- 日本に第一次韓流ブームが到来した2004年頃には、“韓流四天王”の座を争うほどの人気ぶりだった。
- 当時、日本では歌手活動をメインに行っていた彼は、韓国アーティストとして初の偉業を成し遂げている。
6月30日は、故パク・ヨンハさんの命日。SNSでは、彼への追悼コメントが上がっている。
韓流スターとして、日本でも多くの人に愛されていた彼が亡くなってから、13年という歳月が流れた。
2010年6月30日、彼の訃報は、日本のニュース番組でも速報で伝えられ、後日、TBSテレビ系列『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』では、1時間に渡ってヨンハさんの追悼特別番組が放送された。
当時、彼の葬儀には200人余りの日本ファンが参列していたと伝えられたが、現在も、彼の命日に合わせて渡韓するファンは多い。
歌手のキム・ジェジュンも、毎年ヨンハさんのお墓を訪れている一人。
去る29日には、今年もお墓参りに行ったことをインスタグラムで報告し、ヨンハさんへの思いを綴っている。
1977年生まれのヨンハさんは、1994年にMBC『テーマ劇場』でデビュー。
その後、2002年に出演したKBS2ドラマ『冬のソナタ』で、ぺ・ヨンジュンの恋敵サンヒョク役を演じ、一躍脚光を浴びる。
翌年には、日本で“冬ソナ旋風”が巻き起こり、主演を務めたぺ・ヨンジュンやチェ・ジウとともに、日本の韓流ブームを牽引する存在になった。
甘いマスクと優しい笑顔が魅力的な彼は、ヨン様にも負けないほどの高い人気を獲得した。
2004年頃の日本では、ペ・ヨンジュン、チャン・ドンゴン、イ・ビョンホン、ウォンビンの4人が“韓流四天王”として一世を風靡していたが、当時のヨンハさん人気は凄まじく、「彼は四天王に入る? 入らない?」といった議論も持ち上がったほど。
韓国ネットの情報では、四天王の4番目の座を巡って、イ・ビョンホンとソン・スンホン、クォン・サンウと共に、韓流ファンの間で意見が分かれたと伝えられている。
ヨンハさん曰く、自身が日本に入国すると、多くのファンが押しかけて事故が起きる危険が生じるため、羽田空港側から「パク・ヨンハの公開入国を禁じる」という方針を打ち出されたこともあったそう。
それだけ彼は、日本で大人気の韓流スターだったのである。
ヨンハさんは、主に韓国では俳優、日本では歌手として活躍した。
『冬のソナタ』以降、日本での歌手活動がメインとなっていた彼は、SBS『オンエアー(2008)』で俳優復帰。翌年にはKBS『ザ・スリングショット〜男の物語(2009)』で主演、映画『作戦 THE SCAM(邦題/2009)』にも出演し、スクリーンでも存在感を示した。
日本での活動は、2004年6月に公式初来日、同年10月には、日本公式ファンクラブ「Summer face Japan」が発足している。
イ・ビョンホン&ソン・ヘギョ共演のSBS『オールイン 運命の愛(2003)』では、歌手としてOSTに参加。主題歌『初めて出逢った日のように』を歌い、日本でも「あの冬ソナ出演俳優が歌っている!」と大きな話題になった。
日本で歌手デビューを果たした彼は、コンスタントに新曲をリリース。日本語が上手だったため、歌番組にも頻繁に出演し、親しみやすいキャラクターで、“冬ソナ”ファン以外にも人気を広げていった。
そしてヨンハさんは、日本で、歌手として輝かしい成績を残すことになる。
なんと彼は『日本ゴールドディスク大賞』で、2005年~2008年の4年連続受賞という偉業を成し遂げたのである。
まず、2005年に“ニュー・アーティスト・オブ・ザ・イヤー(洋楽部門)”を受賞、2006年には“シングル・オブ・ザ・イヤー(洋楽部門)”と“日韓友情年2005特別賞”の2冠を達成。
2007年と2008年には、2年連続で“シングル・オブ・ザ・イヤー(洋楽部門)”と“ザ・ベスト・エイジアン・アーティスト”の2冠を手にしている。
4年連続の快挙は、韓国アーティストとして初の記録であり、当時の日本のアーティストにおいても珍しい記録だった。
今でこそK-POPは、日本でも大人気となっているが、当時はまだK-POPアーティストの日本進出は少なく、彼が一番手とも言える活躍を見せた。
俳優、そして歌手として輝いた、“元祖”韓流スターのヨンハさん。
改めて彼の曲を聴くと、その美しい歌声が心に響く。
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