歌手で女優のソルリが、以前からSNSの悪質なコメントに苦しめられてきたことは大衆の誰もが知っている。SNSは便利な一方で面倒に感じる部分も多い。そのような事を考慮してか、SNSをしない芸能人たちもいる。SNSをやらない代表的な芸能人の名前を上げてみると同時に、悪質コメントについて今一度考えてみる。

K-POPガールズグループf(x)(エフエックス)出身で、女優のソルリ(ハングル 설리)がこの世を去ったニュースは、多くの人々たちに衝撃を与えた。

若くしてこの世を去ったソルリ

25歳という若さでこの世を去ってしまったソルリ(写真提供:©スポーツ韓国)

警察の調査結果から、他殺による痕跡が見られなかったことにより、ソルリ自らが命を絶ったものとして捜査は終了した。

自身だけのカラーを貫き通し、誰よりも堂々としていたソルリだが、持続的なSNS上の悪質コメントに疲れていたことも事実だ。

歌手であり女優として、また、一人の人間としての配慮や尊重などない、まるで鋭いナイフのようなコメントに絶望し、うつ病まで患っていたのなら、結局“悪質コメント”という他殺によって、極端な選択を強いられたと言っても過言ではない。

SNSの普及によって、芸能人と大衆が近くで疎通が出来るようになり、良い点もある一方で、この時代にあえてSNSをしない芸能人たちもいる。

俳優のコン・ユ、ソン・ジュンギ、カン・ドンウォン、パク・ヘジン、K-POPアイドルグループSHINee(シャイニー)のミンホ、コメディアンのユ・ジェソクなどが、SNSを開設してない代表的な芸能人と言える。

SNSアカウントを開設しないコンユ

左からコン・ユ、カン・ドンウォン、パク・ヘジン、SHINeeのミンホ(写真提供:©スポーツ韓国)

コン・ユは「SNSを通じて私生活を公開すれば、得るのもあるけれど、失うのもある」とし、カン・ドンウォンは「元々人と話をすることがそんなに好きではないので、SNSで共有したい話がありません」と伝えたことがある。

また、「SNSを通じて多くの事件が起きているため始めません」と語ったパク・ヘジン、SHINeeのミンホは「SNSの必要性を感じられないし、時間を費やしたくない。それならいっそ写真展を開きます」と印象的な言葉を残したことがある。

ユ・ジェソクは「SNSをすれば、その面白さにハマって他の仕事が出来なくなるので、最初からやりません」とコメディアンらしいユニークな考えを明らかにしたことも。

ソン・ジュンギに至っては「機械音痴なので、やらないのではなく、出来ないのです..」と述べたこともある。

SNSが出来ないソンジュンギ

ソン・ジュンギ(左)、ユ・ジェソク(右)(写真提供:©スポーツ韓国)

便利な反面、相手の反応を過剰に気にしたり、面倒に感じてSNSがストレスの原因となっている「SNS疲れ」の人たちは、彼らのように、一度SNSから離れてみることも大切かもしれない。

様々な芸能人が、考えも無い一方的な悪質コメントで心を壊し、命を奪われてきたという点で、今後悪質コメントは根絶されなければならない。

ソルリがこの世を去ってから、政界ではいわゆる「ソルリ法」と呼ばれる「悪質コメント防止法」を導入しなければならないという主張も出てきているようだが、“悪質コメント”自体が現代社会において“殺人の武器”になっていることを、私たち自身が自覚しなければならない。

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