ク・ハラの元恋人チェ氏の拘束令状がソウル地裁により棄却された。

ク・ハラの元恋人で、傷害や脅迫の容疑がかかっているチェ氏の拘束令状が棄却された。

傷害や脅迫の容疑がかかっているチェ氏

傷害や脅迫の容疑がかかっているチェ氏(出典:Youtube)

拘束令状が棄却され、裁判所を後にするチェ氏

拘束令状が棄却され、裁判所を後にするチェ氏(出典:Youtube)

24日、ソウル中央地裁イ・オンハク令状専担部長判事は「チェ氏がク・ハラに、日常生活が困難になるほど顔などに傷を負わされ、怒りを抑えきれず脅迫するに至ったと判断した。なお、チェ氏がリベンジポルノを流布したという情況証拠もない」と棄却理由を説明した。

一言でいうと「カッとなって犯した行為だから拘束はしない」ということ。

これにより、チェ氏は拘束されない状態で「ク・ハラ リベンジポルノ脅迫事件」の調査を受けることになる。

原因はク・ハラにあるとも取られる裁判所のコメント

この司法の判断に対して多くの韓国国民が、違和感や怒りを覚えている。

ク・ハラに怪我を負わされたから、チェ氏が「脅迫」をした..ク・ハラの暴行が原因だからチェ氏の「脅迫」は当たり前..というような解釈にもつながる裁判所のコメント。

また、困難となったチェ氏の日常生活が、脅かされた女性の人生より大事なのかという批判の声も沸き上がっている。
顔に傷を負ったら、人の心や人生に傷を負わせても許されるのかと..

女性のプライドや人生が、男性中心の司法機関に弄ばれたと怒りを表す人も増えているようだ。

沸き上がる裁判所への批判..脅迫しても流布しなければ大丈夫?

もう一つ、リベンジポルノを流布していなければ、脅迫をしても問題ないという司法の判断が批判の的になっている。

ソウル中央地裁イ・オンハク令状専担部長判事曰く、チェ氏がリベンジポルノを流布したという情況証拠もないため、拘束調査は不要という司法の判断。

多くの人は、脅迫そのものの「罪の重さ」より「被害の有無」だけにフォーカスが当てられたと懸念を示している。
即ち、韓国刑法に明示されている罪の成立条件の一つ「被害の実現可能性」が、情況証拠不足により低いと判断されたのである。

リベンジポルノの存在を明かされ脅迫を受けていたク・ハラ

リベンジポルノの存在を明かされ脅迫を受けていたク・ハラ(出典:Youtube)

このコメントを受け、韓国ネチズンは「ク・ハラが、受けざるを得ない心的苦痛は? 人に心的苦痛を与えたら被害有無は関係ないのが、脅迫罪だろう?」「脅迫した内容を実行してないから情況証拠がないのでは?情況証拠を見つけるため、被害が起きるまで待つ気なの?」と、裁判所を批判するコメントを寄せている。

自分を「フェミニストではない」と紹介したある男性ネチズンは「陰謀論かも知れないが、司法機関のなかで反フェミニズムが進んでいるみたい。極端的なフェミニズムは大嫌いだが、今回のような司法の判断はむしろ極端的なフェミニストを増やすことを招くに違いない。まさに自分が射た矢は自分に返ってくるような形となる」と、反フェミニズムともとられる司法の判断を批判した。

彼は最後に「残念ながら、韓国はまだまだ男性中心の社会だ」と締めくくる。

一方チェ氏への拘束令状を申請したソウル江南警察署は、去る2日にチェ氏の自宅などで行われた家宅捜索で、携帯電話やUSBを確保したと発表した。


拘束令状が棄却され、裁判所を後にするチェ氏

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