故ク・ハラに対し脅迫及び暴行の疑いで執行猶予の判決を受けた元恋人のチェ・ジョンボムの呆れた近況を、苦々しい思いで伝えたク・ハラの実兄。また、実母が遺産相続に名乗りを上げるなど、ク・ハラが旅立ってから穏やかではない空気が漂っている。

故ク・ハラに脅迫及び暴行の疑いで執行猶予判決を受けた元恋人チェ・ジョンボムの控訴審が5月に確定し、ク・ハラの遺族がチェ氏に対して厳しく処罰するよう求めた。

ソウル中央地裁刑事控訴1部は、チェ・ジョンボムに対する控訴審1次公判期日を5月21日に確定した。
これに対し、ク・ハラの実兄ク・ホイン氏は6日、自身のSNSに「チェ氏を厳罰してほしい」という書き込みを掲載している。

ク・ホイン氏は「チェ氏は1審判決で執行猶予の判決を受けて社会に出たが、釈放された後、美容室をオープンしてオープンパーティーを開くなど’反省’とはほど遠い姿を見せている」とし「チェ氏のこのような非常識な行動には言い表せない憤りを禁じえない」と語った。

続いて「韓国でデート暴力に対する処罰水準は低過ぎるし、被害者に対する保護は弱過ぎる」とし「1審でチェ氏が盗撮をしたことに対して無罪判決が下され、暴行と脅迫によって被害者が深刻な精神的苦痛を受けただろうと認めながらも執行猶予判決を言い渡し、チェ氏が社会に出られるようにしたことが心底理解できない」と心境を吐露した。

また「ク・ハラの極端な選択に多くの影響を及ぼした加害者であるチェ氏に対する強力な処罰をもう一度促す」とし「2審でも普遍的常識と正義観念に合う裁判所の賢明な判決を通じて凶悪な犯罪を犯した者に対して相応の処罰が下されることを切に願う」と書いた。

天国へと旅立ってしまったクハラ

11月24日に天国へと旅立ってしまったク・ハラ(画像出典:ク・ハラ公式Instagram)

これに先立ち、ク・ハラとチェ・ジョンボムは2018年9月に起きた’暴力事件’後、双方ともに傷害の疑いで立件された。当時、2人が恋人関係だったことが公開されたのはもとより、暴行を巡っての推測が飛び交い、大きな波紋が広がった。
また、当時チェ・ジョンボムがク・ハラの’プライベート動画’を送りつけ脅迫しようとした、いわゆる’リベンジポルノ事件’も明らかになった。

約1年に渡って行われた法廷争いで、ソウル中央地裁は今年8月、財物損壊、傷害、脅迫、強要、性暴行犯罪(カメラ利用撮影)など計5つの容疑を適用して、チェ・ジョンボムに「財物損壊、傷害、脅迫、強要は有罪」と判断し懲役1年6ヶ月・執行猶予3年を宣告したが、リベンジポルノ(性犯罪容疑)に対しては嫌疑無しの判決を言い渡した。

これを受け、検察側は控訴状を提出し、チェ・ジョンボムも同様に控訴し、裁判は2審に持ち越された。しかし昨年11月にク・ハラが他界し、控訴審は1審判決後、9ヵ月ぶりに再開されることになった。

ク・ハラ

日本でも多くの人から愛されていたク・ハラ(画像出典:ク・ハラ 公式Instagram)

一方、ク・ホイン氏は最近、子供の面倒を見ない親に対して相続権を制限するいわゆる’ク・ハラ法’立法申請を進め、10万人のネチズンの同意を得ている。

先月18日、国会オンライン請願サイト国民同意請願ホームページに掲載された’直系尊属または直系卑属に対する扶養義務を著しく怠った場合も相続欠格事由として追加し、寄与分認定条件を緩和する民法改正に関する請願(ク・ハラ法)’は、今月3日に同意人数が10万人を突破した。

ク・ホイン氏は「私たちの請願は国会に正式に提出され、国会法制司法委員会に付託されたという」とし「必ずク・ハラ法が作られることを願っている」と明らかにした。

‘ク・ハラ法’立法請願が10万人を突破したのは、ク・ホイン氏の継続的な訴えが大衆の心を動かしたものと思われる。

彼をここまで動かしたのは、ク・ハラの実母による’非常識過ぎる’行動だろう。

ク・ホイン氏はオンラインコミュニティーを通じてメッセージを掲載、「私たち兄妹を捨てた実母が、妹の遺産を狙っている」と明かした。
「親権を放棄しても相続権は別物。自分の娘の葬儀場で、芸能人と一緒に写真を撮ろうとする人が、残念ながら私たちの実母なのだ」とし、「妹の不動産の残金を支払う中で、実母は弁護士の名刺を送りつけ、すべてのことを弁護士に委任したからそちらに連絡するようにと言い、残金を支払う弁護士2人と私に一度は5:5で受け取り、後でまとめしようとした」と語った。

ク・ハラが生前、恋しくて会いたかった実母は死後になってようやく姿を見せた。だが、娘の早すぎる死を悲しむどころか、法廷代人を選定し「相続順位に倣い直系尊属が50%を受けなければならない」と呆れた主張を示してきたのだ。
実の親とは思えない非道過ぎる行動は、最愛の妹を亡くし悲しみに暮れるク・ホイン氏を落胆させるには十分過ぎた。

ク・ホイン氏は「もし母親の愛情を受けて育ったら、こんなことは起こらなかっただろうか。妹と別れてからそんな考えが巡って夜も眠れなかった」とし「実母に会えば心の傷が少しでも癒えると思った。でも、空虚は満たされるどころかさらに虚しくなった」という。
続いて「法律のことに詳しくはないが、法律は間違っていると思った。私達を最後に、このようなことが二度と起こらないよう心から請願する」と伝えた。

ク・ホイン氏は、法案が成立して、それがたとえ自身に適用されなくてもよいのだと語っている。ただ、この悲劇が繰り返されないことを切に願い、最愛の妹が安心して眠りにつけることを心から願っているだけなのだ。

来る5月に予定されている控訴審では、これまでの首を傾げたくなる判決ではなく、裁判所の賢明な判決を通じて、凶悪な犯罪を犯した者に対して相応の処罰が下されることを願う。

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