BTS(防弾少年団)の”絶対1強”状態が続いている。これにより「K-POPの年末授賞式が味気なくなってしまった」と、嘆く人が増えているという。2016年~2018年当時を知る音楽ファンの中には、通称”エクバン大戦(EXO-バンタン大戦)を懐かしむ一方で、当時のライバル構図の加熱で起きた、ファン同士のトラブルは繰り返すべきではないと、危惧する声も寄せられていている。

BTS(防弾少年団)”絶対1強”の長期化により、現在トップアイドル(第3世代アイドル)同士の競争構造が失われつつある。この状況を「つまらなくなった」と韓国ネットで嘆く人が増えているようだ。

トップの座を巡り、BTSがEXO(エクソ)のライバルに浮上した2016年~2018年の、通称”エクバン大戦(EXO vs *バンタン)”以降は、K-POP界でBTSの”一人勝ち”時代の幕が上がった。

*バンタン:防弾少年団の”防弾”をハングル読みしたもの。

“エクバン大戦”が勃発した頃は、2組の他にTWICE(トゥワイス)やBLACKPINK(ブラックピンク)など、第3世代アイドルの人気は分散していた。

EXO(左)とBTS(右)

EXO(左)とBTS(右)(画像出典:SMエンターテインメント、FILA KOREA)

韓国の音楽ファンにとっては、トップの座(授賞式によってその名称は異なるが、いわば”大賞”)をどのグループが獲るのかが、年末授賞式の醍醐味なのだ。

競争が少ない今だからこそ、ファン同士が投票などに力を入れ、さながらファンダムのけんかにまでなっていた、あの熱い時代を懐かしむ声が多く寄せられている。

最近の授賞式は、BTSがほぼ全ての賞を総なめしてしまうことから、”BTSの、BTSによる、BTSのための授賞式”と皮肉る者も。

しかし一方で、当時のファンの間で勃発したし烈な”ディスり合い”を「懐かしむだけならいいが、あの時の恥部を美化してはいけない」と警戒する声があるのも現状だ。

例えば、受賞を逃したグループのファンが、主催者側に一斉に抗議したり、SNS上で受賞グループに関する誹謗中傷を書き込んだりするなど、様々な弊害があったのも事実である。

そんな中、今K-POP界で注目されているのは、第4世代アイドルの存在だ。

K-POP界が誇る最大級の音楽祭で『2021 Mnet ASIAN MUSIC AWARDS(MAMA)』では、第4世代アイドルの台頭が目立った。

事前に行われたファンによる人気投票で、K-POP界の王者、BTSに続いて僅差で2位に付けたのが、Stray Kids(ストレイキッズ)である。

Stray Kids

Stray Kids(画像出典:JYPエンターテインメント)

両者の得票差は、なんとわずか1.1%(BTS:16.9%-Stray Kids:15.8%/12月10日正午現在)しかなかったのだ。

またStray Kidsだけでなく、トップ10中、6組が第4世代の男性アイドルであることからも、その人気の高さや勢いが伺える。

その内訳は、3位ENHYPEN(エンハイフン/7.5%)、4位NCT DREAM(エヌシーティードリーム/7.3%)、5位NCT 127(エヌシーティーイリチル/6.9%)、6位TREASURE(トレジャー/6.7%)、7位TOMORROW X TOGETHER(トゥモロー・バイ・トゥギャザー/6.7%)だ。

(関連記事)BTSが追い抜かれる?’2021 MAMA’ 人気投票で見えたK-POP界の勢力図

第4世代アイドルのすさまじい躍進ぶりやライバル構図に、2022年以降再び授賞式が盛り上がりを見せるのではないかと、注目を集めている。

BTSの”1強体制”は、受賞を巡る誹謗中傷など、K-POP界の弊害をなくしたという肯定的な意見もあったようだが、その一方で「K-POP界全体の盛り上がりに欠けているのでは」と、嘆く結果にもなってしまった。

そんな中で、第4世代アイドルが今後、どこまで飛躍し、授賞式の場でファンを楽しませてくれるのか。

K-POP界にも”変化の時代”が訪れたようだ。



BTS

BTS(防弾少年団)は2013年6月13日にデビューした韓国の7人組男性アーティストグループで、パン・シヒョクのプロデュースにより誕生した。

HYBE(旧Big Hitエンターテインメント)所属。

デビューアルバムは『2 COOL 4 SKOOL』、デビュー曲は『No More Dream』。グループ名の”防弾少年団”には、10代、20代に向けられる抑圧や偏見を止め、自身たちの音楽を守りぬくという意味が込められている。

ハングル表記は”방탄소년단(バンタンソニョンダン)”から”バンタン”と呼ばれることが多い。

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