BTS(防弾少年団)が、6月10日に発売されるフルアルバム『Proof』について、SNSで言及した。”アンソロジー・アルバム”と予告された今作には、メンバーが選曲したものが収録されており、その選択理由について7人が音声で語っている。中でもV(ブイ)が選んだ楽曲とその理由に、ファンは胸が熱くなったようだ。

BTS(防弾少年団)が『Butter』リリース以降、フルアルバム『Proof』で初のカムバックを果たす。

『Proof』に収録する2曲について思いを伝えたV

『Proof』に収録する2曲についてファンへ思いを伝えたV(ブイ)。(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)

彼らの所属事務所であるBIGHIT MUSICは、5月17日午前0時(現地時間)に公式SNSで、”Proof of Inspiration – 뷔(V)”という一文と共にV(ブイ)の音声映像を投稿。

そこで彼は、選んだ2曲についての理由を明かしている。

Vが収録曲として選択したのは、2018年5月に発表した3rdフルアルバム『LOVE YOURSELF 轉‘Tehar’』のソロ曲『Singularity』と、2020年2月に発売された4thフルアルバム『MAP OF THE SOUL : 7』の中から、ボーカルラインで歌唱したトラック8の『00:00 (Zero O’clock)』だった。

まず、『Singularity』についてVは「本作のミュージックビデオで表現したように、あの頃は”キム・テヒョン(Vの本名)”という人間と、”V”というアーティスト2人の自我の間で、一つを選ばなければという考えに捕らわれていた。その時、僕はどんな人間なのか本当に悩んでいて、とても混乱していた時期だった」と打ち明ける。

そして「アーティストVとしてステージに立って、ARMY(アーミー:BTSファン名称)の皆さんと楽しむ一方で、人間・キム・テヒョンとして日常生活を楽しんでいる今は、その2者を上手に受け入れ、上手に分けて考えられるようになった」と言い、精神的に苦しんでいた時期を過ごし、それを乗り越え成長したことを告白。

『00:00 (Zero O’clock)』についても、「真夜中の0時になると、1日がリセットされるみたいに悩みが少しなくなって、むしろその悩み全てが今の僕を作った、僕の”Proof”なんじゃないかと思っている」と伝えた。

2019年6月、BTS公式YouTubeチャンネルで公開された『[2019 FESTA] BTS’방탄다락’』で「キム・テヒョンとVはどう違うのか」と質問されたVは、「何が違うかわからない」と悩んでいる姿を見せていた。

しかし翌年、とあるインタビューでは「僕は『Singularity』に、じわじわと染み入ることのできる人になりたかった。Vは1人だけど、可能なステージではVの姿をたくさん見せたい」と言い、反面「でもキム・テヒョンはVを見せることはできない。キム・テヒョンはキム・テヒョンだから。好奇心が旺盛で、まだいろいろな事が気になるし、やりたいことがたくさんある人」と説明し、ペルソナを上手に使い分けられるようになった姿を見せて、ファンを温かな気持ちにさせるのだった。

18歳という多感な時期にBTSとしてデビューし、いわゆる”青春期”を大人の世界で過ごしたV

自分でも持て余すほどの感情が内面で渦巻く中、それをコントロール術をもがき苦しみながら探し彷徨ったことが垣間見える。

しかし、その時期を何とか乗り越え、ファンに「大丈夫だよ」と素直な気持ちを自分の言葉で伝えた。それはファンにとって、何よりのプレゼントであり、『Proof』の発売がさらに待ち遠しくなったことだろう。

‘Singularity’ Comeback Trailer(動画出典:YouTube HYBE LABELS)






BTS

BTS(防弾少年団)は2013年6月13日にデビューした韓国の7人組男性アーティストグループで、パン・シヒョクのプロデュースにより誕生した。

HYBE(旧Big Hitエンターテインメント)所属。

デビューアルバムは『2 COOL 4 SKOOL』、デビュー曲は『No More Dream』。グループ名の”防弾少年団”には、10代、20代に向けられる抑圧や偏見を止め、自身たちの音楽を守りぬくという意味が込められている。

ハングル表記は”방탄소년단(バンタンソニョンダン)”から”バンタン”と呼ばれることが多い。

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