釜山コンサートを無事、成功裏に終えたBTS(防弾少年団)。しかし中には、スタンディングで観覧しているファンの安全を考慮し、実際にリハーサルまで行ったものの、本番で実現できなかった演出もあったようだ。それは『RUN』のMVで見られる、あのシーン・・

BTS(防弾少年団)メンバーが、釜山コンサートで実現できなかった演出があったことを明かした。

10月15日に釜山でコンサートを開催したBTS

10月15日に釜山でコンサートを開催したBTS (画像出典:BTS 公式Facebook)

それを知ったファンは、その演出のリハーサル映像をSNSに投稿。ファンの間で、大きな話題となっている。

10月15日、BTSは、2030年の世界万博を釜山に誘致するための祈願コンサートを開催した。

会場は、釜山のアシアードメインスタジアム。グラウンドには座席を用意せず、スタンディングで行われた。

ステージは、正面のメインステージのみ。彼らの目の前は、多くのARMY(アーミー:BTSファン名称)で埋め尽くされた。

コンサート前日、リーダーのRMは「僕たちも10年の間に、これほどの規模の”スタンディング公演”は初めて」と明かしている。

開演直前には、Vがスタンディングで観覧するファンを心配し、「(前の人を)絶対に押さないで」と注意喚起のメッセージを発信。

SNSには、スタンディング参戦が初めてで不安なファンに、当日の荷物や服装などをアドバイスする投稿なども見られ、ファン同士が協力する姿も見られた。

しかし当日、準備されていた一部の演出が、スタンディングゾーンの安全面への懸念などにより、実現できなかったという。

ファンの報告によると、それはメンバーがトラックに乗ってグラウンドを一周するという演出だったようだ。

『RUN』MVより。トラックのシーン。(画像出典:YouTubeキャプチャー)

現在ツイッターには、ファンが撮影したリハーサル映像が上がり、注目を集めている。

映像を見ると、まずステージから下り、グラウンドに出てきたメンバーが『RUN』を歌いながら、走るトラックを追いかけている。

しばらくしてトラックが止まると、メンバーは荷台に乗り込んだ。そしてトラックは、スタンディングとスタンド席の間をぐるっと周った。

ファン曰く、この演出は『RUN』のMVに出てくるワンシーンを再現しているとのこと。そのため、実際に会場にいたファンは、グラウンドに停まっていたトラックを見て、密かに期待が膨らんでいたそう。

ところが、そのシーンは実現には至らなかった。RMは、コンサートの中で「様々な制約があり、(演出が)難しかった」と明かし、ファンヘもっと近づきたくともできなかったことを伝えたという。

メンバーと観客の安全面を考慮しての判断であれば中止は当然だが、演出内容を知るとなんとも残念でならない。

しかし、会場にいた人によると、『RUN』はオープニングから3曲目に披露され、その時、一部のファンはまだ入場を終えていなかったという情報もある。

つまり、まだ観客が出入りしている状況でメンバーがステージから下りてしまえば、混乱が生じ、観客の安全を確保できない可能性がある。そのため、中止になったと推測する声が上がっている。

コンサート後にファンコミュニティープラットフォームWeverse(ウィバース)で行われたLIVE配信では、J-HOPE、ジミン、V、ジョングクが、今回中止となった演出に触れ、「今度やらないと!」という発言をしたようだ。

釜山で実現されなかったことは残念だが、お楽しみはまた次の機会に・・。『RUN』のMVを見て、その時をじっと待とう。

BTS ‘RUN’ Official MV(動画出典:YouTube HYBE LABELS公式チャンネル)

(構成:酒井知亜)





BTS

BTS(防弾少年団)は2013年6月13日にデビューした韓国の7人組男性アーティストグループで、パン・シヒョクのプロデュースにより誕生した。

HYBE(旧Big Hitエンターテインメント)所属。

デビューアルバムは『2 COOL 4 SKOOL』、デビュー曲は『No More Dream』。グループ名の”防弾少年団”には、10代、20代に向けられる抑圧や偏見を止め、自身たちの音楽を守りぬくという意味が込められている。

ハングル表記は”방탄소년단(バンタンソニョンダン)”から”バンタン”と呼ばれることが多い。

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