『2021 American Music Awards(AMA)』で、”アーティスト・オブ・ザ・イヤー”を受賞したBTS(防弾少年団)。韓国政府と国会が、その見返り準備のため、慌ただしく議論を繰り広げたのだが、決着には至らなかった。
今年の『American Music Awards(AMA)』の主役は、”アーティスト・オブ・ザ・イヤー(今年のアーティスト、事実上の大賞)”を受賞したBTS(防弾少年団)であった。

『American Music Awards』で”アーティスト・オブ・ザ・イヤー”を受賞したBTS。(画像出典:BTS公式Twitter)
これは、アメリカの音楽ファンが、今年のビルボードチャートを震わせたBTSの人気と実力を認めた結果である。
一時期、熱狂的なファンによる組織的な集団行為--例えば、大量のアルバム購入や音源ダウンロード、ストリーミングの無限再生による”不正行為”だと、強く疑う者もいたが、今回の受賞により、アメリカ国民がBTSの業績を証明してくれたのだ。
BTSが勝ち取った快挙は、(反論を恐れずに言えば)今年、メジャーリーグのアメリカンリーグでMVPを受賞した大谷翔平選手に匹敵するものだと言える。BTSも大谷選手も、エンターテインメントと野球という、アメリカが得意とする分野でトップの座にのし上がり、日韓両国の国民に大きな夢と喜びを与えてくれた。
BTS アメリカでの快挙! その見返りは‥
その見返り(?)として、まず日本では、政府から大谷選手に国民栄誉賞の授賞を打診したことが伝えられたものの、本人が辞退。受賞には至らなかったが、彼の業績を褒め称えるという意味では、まさに”官民一体”である。
一方、韓国では去る11月25日、棚上げ状態だったBTSに対する”兵役優遇”に関する政府と国会の議論が、再び開始された。
この日、韓国国会の国防委員会に参加した韓国国防部(日本でいう防衛省)の報道官は「(BTS兵役優遇は)慎重に議論していくべき事案」と述べ、BTSに対する兵役優遇は事実上、無為に終わったと見られている。なぜなら、BTSファンや韓国メディアの間では、彼らの来年入隊が既成事実となっているため、今回の議論が最後であるという見解が優勢だったからだ。

BTSに対する”兵役優遇”に関する政府と国会の議論が、再び開始された。(画像出典:韓国国会)
同報道官は続けて「公平な兵役履行に関する社会的な合意が必要」「客観的な基準の設定や公平性への考慮が必要」と付け加えている。しかし、どうやら”客観性”や”公平性”といったワードが、BTSファンの機嫌を損ねている様子。
韓国ネットには「BTSが韓国社会の公平性を損なってるの?」「BTSを、まるでおもちゃをせがむ子どものように扱ってるね」と、韓国政府を批判するBTSファンの声が多数上がっている。一部のBTSファンからは「BTS側が優遇を望んでいたわけでもないのに、彼らの立場がさらにばからしくなった」と、強烈な違和感を吐露する声も。
このBTSファンの危惧も一理ある。なぜなら、”兵役優遇”を巡る議論を始めたのは、他ならぬ韓国の政治家たちだからだ。
韓国政治家たちの”同床異夢”
主に韓国与党(共に民主党)所属の国会議員を中心に、数年前からBTSに対する免除を含む兵役優遇が議論されてきた。
彼らの目的は、もちろんBTSの象徴性と影響力。リベラル思想が強い与党議員にとって、BTSを応援する若者層は、強い支持基盤を成してくれた。
特に2019年、選挙投票が可能な年齢が満18歳に引き下げられ、”得票戦略”のためにも、若者層に響く政治活動に積極的に取り組み、支持層の拡大を急がなければならない。彼らが目を付けたのは、言うまでもなく、若者に強い影響力を与えている人気アイドルだ。
いつの間にか、与党議員にとってBTSは”世界を変えるため、共に戦うリベラル同志”と位置づけられ、実に身勝手な”同床異夢”が始まっていた。
与党議員の暴走は、保守的思想を持つ国民から、”BTS反感”を呼び起こす。多くの国民が「BTSの業績は認められるべきものであり褒めたいが、様々な国政問題が山積みの中、国会は”BTS兵役優遇”を議論するほど暇なのか?」と疑問を呈している。
このような反感の空気を察知したのか、2020年当時、韓国与党の代表だったイ・ナギョン氏は、所属議員に対して「BTSに言及しないように」と指示したという。
BTSの功績に対して、政治家たちが準備している(しようとした)”兵役優遇”というプレゼントは、結局誰のためのものなのか? もし、議員自身もしくは、来年3月に行われる韓国大統領選挙への”一票”を見込んでのプレゼントなのだとしら、BTSにとってもファンにとってもありがた迷惑であり、”ご免”なはずだ。
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