BTSのソウルコンサートの中止が決定し、国内ARMY(アーミー:ファンの呼び名)が怒り心頭だ。これまで我慢していた数々の不満が、今回の1件で爆発してしまった様子。その不満の根源とは--。
新型コロナウイルス(以下、コロナ19)の事態が日増しに悪くなる中、歌謡界も直撃を受けている。
多くのアーティストが、予定していたファンミーティングやコンサートの全面中止を余儀なくされ、払い戻し対応を取ることに。BTSも例外ではなく、コロナ19拡散防止のため、4月に予定されていた国内コンサートを中止することを発表した。
しかし、ファンは彼らの所属会社であるビッグヒットエンターテインメント(以下、ビッグヒット)に対して、残念な気持ちだけでなく非難の目も向けている。いったいそれはなぜだろうか。

BTSのワールドツアーは4月末からアメリカでスタートを切る(写真提供:©スポーツ韓国)
国内コンサート“だけ”中止..20万人の観客のため?
BTSは先月21日、4枚目となるフルアルバム「MAP OF THE SOUL:7」を発売し、4月のソウルをはじめとするワールドツアー「MAP OF THE SOUL TOUR」を開催する予定だった。
しかし、公演を2か月後に控えた先月28日、ビッグヒットは、BTS公式ファンコミュニティー「Weverse」を通して、ソウル公演の中止を知らせたのだった。
「今回の公演は、様々なグローバル会社と世界各地の専門スタッフが準備を重ね、20万人もの観客が観覧する予定だった。しかし、コロナ19の世界的拡散で、現在4月公演のタイミングで感染拡散がどれほどか、状況を読むことができない」と中止理由を説明している。
続けて「そのため、公演の人材や装備など、国家間移動の不確実性も高まっている。事態が好転することを期待しているが、20万人の観客とアーティストの健康と安全を考慮すると、公演間近に中止の判断をした場合、海外の観覧客及び公演関連企業、スタッフたちの被害が増大しかねない。以上の理由から、不可避に中止を決定することになった」と付け加えた。
突然の悲しい知らせにARMYたちは落胆の色を隠せなかった。
しかししばらすると、配慮のないビッグヒットの行動に対して、強い非難をぶつけだした。
それはファンクラブの抽選制、及び前売り方式にチケッティング(自ら座席を指定してチケットを購入すること)が行われただけでなく、キャンセル2日前にも前売りが販売されていたためだ。
にもかかわらず、たった1日の朝にすべての公演予定が中止されたことで、“突然の通知は配慮がない”と、所属事務所に向かって不満をぶちまけたのだった。

BTS公式ファンコミュニティー「Weverse」を通して、ソウル公演の中止を知らせた(出典:BigHit Entertainment オフィシャルTwitter)
実際にファンはツイッターで“#ソウルコン_中止じゃなくて_延期して”というつぶやき攻撃を開始(同じハッシュタグをつけてつぶやくことで、リアルタイムのトレンドに名前を出す方法)。
その結果、該当のワードはわずか10分で60万ツイートを突破した。
中止が公式決定され、BTSを国内であまり見ることができないファンは濃い落胆をのぞかせた。
特に、コンサートチケットのためにメンバーシップに加入したARMYたちの不満が続出している。
事情が事情だけに、中止の決定から約1週間が経った現在(4日)も、ツイッターでは“#韓国の_メプ(MAP)ソルコン_返して”というハッシュタグ、コンサートは中止ではなく延期してほしいという声が今だ殺到している状態だ。
韓国アーティスト、主立ってBTSは全世界から注目されているアーティスト。ファンにとってそれは誇らしくもあることだが、比例して国内コンサートの数が少なくなってしまう事実は仕方のないこと。ただファン心理を思えば、ただでさえ遠い存在のアイドルが、さらに遠くへ行ってしまったという現実も受け入れがたいことは、想像に難くない。
また、自国のファン層を考えれば近しとも、日本へ頻繁に足を運ぶことも容易ではないだろう。
今回の決定は、コロナ19の危機警報の深刻度が増したことによるものだが、ARMYたちは継続して不満を示している。
あるファンの1人は、「Weverse」を通して「彼らのタイトル曲は、いつも海外のステージで先に公開されることがファンとして不満。国内では一度もやったことがないのだから、コンサートは中止ではなく延期をするのが正しい選択なのではないか。 海外コンサートはそのまま開催予定なのに、どうして国内コンサートだけ中止になったのか理解できない」と皮肉った。

中止ではなく延期を懇願する韓国ARMYの思いは届くのか……?(出典:BigHitエンターテインメント オフィシャルサイト)
海外公演の回数は追加.. 気になるARMYの対応とは
現在コロナ19は韓国だけでなく、世界各国が深刻であることを認識した集団感染病だ。
日本はもちろん、アメリカでもコロナ19の確定と死亡者が出ている。
しかし、BTSは4月25日と26日の両日に、アメリカのサンタクララ(カルフォルニア州)をはじめとする本格的なツアーがスタート。
5月からはダラス、ロサンゼルス、ワシントンD.Cなどアメリカ全域をまわりながら「MAP OF THE SOUL TOUR」を開催する。
また、韓国公演とアメリカ公演を2周程度時間差があっても、ビッグヒットはアメリカのローズボール公演を追加してファンの恨みを買っている。
ファンが所属事務所を非難する理由の中には、海外公演回数と国内公演回数の差もある。
BTSは、国内では4月にソウル競技場で4回の公演日程だが、日本公演は3倍も多いのだ。6月の福岡では2回公演、7月の大阪は6回、8月の埼玉は2回、9月の東京では2回と、計12回公演が決定している。
そのため、一部では所属会社が国内のファンをおろそかにしているのではないかという話が出ている。
ただし、国内ARMYはビッグヒットに対する不満があっても、BTSのためにソウル競技場でのコンサートの払い戻しチケット代金を寄付し、特別なファン愛を見せた。今回の寄付リレーで関連サイトのアクセスが殺到し、サーバーダウンする現象まで発生するほどだ。
集まった金額は、およそ1日で約4億ウォン(希望ブリッジ全国災害救護協会 基準)に迫り、ファンダムらの模範になっている。特別な善行をしたBTSのARMYに、今後ビッグヒットエンターテインメントがどんな配慮を見せてくれるのか、ファンは注視している。
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