BTS(防弾少年団 / 愛称 バンタン)がビルボードのシングルチャートにおいて新記録を更新した。これに先立ち、2月21日に発売されたアルバムでもビートルズに次ぐ記録を打ち出し、世界中を歓喜の渦に飲み込んでいる。韓国出身アーティストがこれほどまでの活躍を見せることはK-POP史上、いや世界の音楽史において初のことではないだろうか。
アメリカのビルボードは2日(現地時間)、BTS(防弾少年団 / 愛称 バンタン)の新曲「ON」がシングルチャート‘ホット100’で4位にランクインしたと明かした。「ON」は先月に発売された4thアルバム「MAP OF THE SOUL:7」のタイトル曲だ。
今回の快挙は、BTSが‘ホット100’で立てた歴代最高順位であり、3枚目のトップ10入りとなる。
2018年5月に発表した「FAKE LOVE」で10位にランクインし、昨年4月リリースの「Boy With Luv」では8位に輝いた。今回はそれらの記録を超えグループの最高記録を更新した。
これまでの韓国歌手の最高記録はPSYが持っており、2012年にリリースした「江南スタイル」が7週連続で2位を獲得したのに続き、翌年「ジェントルマン」で5位に輝いている。
また、同時にメンバーごとのソロ曲も注目されている。ジョングクのソロ曲「時差(My Time)」とジミンのソロ曲「Filter」はそれぞれ84位、87位を記録した。
これに先立ち、4thアルバム先行曲の「Black Swan」(57位)、「Boy With Luv」と「Make It Right」(76位)など、今回のアルバムだけで合計6曲が‘ホット100’にランクインした訳だ。4thアルバムにはこれら5曲を含め、計20曲が収録されている。
2018年「IDOL」(11位)、2017年「MIC Drop Remix」(28位)など、歴代‘ホット100’にランクインした曲は11曲にものぼる。これはBTSが多くの人々と繋がり、広く聴かれていることを意味している。なぜなら、‘ビルボード200’で「LOVE YOURSELF 轉 ‘Tear’」が4連続で1位を獲得したが、‘ホット100’では相対的に振るわなかったからだ。
BTSは世界中にファンが存在する割に、ビルボートのあらゆるチャートを賑わせることがここまで多くは無かった。
前作では、BTSは‘K-POP’ブームを牽引してはいるものの、ARMY(BTSファンの総称)にだけ深く浸透する、いわゆる‘ブーム’という中にいた。言い換えれば、ファンに支えられたシンドロームに過ぎなかったという見方も捨てきれない。
だが、今はどうか。
これまではファンが多ければランクインする可能性の高いチャートと言われる‘ビルボード200’に数々のランクインを果たしてきた。
だが今回は、ビルボードの拠点であるアメリカにおいて、ファンだけでなく‘一般市民’に多く聴かれた曲がランクインするという、つまり限られたスーパースターが名を連ねる‘ホット100’にて4位にランクインするという輝かしい記録を打ち出した。‘ホット100’にチャートインするという事は、アメリカ社会においてBTSが深く浸透したと言える。
多くのARMYに支えられたきたBTSは、いまや世界規模で市民権を得て、世界中の人々に聴かれるアーティストに成長したことを証明している。その証拠と言えるのが、今回の‘ホット100’で4位という結果だ。
また、同時に6週目の‘アーティスト100’入りを果たし、デュオ/グループの中で最多記録も更新した。これは世界的人気の洋楽アーティストと並ぶ記録だ。
‘アーティスト100’とは、アルバムとトラックの売り上げ、ラジオのエアプレイ、ストリーミング、ソーシャルメディアファンのインタラクションを融合させ、音楽消費量の主要な指標全体でアーティスト活動を測定した人気ランキングだ。ここにはアメリカを代表する多くのバンドがランキングされている。
もはや、飛ぶ鳥を落とす勢いをも超えるBTSの快挙の数々にただ驚くばかりだ。
このK-POP史だけでなく世界の音楽史に残る快挙を続ける彼らは、来週のチャートでもストリーミングのパワーがさらに強まり、更なる記録更新が期待できるだろう。
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BTS
BTS(防弾少年団)は2013年6月13日にデビューした韓国の7人組男性アーティストグループで、パン・シヒョクのプロデュースにより誕生した。
HYBE(旧Big Hitエンターテインメント)所属。
デビューアルバムは『2 COOL 4 SKOOL』、デビュー曲は『No More Dream』。グループ名の”防弾少年団”には、10代、20代に向けられる抑圧や偏見を止め、自身たちの音楽を守りぬくという意味が込められている。
ハングル表記は”방탄소년단(バンタンソニョンダン)”から”バンタン”と呼ばれることが多い。
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