先日、自身のSNSで、K-POPアイドルの中でも数多くのタトゥーを入れていることで知られるBTS(防弾少年団)のメンバー、ジョングクの写真とともに”タトゥー合法化”を訴え、ファンから「BTSを政治に利用するな」と猛攻撃を受けた韓国・正義党のリュ・ホジョン議員が、新たな行動を起こしたことが話題を呼んでいる。

今月8日、韓国・正義党のリュ・ホジョン議員が自身のSNSに”タトゥー合法化”を主張するためのメッセージを掲載した際、BTS(防弾少年団)のメンバー、ジョングクの写真も一緒にアップしたことで、ファンから「特定のアーティストを政治に利用するな」と猛攻撃を受けていた。

リュ・ホジョン議員はタトゥー合法化を推進する文をジョングクの写真と共に掲載

タトゥー合法化を推進する文をジョングクの写真と共に掲載したリュ・ホジョン議員(画像出典:リュ・ホジョン氏Instagram)

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そんな彼女が16日、韓国・ソウルにある国会議事堂本館前の噴水台近くで、背中があらわになった紫色のドレスを着て”タトゥー業の合法化”を即す演説を行った。

彼女の背中には、有名タトゥーイストが描いたタトゥーステッカーが貼られ、人々の視線が集中。

また「タトゥー人たちのタトゥー業法制定を促す記者会見」と書かれた垂れ幕の文字も紫色で構成されており、「BTSの代表カラー”紫”を意識して取り入れているように見える」と、ふたたび話題を集めることになった。

韓国メディア・WIKITREE(ウィキツリー)は、リュ・ホジョン議員が「”タトゥー”は今でも違法行為だ。私が生まれた年、司法府がそのように解釈したからだ。30年前の大法院(日本の最高裁判所に相当)の閉鎖的な考え方は、2021年の大韓民国の基準になるには古すぎる」と主張したと報じた。

さらに「タトゥーはその人の外見だ」「自分を育て、見せたい欲求は”おしゃれ”ではなく、韓国の憲法が表現の自由で保護すべき国民の”基本権”だ」と述べ、「市民のタトゥーをする自由を保護し、国民の健康権を保障し、タトゥーイストの労働権を認める法案だ」と、11日に自身が『タトゥー業法』を代表発議したことを明らかにしたと伝えている。

また同メディアは、彼女が「世界トップの”Kタトゥー”産業の育成と振興は国家の義務であり、1300万のタトゥー人と24万のアーティストを不法領域から救出するのは国会の責任だ」と強調し、「刑罰の残滓とされる”入れ墨”ではなく、国際的なタトゥーと名付けなければならない」、「法案が通れば半永久化はもちろん、すべての分野でタトゥーが合法の領域に置かれることになる」と説明したと報じた。

リュ・ホジョン議員は、先日ジョングクの写真をSNSに載せたことで非難を浴びたが、「私はARMY(アーミー:BTSファンの名称)として資格が与えられるほど活動してきたわけではないが、BTSというアーティストを応援するファンとして、彼らの芸術的な表現行為が制約されるのが嫌だった」「傷ついた方々がいらしたら、お詫びしたい」と謝罪の言葉を述べている。

しかし、ファンが削除して欲しいと頼んだジョングクの写真については、現在(6月17日11時)もそのままSNSに掲載されている。その上、今回はBTSカラーの”紫”まで強調し、記者会見を試みたことで、ふたたび非難の声が上がりはじめているようだ。



BTS

BTS(防弾少年団)は2013年6月13日にデビューした韓国の7人組男性アーティストグループで、パン・シヒョクのプロデュースにより誕生した。

HYBE(旧Big Hitエンターテインメント)所属。

デビューアルバムは『2 COOL 4 SKOOL』、デビュー曲は『No More Dream』。グループ名の”防弾少年団”には、10代、20代に向けられる抑圧や偏見を止め、自身たちの音楽を守りぬくという意味が込められている。

ハングル表記は”방탄소년단(バンタンソニョンダン)”から”バンタン”と呼ばれることが多い。

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