韓国でいまタトゥー議論が盛んだ。日本では、娯楽施設としての要素が高いスーパー銭湯や温泉は入浴禁止のところもいまだ多いが、街の銭湯は基本OK、観光地の温泉ではタトゥーを受け入れているところも増えているようだ。では、日本よりタトゥーがファッションとして認められている傾向にある韓国ではどうだろうか?

先日、韓国の正義党議員リュ・ホジョン氏が、自身のフェイスブックやインスタグラムに「BTS(防弾少年団)の体から絆創膏を外せ!」というタイトルで、BTSのメンバー、ジョングクの写真数枚とタトゥー(刺青)合法化を推進する文を投稿し、物議をかもした。

韓国では、日本と比べてファッションの一環としてタトゥーを入れている人が増えているため、今回、リュ議員の訴えに対して賛否両論が巻き起こっているようだ。

しかし、これだけでなく、ジョングクの名前を言及して訴えたことで「特定の歌手を政治に利用するな」「写真を削除しろ」など、ファンからは厳しいコメントが並び物議をかもしていることが韓国でもニュース記事になった。現在も(6月10日午前)、アップされた投稿は削除されておらず、そのまま観覧できる状態だ。

ジョングクの写真と共にタトゥー合法化を推進する文が掲載され物議をかもしている

タトゥー合法化を推進する文がジョングクの写真と共に掲載され物議をかもしている(画像出典:リュ・ホジョン氏Instagram)

K-POP界でもジョングクをはじめ、TWICE(トゥワイス)チェヨンやMAMAMOO(ママム)のファサなど、男女問わずタトゥーを楽しんでいる人は増えている。

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ところで、こういった記事から「韓国ではタトゥーを入れた人は銭湯や温泉に入れるのか?」と素朴な疑問が浮かんだ人もいるのではないだろうか。

日本では、世間の目はいまだタトゥーに対しマイナスイメージを持っている人が多いが、街の銭湯ではタトゥー禁止を掲げているところは少なく、観光地などの温泉では海外からの観光客でタトゥーを入れいてる人も多いため、入浴禁止を掲げていないところや、条件付きでOKというところも増えているという。

ジョングクの腕にはたくさんのタトゥーがある

ジョングクの腕にあるタトゥー(画像出典:Run BTS!キャプチャー)

一方、韓国では、ドラマでもよく出てくる”沐浴湯(公衆浴場)”や低温サウナ”チムジルバン”に、タトゥーを入れた人は基本入れない。「タトゥーをした人は出入りを控えてほしい」という案内文が貼られている場合が多いようだが、ただ実際はそこまで厳しくチェックしていないという話もある。

もちろん、芸能人のようなセレブは人が集まるような場所にはいかないかもしれないが、もし入りたいと思ったとしても、一応は簡単に入れないのが現状だそう。

前述したリュ議員は「美しい絵と素晴らしい文、私たちの周りでよく見られるタトゥーは違法だ。タトゥー人口が300万人になる時代、最高の技術力、高い芸術性を持つ韓国のタトゥーイストが世界大会を席巻し、世界の舞台で優れたアーティストとして人気を博している中、“K-タトゥー”をKOREAだけが無視した」と意見を述べている。

韓国では昔、ミニスカートやロングヘアーを取り締まった時代もあったようだが、いまでは遠い過去の話。今後、タトゥーに関しても世間の意識が変わっていけば、ジョングクが何も気にせずチムジルバンや銭湯、温泉に入れる日が来るかもしれない。



BTS

BTS(防弾少年団)は2013年6月13日にデビューした韓国の7人組男性アーティストグループで、パン・シヒョクのプロデュースにより誕生した。

HYBE(旧Big Hitエンターテインメント)所属。

デビューアルバムは『2 COOL 4 SKOOL』、デビュー曲は『No More Dream』。グループ名の”防弾少年団”には、10代、20代に向けられる抑圧や偏見を止め、自身たちの音楽を守りぬくという意味が込められている。

ハングル表記は”방탄소년단(バンタンソニョンダン)”から”バンタン”と呼ばれることが多い。

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